◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)1日目
日本学生個人選手権内でワールドユニバーシティゲームズ代表選考会の男子10000mが行われ、伊藤蒼唯(駒大)が28分53秒75でトップだった。28分57秒65の2着に野中恒亨(國學院大)が入っている。
終盤にかけて目まぐるしく展開が変わるなか、強さと冷静さが際立ったのが伊藤だった。
「誰も引っ張ろうとしなかったのでいきました」と話す小池莉希(創価大)が集団を牽引し、1000mを2分46秒。その後も大きな動きもなく、5000mを14分43秒で通過する。6500m過ぎで小池が大外に出て、先頭を回避。そこから少し展開が落ち着いた。
「出たり、入ったりを繰り返していましたが、最後に先着されては意味がありません。そこで出ようとは思いませんでした」。伊藤は2~5番手をキープする。
残り1000mで小池が再び仕掛けるとレースが動き、桑田駿介(駒大)が反応して先頭へ。「一番動きやすいポイントはそこですし、冷静に周りの選手を見ることができました」と言う伊藤が残り600mでスパート。残り1周の鐘を聞くと、強い脚力を見せて野中をグイグイ引き離した。
レース後に喜びの声を挙げた伊藤。ハーフマラソンでは8大会連続のユニバ代表輩出が厳しくなっていただけに、「僕が1番を取れたことが個人的にすごくうれしいです」と笑った。
現在は大八木弘明総監督が指導する「Ggoat」のメンバーと練習をともにする。「日本のトップクラスの選手たちと間近で練習できています。かなりレベルアップしていると感じています」と刺激を受け、春先からの好調につなげている。
昨年度は学生三大駅伝でいずれも2位だっただけに、“リベンジ”を期する。今年度目標とする3冠へ「僕らの学年が引っ張っていかないといけません。今のところは良い感じで進んでいます」。駒大の戦いはまだ始まったばかりだ。
2位の野中は開口一番、「最後は4秒、駒沢さんという一番負けてはいけない相手に負けたので、今は率直にすごく悔しいです」と肩を落とした。ただ、本番を見据え、「出られるなら、世界トップレベルの選手たちと戦って、チームにとっても大きな経験値となれるようなレースをしたいです」と語っていた。
10000mの代表選考会は日本学生個人選手権としては実施されていない。
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