HOME 国内、大学

2025.06.06

NEWS
100m・木梨嘉紀「学生最後の日本インカレで地元優勝したい」思い結実/日本IC
100m・木梨嘉紀「学生最後の日本インカレで地元優勝したい」思い結実/日本IC

日本インカレ男子100mで優勝した木梨嘉紀

【動画】木梨が地元・岡山で優勝!男子100m決勝のレースをチェック!

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。男子100mは木梨嘉紀(筑波大)が10秒31(-1.1)で優勝を飾った。 岡山・津山高出身の木梨。フィニッシュ後、万感の思いがあふれた。 「(開催地が)岡山と去年知ってから、学生最後の日本インカレで地元優勝したいと思っていました。すごくよい終わり方ができました」 2連覇中の栁田大輝(東洋大)は4×100mリレーのみの出場となったが、4月末の織田記念を制した井上直紀(早大)、5月の世界リレーで井上とともに日本の4位入賞に貢献した愛宕頼(東海大)ら、好選手がそろう。その中で、2レーンに入った木梨が抜群のスタートを見せた。 3月の世界室内選手権60mでセミファイナリストになるなど、持ち味は前半の加速力。それを存分に発揮し、身体一つ抜け出す。そして、ここからが今季の成長点。谷川聡コーチから「以前は前半から全力でいっていたけど、9割で出ることを意識するように指導を受けました」。それまでは「最後に差されることが多かった」が、この日は最後まで誰も前に出さなかった。 「隣が見えなかったので、勝ったかなと思いました」と木梨。2位の愛宕とは0.05秒差がついていたが、レース中は「周りのことを見ずに集中していた」ため、結果が出るまで確信を得られなかった。そして、大型モニターに映し出された自身の名前を見て、優勝を確認。大学院2年生は驚きの表情を見せたあと、顔覆ってひざまずく。念願の地元優勝達成の喜びに浸った。 津山高では全国大会出場のレベルだったが、順大で年々力をつけた。4年時には国体成年100mで6位に入賞。冬の日本選手権室内60mで初の全国制覇を果たした。筑波大院に進んでからも、本番の出場機会は得られなかったものの昨年の世界リレー4×100mリレーで代表入り。学生日本一のタイトルをステップに、次は日本選手権での飛躍を誓う。 「(自己ベストは10秒21で)まだ10秒1台がないので、日本選手権の準決勝で出して、決勝に残りたい」 晴れの国・岡山で育った木梨が、晴れやかな笑顔でそう力強く語った。 2位は愛宕で10秒36、3位は関口裕太(早大)で10秒37。井上は10秒38で4位だった。

【動画】木梨が地元・岡山で優勝!男子100m決勝のレースをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

NEWS ワンジルが5000m2連覇!15分30秒04で長距離2種目大会新V 1500m覇者・田島愛理が日本人トップ/日本IC

2025.06.07

ワンジルが5000m2連覇!15分30秒04で長距離2種目大会新V 1500m覇者・田島愛理が日本人トップ/日本IC

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)3日目 学生日本一を決める日本インカレの3日目が行われ、女子5000mはサラ・ワンジル(大東大)が15分30秒04の大会新で2連覇を飾 […]

NEWS 壹岐あいこが200m23秒77で連覇! 円盤投・幸長慎一も4連覇/関西実業団

2025.06.07

壹岐あいこが200m23秒77で連覇! 円盤投・幸長慎一も4連覇/関西実業団

◇第69回関西実業団選手権(6月7日~8日/大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居) 関西実業団選手権の2日目(1日目は4月27日に男女10000mのみ実施)が行われ、女子200mで壹岐あいこ(大阪ガス)が […]

NEWS 5000m・山口智規が13分40秒06で日本人初の1500mと2冠!!「名前残せて取り組み報われた」/日本IC

2025.06.07

5000m・山口智規が13分40秒06で日本人初の1500mと2冠!!「名前残せて取り組み報われた」/日本IC

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)3日目 学生日本一を決める日本インカレの3日目が行われ、男子5000mは山口智規(早大4)が13分40秒06で優勝した。前日の1500 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年6月号 (5月14日発売)

2025年6月号 (5月14日発売)

Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定

Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析

page top