HOME 国内

2025.07.05

田中希実が2冠へ好発進 前日2時就寝もなんの「決勝の心意気で走れた」/日本選手権
田中希実が2冠へ好発進 前日2時就寝もなんの「決勝の心意気で走れた」/日本選手権

25年日本選手権女子5000mに出場した田中希実

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子1500m予選に田中希実(New Balance)が出場した。

前日に5000mを優勝している田中。5連覇中のこの種目も日本記録を持ち、すでに東京世界選手権の参加標準記録も突破しており、3位以内に入れば代表に決まる状況だった。

広告の下にコンテンツが続きます

序盤は木村友香(積水化学)が積極的に引っ張るが、残り2周あたりでペースを上げると、そのまま一気に突き放し、4分06秒69で1着だった。簡単に出しているように見えるが、この記録でも前日本記録(4分07秒86=小林祐梨子/2006年)よりも速いものである

「厳しいメンバーだったので決勝のような心意気で走れました。日差しも出てきて少し持つかなと不安もありましたが、怖さに負けずもう一段階上げられたのは良かったです」

前日はドーピング検査があった影響もあり、「22時くらいに(検査が)終わって、アドレナリンが出たのもあってあまり寝る気が起きませんでした。眠くなったのが(午前)2時くらい。結構、寝たと思ってもまだ5時でした」と苦笑い。

ただ、そこは世界を股にかける田中。「そこはあまり気にせず、大きな影響はありませんでした」。翌日の決勝に向けて「また違った緊張もある。そこを乗り越えてこそ、やっと日本選手権を制することができたと言えると思います」と、2冠での世界選手権内定に照準を絞っていた。

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子1500m予選に田中希実(New Balance)が出場した。 前日に5000mを優勝している田中。5連覇中のこの種目も日本記録を持ち、すでに東京世界選手権の参加標準記録も突破しており、3位以内に入れば代表に決まる状況だった。 序盤は木村友香(積水化学)が積極的に引っ張るが、残り2周あたりでペースを上げると、そのまま一気に突き放し、4分06秒69で1着だった。簡単に出しているように見えるが、この記録でも前日本記録(4分07秒86=小林祐梨子/2006年)よりも速いものである 「厳しいメンバーだったので決勝のような心意気で走れました。日差しも出てきて少し持つかなと不安もありましたが、怖さに負けずもう一段階上げられたのは良かったです」 前日はドーピング検査があった影響もあり、「22時くらいに(検査が)終わって、アドレナリンが出たのもあってあまり寝る気が起きませんでした。眠くなったのが(午前)2時くらい。結構、寝たと思ってもまだ5時でした」と苦笑い。 ただ、そこは世界を股にかける田中。「そこはあまり気にせず、大きな影響はありませんでした」。翌日の決勝に向けて「また違った緊張もある。そこを乗り越えてこそ、やっと日本選手権を制することができたと言えると思います」と、2冠での世界選手権内定に照準を絞っていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

NEWS 「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成)が2 […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

2025.11.21

お詫びと訂正(月刊陸上競技2025年12月号)

月刊陸上競技2025年12月号に一部誤りがございました。 75ページに掲載した高校駅伝福岡県大会女子で、優勝した筑紫女学園の記事の中に、区間賞獲得者が1人(5区・大熊さわ選手/3年)となっておりましたが、正しくは3人(大 […]

NEWS 110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

2025.11.21

110mH徐卓一が13秒12 劉俊茜も13秒14 女子100mVの陳妤頡は200mも制す/中国全国運動会

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会の陸上競技が11月20日まで広東省で開催され、男子110mハードルでは徐卓一が13秒12(+1.7)のアジア歴代5位タイの好タイムで優勝した。 22歳の徐は昨年のパリ五輪代表。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top