2025.05.05
◇第102回関西インカレ(T&Fの部/5月4日~7日、大阪・ヤンマースタジアム長居、ヤンマーフィールド長居)1日目
関西インカレ(T&Fの部)1日目が行われ、女子10000mではワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン代表内定の土屋舞琴(立命大4)が33分58秒33で貫禄の優勝を飾った。
「長距離パートとして最初の決勝種目。自分が優勝していい流れを作りたいと思っていた」という土屋。集団前方で落ち着いたレース運びを見せると、山口藍美(神戸学大2)とのマッチレースとなった終盤も冷静に勝機を読み、ラスト1周で突き放した。「余裕を持ちながらラストに懸けて走りました。優勝できて素直にうれしいです」と笑顔を見せる。
昨年10月の全日本大学女子駅伝ではアンカーを務め、勝負を決める区間賞の力走で9年ぶり優勝のフィニッシュテープを切った。年末の富士山女子駅伝では最長10.5kmの5区を務め、7年ぶりVと9年ぶり学生女子駅伝2冠獲得に大きく貢献。その勢いをつなげ、今年3月の日本学生女子ハーフマラソンを1時間12分04秒で制して世界切符をつかんでいる。
長距離パート主将として、チームにしっかりと8点をもたらした土屋。「短距離も含めて強い選手がたくさんいる。男女総合優勝を目指してがんばりたい」と、自らの走りでチームを鼓舞した。
男子1部10000mは山下慶馬(関学大3)が、ハーフマラソン(4月4日実施)1、2位の藤田剛史(摂南大4)、高村瑛太(関大2)を抑え、ただ1人30分を切る29分58秒48で優勝した。高村が30分00秒58で2位、藤田が30分03秒00で3位だった。
このほか女子やり投では篠田佳奈(京大M1)が56m57で、男子2部棒高跳は原田篤志(東大阪大4)が5m30でともに4連覇を達成。男子1部やり投は朝田康聖(大教大M1)が71m41で制している。
また、トラックでは予選が各種目で行われ、女子4×100mリレー予選3組では甲南大が44秒51の学生タイ記録をマークした。チーム記録は一昨年の日本インカレで出した歴代2位の44秒52で、それを0.01秒更新。2021年に福岡大が作った記録に4年ぶりに並んだ。同組2着の立命大も44秒75の学生歴代5位を出している。
2日目はその4×100mリレーや100m、400m、110m・100mハードルなど短距離を中心に、男子1部・2部、女子とも注目種目が目白押しとなっている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]
2025.11.27
古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定
日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]
2025.11.27
岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者
富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025