2025.04.22

フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」。2018年にその歴史が始まったが、瞬く間に世界中の話題を席巻した。2025年1月には千葉・幕張にもオフィシャルショップがオープンし、徐々に日本国内でもその名が知られるようになっている。
2024年3月に「KIPRUN」ブランドがデカトロンから独立
トップアスリートとも契約
フランスのトップメーカーであるデカトロンでは、これまでジョガー向けの「KALENJI」、トップランナー向けの「KIPRUN」、欧米で人気のトレイルラン向けの「EVADICT」という3種類のブランドでシューズやウェアを販売してきた。それぞれ高い人気を誇っていたが、昨年3月に「KIPRUN」ブランドとして、デカトロンから独立。より専門性の高いパフォーマンス商品を提供できる体制を整えた。

女子マラソンでフランス記録を持つM.ロラン。昨年のパリ五輪にも出場した
「KIPRUN(キプラン)」の名称は“KEEP ON RUNNING (走り続けろ)”が由来といい、すべてのランナーが走り続けられるよう最高のコンディションを提供することを目指している。
同時にトップアスリートのサポートも開始しており、23年にはリオ五輪、東京五輪の5000mで2大会連続のメダルに輝いたポール・チェリモ(米国)と契約。女子マラソンのフランス記録保持者のメリーヌ・ロラン、男子3000m障害欧州チャンピオンのヨアン・コワール(フランス)らがKIPRUNのアイテムを愛用している。
さらに、今年2月からサポートする五輪選手のジミー・グレシエ(フランス)は同月のボストン室内のショートトラック5000mで12分54秒92、3月にはリールで行われた5kmロードで12分57秒と立て続けに欧州記録を更新した。4月の欧州ランニング選手権ハーフでも金メダルに輝き、その快進撃に注目が集まっている。

25年からKIPRUNメンバーとして活躍するJ.グレシエは、今季破竹の勢いを見せる
ケニアでトレーニング拠点も開設
グローバルな展開を目指すKIPRUNでは、多くの長距離ランナーを輩出しているケニア・イテンに、23年から「42 HOUSE」と呼ばれるトレーニング施設をオープンさせた。施設では将来のランニング界のエリートたちが集団生活を行い、最新のサポートや栄養管理の下、レベルの高い練習に励んでいる。
また、長距離のトレーニングに止まらず、地域の学校とパートナーシップを結び、教育を受けられるように整備。ランナーとしてだけではなく、他の模範となるようなアスリートの育成に力を注ぐ。
この春からは「42 HOUSE」でトレーニングを積んだケニア人ランナーが日本の実業団チームに加入するなど、その存在感を高めつつあるKIPRUN。今後、日本でも発売されるシューズとともに、その名が広く知られることになりそうだ。

2024年3月に「KIPRUN」ブランドがデカトロンから独立 トップアスリートとも契約
フランスのトップメーカーであるデカトロンでは、これまでジョガー向けの「KALENJI」、トップランナー向けの「KIPRUN」、欧米で人気のトレイルラン向けの「EVADICT」という3種類のブランドでシューズやウェアを販売してきた。それぞれ高い人気を誇っていたが、昨年3月に「KIPRUN」ブランドとして、デカトロンから独立。より専門性の高いパフォーマンス商品を提供できる体制を整えた。 [caption id="attachment_166891" align="alignnone" width="400"]

ケニアでトレーニング拠点も開設
グローバルな展開を目指すKIPRUNでは、多くの長距離ランナーを輩出しているケニア・イテンに、23年から「42 HOUSE」と呼ばれるトレーニング施設をオープンさせた。施設では将来のランニング界のエリートたちが集団生活を行い、最新のサポートや栄養管理の下、レベルの高い練習に励んでいる。 また、長距離のトレーニングに止まらず、地域の学校とパートナーシップを結び、教育を受けられるように整備。ランナーとしてだけではなく、他の模範となるようなアスリートの育成に力を注ぐ。 この春からは「42 HOUSE」でトレーニングを積んだケニア人ランナーが日本の実業団チームに加入するなど、その存在感を高めつつあるKIPRUN。今後、日本でも発売されるシューズとともに、その名が広く知られることになりそうだ。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
-
2025.04.30
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)