2024.08.20
◇福井全中(8月17日~20日/福井・福井県営陸上競技場)
第51回全日本中学校選手権(以下、全中)の3日目が行われ、女子走幅跳は前回覇者の藤本茉優(津幡3石川)が、5回目に5m93(+1.5)を跳び、逆転でこの種目史上5人目の連覇を果たした。
1年前の全中で5m91と中2歴代5位タイをジャンプし、女子の石川勢として3人目の全中チャンピオンに輝いていた藤本。今季も2月の日本室内大阪に5m84で頂点に立ったのを皮切りに、5月末に自身初の6mオーバーとなる中学歴代9位の6m05(+1.4)を跳ぶなど順調さを伺わせていたが、好事魔多しの言葉があるように、その直後に腰椎分離症を発症。医師からは、全中には間に合わないと言われていたというなか、「いろいろな人にお世話になって何とか間に合い、大会に出場できているだけでもありがたいという気持ちでいっぱいでした」と、この日を迎えていた。
前半は、「あまり練習もできていなかったので不安でした」と話すように助走がまとまらず、5m67(+0.7)の2番手で折り返す。それでも、「トップ8の紹介の時に母が笑顔で大丈夫と言ってくれていたので、後半は思い切っていくことができました」と、自分の跳躍の集中し、5回目にV記録をジャンプ。最後の6回目にも5m92と実力を発揮し、2位の仁科希來(櫛形3山梨)以下に13cmの差をつけて快勝した。
この後は10月のU16大会で「6m20の中学記録を狙っていきたいです」ときっぱり。「まだ助走が安定しないところがあるので、そこをしっかり修正して臨みたい」と意気込みを話す。連覇を果たし、これまで以上に追われる立場となった。それでも「これからも同世代には誰にも負けないという強い気持ちで1つひとつの大会に臨んでいきたいです。高校でも記録をどんどん更新していけるよう頑張りたいです」とさらなる飛躍を誓った。
5回目に大会前ベストを23cm更新する5m80(+1.8)を跳んだ仁科が2位、前半をリードした大西海優(新居浜東3愛媛)が5m72(+0.6)で3位に続いた。
この日は他にも、男女の四種競技と男子400mの決勝が行われ、女子四種競技は最後の200mで逆転した加藤未来(若松原3栃木)が2990点でV。男子四種競技は大会前リストトップだった氏家颯(築館3宮城)が2829点で初優勝を飾った。最終種目となった男子400mは前半から積極的な走りを見せた知識航作(山陽3兵庫)が49秒80で全国初優勝。この400mでは予選の記録上位9位から16位の選手で争われたトライアルレースで、知識と同じ兵庫のオニヤ・ローレンス・ジュニア(太山寺3)が49秒44をマーク。この種目では決勝のタイムを上回る初のケースとなった。
文/花木 雫
全中女子走幅跳2連覇選手
1988~89年 高松仁美(榛松・埼玉) 1993~95年 池田久美子(酒田三・山形) ※3連覇 1997~98年 荘久慧(田富・山梨) 2021~22年 成澤柚日(藪塚本町・群馬) 2023~24年 藤本茉優(津幡・石川)RECOMMENDED おすすめの記事
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