◇第40回U20日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目
U20世界選手権代表選考会を兼ねたU20日本選手権の2日目が行われ、男子400mハードルは菊田響生(法政二高3神奈川)が高校歴代2位、U20歴代6位となる49秒77の大会新記録で優勝を飾った。
衝撃の走りだった。8台目のハードルを越えた時点では3、4番手だった菊田が、先頭を行く渕上翔太(早大)と9台目でほぼ並ぶ形となった。「これはもしかしたら行けるかもしれない」。最後の10台目を越えたところで予感は「確信」に変わった。
自身初の49秒台は為末大が広島皆実高時代にマークした49秒09の高校記録に次ぐ、歴代2位の快記録となった。「49秒台が出るとは思わなかったので、ずっとビックリしています」。
今季の成長ぶりは目を見張るものがある。昨年の自己ベスト51秒66を5月の神奈川県大会で51秒03、6月の南関東大会で50秒56まで縮め、今回に快記録につなげた。「今回も大会前はあまり動けていない感覚があったのですが、本番の力強さは一番の強みだと思っています」と頼もしい。
4位に入った橋本悠(東農大二高3群馬)も50秒49の好記録。しかし、「49秒台は高校生のうちに出しておきたい記録。目の前で出されて悔しいですし、菊田はいつも僕の前を行っている」と悔しさをにじませた。
さらに記録を短縮していくために、歩数を減らすことも見据えている菊田だが、「インターハイではまずは49秒台を出して、優勝することを目標にしたいです」。決して浮かれることなく、夏の決戦に向けて仕上げていく。
女子100mはケガから復調してきている小針陽葉(富士市立高3静岡)が、11秒74(+0.1)で山崎心愛(旭川志峯高2北海道)と記録で並んだが、着差ありで優勝。男子5000mは濵口大和(佐久長聖高3長野)が13分44秒99で学生勢に先着し、同1500mは米国の大学に進学した樋口諒(カンザス大)が競り勝った。女子400mは齋藤朱里(北摂三田高3兵庫)が54秒30で優勝し、女子円盤投は矢野結衣(添上高3奈良)が45m69で逆転した。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)