2024.07.31
◇福岡インターハイ(7月28日~8月1日/福岡・博多の森陸上競技場)3日目
福岡インターハイの3日目が行われ、今季39秒台をマークしている5チームが顔を揃えた注目の男子4×100mリレー決勝は、前回7位の北海道栄(北海道)が39秒73の好記録で逃げ切って快勝した。2022年に同校がマークした北海道高校記録&学校別高校歴代4位を0.01秒更新する好タイム。男子の北海道勢として悲願だったリレー初優勝を果たした。
大会初日の予選から道大会でマークした40秒10の現チームのベストを更新する39秒83をマークし、好調な滑り出しを見せていた北海道栄。3人が出場した個人種目の100mと同日(2日目)となった準決勝では40秒10とタイムを落としたものの、1組で洛南(京都)らを抑える1着通過で決勝を迎えていた。
決勝では6レーンの北海道栄が、1走の西川飛翔(2年)が抜群の飛び出しでリードを奪う。その後も安定したパスワークでバトンをつなぎ、トップでアンカーのエース・小澤斗維(3年)へ。「みんながトップでバトンを運んでくれたので、逃げ切ることだけを意識して走りました」と、追いすがるつくば秀英(茨城)、連覇を目指した市船橋(千葉)の関東勢を振り切る。歓喜のゴールへと飛び込んだ。
昨秋の新人大会では41秒3台だったが、「個々の力をアップすることはもちろん、先輩たちが果たせなかったインターハイのタイトルを目指し、みんなでバトン練習に取り組んできたことが発揮できました。北海道で過去最高のチームだと証明できてことがうれしい」とメンバーたちは口をそろえる。
その言葉通り、1走から順に100mのベストが10秒66、61、70、48と鍛え上げた総合力を発揮してのV。その額には、先輩から代々受け継がれている「爆走鬼脚」の刺繡がほどこされたハチマキが輝いていた。
予選で学校別高校歴代7位となる39秒80、準決勝でも39秒98と39秒台を連発していたつくば秀英が39秒92で2位、市船橋が0秒04差で3位。インターハイの決勝で3チームが同時に39秒台をマークしたのは史上初となるハイレベルなレースだった。
文/花木 雫
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.11
タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会フィアナル
東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]
2025.12.11
青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]
2025.12.11
箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025