2025.07.04
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 1日目
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子3000m障害は青木涼真(Honda)が8分26秒62で連覇を果たした。
序盤は村尾雄己、永原颯磨の順大勢が果敢に前を引っ張り、1000mを2分51秒で入る。ややペースが落ちてきた2000m手前から4月の金栗記念、織田記念を連勝している新家が前に出て2000mは5分43秒で通過した。その仕掛けで集団が崩れて新家裕太郎(愛三工業)、青木、金栗記念でU20日本歴代2位(8分29秒05)をマークしていたアジア選手権代表の佐々木哲(早大)の3人に絞られた。
「ラストのスピードには自信がありました」と残り1周の鐘の音とともに前に出た青木が、会心のスパートで後続を一気に突き放す。粘る新家を振り切って連覇を遂げた。
今季に入ってもなかなかペースが上がらず、東京世界選手権出場を諦めかけた時期もあったという。「4月に娘も生まれ、支えてくれる家族のためという思いも強くなりました。走力というより、人間として強くなれたことが今回の優勝につながったと思います」と感謝の言葉を口にする。
今後は東京世界選手権出場権獲得に向け、海外を含めた外せないレースが続く。「柄にもなく眠れない日々が続くほど緊張しましたが、日本選手権で優勝できたことは大きい。東京世界選手権出場を目指し、出場できたら自分の届く最高地点まで行けるようにしっかり仕上げていきたいです」と声を弾ませた。
粘った新家は8分28秒56で2位。「残り1000mまでは余裕を持っていけましたが、最後は青木さんが強かった。優勝したかったですが、暑さに弱い面が出てしまいました」と唇を噛む。
自己ベストには僅かに届かなかったものの、佐々木が8分30秒37で3位と健闘した。「優勝を狙っていましたが、さすがに青木さん、新家さんは強かったです。最後は勝負できませんでしたが、終盤まで競えたのは良かったし、次につながるレースができました」と手応えを感じていた。
文/花木 雫
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