2025.07.04
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 1日目
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子三段跳は2回目にトップに立った髙島真織子(九電工)が最終6回目に13m92(+0.2)まで記録を伸ばしてうれしい大会初優勝を飾った。
4月末の織田記念で追い風参考ながら13m96(+2.3)で優勝し、5月のセイコーゴールデングランプリも制していた髙島。2回目に昨年マークした日本歴代3位の自己ベストを7cm更新する13m90(+0.7)を跳び、6回目でさらに更新して好調ぶりを示した。
「これまでなかなか勝たせてもらっていなかったので、優勝できてうれしいです。2回目に13m90を跳んでからは14mオーバー、日本記録(14m16)の更新を狙っていきましたが、まだ力が足りませんでした」。うれしさ半分、悔しさ半分の表情で振り返る。
織田記念で14mに迫って以降、「少しバランスを崩し、思ったような跳躍練習ができない時期が続きました」と打ち明ける。この日も助走のリズムが崩れ、1回目が12m台に終わるなど苦戦したが、2回目以降に立て直した。
5回目を除いて13m80以上が4回と安定感を示し、「あと一歩突き抜けられませんでしたが、安定して記録が残せたことは自信になります。ただ、世界選手権で決勝に残るためには14m10~20が必要です」と強調。「今回も助走からしっかりリズムをつかめれば、14mを超えられる手応えはつかめました。できるだけ早く日本記録を更新し、世界選手権で結果を残せるよう頑張りたい」と意気込む。
学生記録を持つ社会人1年目の船田茜理(ニコニコのり)が、最終6回目でその記録に1㎝と迫るセカンドベストの13m80(-0.4)で2位。「前半でファウルをしてしまうことが課題でしたが、今日は1本もファウルなく跳ぶことができました。最後に記録を伸ばして終われたのは良かったし、久しぶりに楽しく試合ができました」と笑顔を浮かべた。
日本記録保持者で、7連覇がかかっていた森本麻里子(オリコ)は「ずっと続いている感覚のズレを修正することができませんでした」と、13m45(-0.4)の3位に終わった。
文/花木 雫
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