HOME 国内、日本代表

2025.05.30

NEWS
村竹ラシッドがアジアの110mH王者に!廣中&矢田が10000m“再レース”で銀&銅/アジア選手権
村竹ラシッドがアジアの110mH王者に!廣中&矢田が10000m“再レース”で銀&銅/アジア選手権

アジア選手権で金メダルを獲得した村竹ラシッド

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 3日目

2年に一度開かれるアジア選手権の3日目が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が堂々の金メダルに輝いた。

雷雨の影響で、午後セッションの開始が大幅に遅れた。それでも冷静に対応。状況的に記録は望めないことから、「今季良かった前半を殺してでも、中盤以降の加速感を大事にしました」と勝負に徹した。

スタートでやや出遅れ、前半はリードされる展開。だが、中盤以降で右隣の劉俊茜(中国)を冷静に逆転し、パリ五輪5位の貫禄を示す13秒22(+0.7)でVフィニッシュを果たした。

前日の午後セッションも雷雨に見舞われ、5000m過ぎに中断となる異例の事態となった女子10000mは、3日目午前セッションで再レースが実施された。10時15分にスタートを切ったレースは、前日とは打って変わって強い日差しが戻り、気温も上昇。その中で前日を再現するかのうように廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が序盤を引っ張る。その後はケニア出身のD.ジェプケメイ(カザフスタン)が主導権を握り、4000m以降はV.ジェプチュンバ(バーレーン)とともに抜け出した。

廣中は矢田みくに(エディオン)ともに3位集団を形成すると、5000mを過ぎてそこから飛び出し、6000m手前でジェプチュンバをかわして2位に浮上。その後はジェプケメイとの差を少しずつ縮める粘りの走りを見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

ジェプケメイが30分48秒44で金メダルを獲得。廣中は一歩及ばず銀メダルだったが、サードベストの30分56秒32をマークし、「久しぶりに出すことができてうれしい」と笑顔が弾けた。矢田も4月の日本選手権で出した自己記録(31分20秒09)を塗り替える31分12秒21で銅メダルを獲得した。

女子100mハードルは田中佑美(富士通)が13秒07(-0.1)で2位。予選で12秒89(+1.8)の大会新をマークしていたが、決勝は気持ちと技術が噛み合わず、後半に前回覇者のJ.ヤラジ(インド)に逆転を許した。それでも呉艷妮(中国)を同タイムながら着差ありで抑え、銀メダルを確保した。

男子3000m障害は新家裕太郎(愛三工業)が中盤からレースを牽引し、終盤にA.サブレ(インド)のスパートに屈したものの、8分24秒41で銀メダル。早大ルーキーの佐々木哲はスタート直後に先頭を引っ張るなど積極レースを見せ、8分30秒97で4位と健闘した。

男子走高跳は真野友博(九電工)が、2m26をともに1回でクリアした地元・韓国のウ・サンヒョクとの優勝争いを展開した。続く2m29はウ・サンヒョクが一発で成功。真野は惜しくも3回失敗となって決着したが、22年オレゴン世界選手権銀メダリストを相手に健闘を見せた。長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)は2m23で4位だった。

女子円盤投では4投目に56m48をマークしたで郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が、4度目の出場で初の銅メダルを手にした。齋藤真希(太平電業)は54m73で7位に入った。女子走幅跳では前回覇者の秦澄美鈴(住友電工)が6m20(+0.9)にとどまり4位、竹内真弥(ミズノ)は6m05(+0.2)で8位だった。

大会4日目は男子5000m、走幅跳、円盤投、女子走高跳決勝などが行われる。なお、当初3日目に予定されていた女子3000m障害は今日19時スタートに変更された。

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 3日目 2年に一度開かれるアジア選手権の3日目が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が堂々の金メダルに輝いた。 雷雨の影響で、午後セッションの開始が大幅に遅れた。それでも冷静に対応。状況的に記録は望めないことから、「今季良かった前半を殺してでも、中盤以降の加速感を大事にしました」と勝負に徹した。 スタートでやや出遅れ、前半はリードされる展開。だが、中盤以降で右隣の劉俊茜(中国)を冷静に逆転し、パリ五輪5位の貫禄を示す13秒22(+0.7)でVフィニッシュを果たした。 前日の午後セッションも雷雨に見舞われ、5000m過ぎに中断となる異例の事態となった女子10000mは、3日目午前セッションで再レースが実施された。10時15分にスタートを切ったレースは、前日とは打って変わって強い日差しが戻り、気温も上昇。その中で前日を再現するかのうように廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が序盤を引っ張る。その後はケニア出身のD.ジェプケメイ(カザフスタン)が主導権を握り、4000m以降はV.ジェプチュンバ(バーレーン)とともに抜け出した。 廣中は矢田みくに(エディオン)ともに3位集団を形成すると、5000mを過ぎてそこから飛び出し、6000m手前でジェプチュンバをかわして2位に浮上。その後はジェプケメイとの差を少しずつ縮める粘りの走りを見せた。 ジェプケメイが30分48秒44で金メダルを獲得。廣中は一歩及ばず銀メダルだったが、サードベストの30分56秒32をマークし、「久しぶりに出すことができてうれしい」と笑顔が弾けた。矢田も4月の日本選手権で出した自己記録(31分20秒09)を塗り替える31分12秒21で銅メダルを獲得した。 女子100mハードルは田中佑美(富士通)が13秒07(-0.1)で2位。予選で12秒89(+1.8)の大会新をマークしていたが、決勝は気持ちと技術が噛み合わず、後半に前回覇者のJ.ヤラジ(インド)に逆転を許した。それでも呉艷妮(中国)を同タイムながら着差ありで抑え、銀メダルを確保した。 男子3000m障害は新家裕太郎(愛三工業)が中盤からレースを牽引し、終盤にA.サブレ(インド)のスパートに屈したものの、8分24秒41で銀メダル。早大ルーキーの佐々木哲はスタート直後に先頭を引っ張るなど積極レースを見せ、8分30秒97で4位と健闘した。 男子走高跳は真野友博(九電工)が、2m26をともに1回でクリアした地元・韓国のウ・サンヒョクとの優勝争いを展開した。続く2m29はウ・サンヒョクが一発で成功。真野は惜しくも3回失敗となって決着したが、22年オレゴン世界選手権銀メダリストを相手に健闘を見せた。長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)は2m23で4位だった。 女子円盤投では4投目に56m48をマークしたで郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が、4度目の出場で初の銅メダルを手にした。齋藤真希(太平電業)は54m73で7位に入った。女子走幅跳では前回覇者の秦澄美鈴(住友電工)が6m20(+0.9)にとどまり4位、竹内真弥(ミズノ)は6m05(+0.2)で8位だった。 大会4日目は男子5000m、走幅跳、円盤投、女子走高跳決勝などが行われる。なお、当初3日目に予定されていた女子3000m障害は今日19時スタートに変更された。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.05.30

走幅跳は初代表・山浦渓斗が殊勲の銅メダル!「日本選手権でうれし涙を流したい」/アジア選手権

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、男子走幅跳では山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が8m08(+0.1)で銅メダルを獲得した。 前日の予選では7m95(-0.6)と […]

NEWS 走高跳・津田シェリアイが1m83で7位、髙橋渚は1m80で8位にとどまる/アジア選手権

2025.05.30

走高跳・津田シェリアイが1m83で7位、髙橋渚は1m80で8位にとどまる/アジア選手権

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、女子走高跳では津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m83で7位、髙橋渚(センコー)は1m80で8位だった。 昨年は日本歴代8位の […]

NEWS 鵜澤飛羽と飯塚翔太が200m決勝進出!! 鵜澤「勝ちきること優先」 飯塚「持てるすべてを出す」/アジア選手権

2025.05.30

鵜澤飛羽と飯塚翔太が200m決勝進出!! 鵜澤「勝ちきること優先」 飯塚「持てるすべてを出す」/アジア選手権

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権の4日目が行われ、男子200m準決勝で2組の鵜澤飛羽(JAL)が20秒67(+0.9)の1着で決勝へ進んだ。1組では飯塚翔太(ミズ […]

NEWS 男子円盤投・湯上剛輝が60m38で銀! 日本勢34年ぶりメダルに「集中した投げができた」/アジア選手権

2025.05.30

男子円盤投・湯上剛輝が60m38で銀! 日本勢34年ぶりメダルに「集中した投げができた」/アジア選手権

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、男子円盤投では湯上剛輝(トヨタ自動車)が60m38を投げて銀メダルに輝いた。また、堤雄司(ALSOK群馬)は56m84で7位 […]

NEWS 3000m障害4位・齋藤みうが日本歴代2位の9分38秒16! 「日本選手権で日本記録が出るように」/アジア選手権

2025.05.30

3000m障害4位・齋藤みうが日本歴代2位の9分38秒16! 「日本選手権で日本記録が出るように」/アジア選手権

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)4日目 2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、女子3000m障害は齋藤みう(パナソニック)が日本歴代2位の9分38秒16で4位に入り、西山未奈美(三井住友海上)が9分52 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年6月号 (5月14日発売)

2025年6月号 (5月14日発売)

Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定

Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析

page top