HOME 海外

2024.07.02

女子100mH世界記録保持者・アムサンのドーピング違反は認めず スポーツ仲介裁判所が決定
女子100mH世界記録保持者・アムサンのドーピング違反は認めず スポーツ仲介裁判所が決定

22年世界選手権女子100mHで優勝しているアムサン

アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は6月29日、ドーピング違反に関する係争中の事案3件についてスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受けたことを発表した。

女子100mハードル世界記録保持者でオレゴン世界選手権金メダルのT.アムサン(ナイジェリア)と女子3000m障害のオレゴン世界選手権金メダルのN.ジェルト(カザフスタン)についてCASは世界陸連の上訴を棄却した。

両者にはドーピング違反により告発されていたが、違反はなかったとして一度は下されていた暫定資格停止処分が取り消しになっている。

広告の下にコンテンツが続きます

世界陸連側はこれを不服として上訴していたが、CASにその主張は認められなかった。これにより、パリ五輪の標準記録突破している両者は正式に五輪出場できることが確定した。

また、CASは男子棒高跳で暫定資格停止処分中のT.ブラス・ダ・シルヴァ(ブラジル)への特例措置として6月27から30日のブラジル選手権の出場を認める決定を下した。リオ五輪金メダリストのダ・シルヴァは今年5月に禁止薬物の陽性によって処分を受けていたが、これに不服申し立てを行っていた。

ただ、ダ・シルヴァは大会に出場したものの、5m65とパリ五輪標準記録に届かず。ランキングでもパリ五輪への出場は絶望的な状況となっている。

アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は6月29日、ドーピング違反に関する係争中の事案3件についてスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受けたことを発表した。 女子100mハードル世界記録保持者でオレゴン世界選手権金メダルのT.アムサン(ナイジェリア)と女子3000m障害のオレゴン世界選手権金メダルのN.ジェルト(カザフスタン)についてCASは世界陸連の上訴を棄却した。 両者にはドーピング違反により告発されていたが、違反はなかったとして一度は下されていた暫定資格停止処分が取り消しになっている。 世界陸連側はこれを不服として上訴していたが、CASにその主張は認められなかった。これにより、パリ五輪の標準記録突破している両者は正式に五輪出場できることが確定した。 また、CASは男子棒高跳で暫定資格停止処分中のT.ブラス・ダ・シルヴァ(ブラジル)への特例措置として6月27から30日のブラジル選手権の出場を認める決定を下した。リオ五輪金メダリストのダ・シルヴァは今年5月に禁止薬物の陽性によって処分を受けていたが、これに不服申し立てを行っていた。 ただ、ダ・シルヴァは大会に出場したものの、5m65とパリ五輪標準記録に届かず。ランキングでもパリ五輪への出場は絶望的な状況となっている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.16

中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役

中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

2025.12.16

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]

NEWS ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

2025.12.16

ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

12月16日、日本実業団陸上競技連合は第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/2026年1月1日)のエントリー選手を発表した。70回記念大会の今回は、例年より3チーム多い、40チームがエントリーした。 前回、5年 […]

NEWS 赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

2025.12.16

赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

2025.12.16

お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top