◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)
パリ五輪・陸上競技の8月11日に行われる女子マラソンを前に日本代表がオンラインで会見を開いて報道陣の取材に応じた。
初の日本代表となった鈴木優花(第一生命グループ)。レースまで3日となるこの日、「疲労は抜けているので、じっくりその時を待つ感じです」と状態について「問題なし」を強調する。
米国・ボルダーで約2ヵ月の合宿を積み「できる限りのことはしてきました」。坂の多い難コースの対策のため、「上ったぶんは、長い下りを設けるなど、練習を組み立ててきました」と言う。ポイントについても「15km前後から長い上り坂、そして下り終わりまでで、いかに消耗せずに行けるか」と挙げた。
昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制した後は、「自分と向き合う時間が長かった」。学生時代から世代トップランナーだったが、山下佐知子コーチも「ロス五輪」を意識して指導してきた。ところが、その才能は花開き、一躍、日本代表に。
「まだまだ人としても、選手としても、自信を持てないと感じることが多かった。上(のレベル)に到達したいと思いもありつつ、落ち着いて現在地を見極めてコツコツしないといけない、という気持ちが行ったり来たりして悩む時期が多かった」
それでも山下コーチが鈴木の長所や、山下コーチ自身、さらには尾﨑好美、田中智美らと世界で戦ってきた体験談などを伝え「私も絶対にできると思わせていただいていた」。スタッフ陣への気持ちに自然と涙がこぼれ「走りで感謝を伝えたい」。
目指すのは「8位入賞」と力強い。マラソン経験も少なく、初代表だからこそ「海外の選手の雰囲気、オーラは感じると思いますが、気迫をもらうつもりでいきます。一つひとつを外から見るくらいの気持ちで、最後は楽しんでレースに臨みたいです」と笑顔を浮かべる。
首元にはフランス国旗をイメージしたネックレスが光る鈴木。上り坂は大学時代から臨むところ。フレッシュな気持ちで初の世界へと挑戦する。
女子マラソンは日本時間8月11日15時スタート。閉会式と同日、大会のフィナーレを飾る。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
全中駅伝に出場する女子48チームが出そろう 3連覇狙う京山をはじめ、大沢野、松橋などが全国切符 櫛形は20回目
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 女子は前回の全国大会で2連覇を飾った […]
2025.11.19
全中駅伝男子・出場チームが決定! 17チームが初出場 塩山は第1回大会以来32年ぶり 京山、三島の全国V経験校も
9月から開催されてきた第33回全国中学校駅伝(12月14日)の都道府県予選が11月16日をもって終了し、47都道府県の代表に開催地枠で出場するチームを加えた全48チームが出そろった。 男子は2年前に全国制覇を達成している […]
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025