2024.05.19
5月18日、英国・ロンドンで「Night of the 10,000m PBs」が行われ、葛西潤と相澤晃(ともに旭化成)が出場し、葛西が27分34秒14で5位に入った。
葛西は1000mを2分41秒、2000m5分23秒とパリ五輪標準記録の27分00秒を切れるペースで進んだものの、3000mあたりからじりじりと先頭との差を広げられていった。5000mでは先頭が13分30秒で通過したのに対し、4番手の葛西は13分40秒で通過。
その後も、順位を守りながら粘りの走りを見せ、最終的にはトップと約12秒差、セカンドベストでのフィニッシュとなった。一方の相澤は28分02秒84で21位だった。
5月3日の日本選手権10000mでは27分17秒46の日本歴代4位の好タイムで優勝を飾った葛西。パリ五輪に出場するには、参加標準を突破するか、世界ランキングを上げる必要があったため、日本選手権からわずか2週間あまりでの参戦を決めた。
今大会では記録ポイント(1172点)と順位ポイント(35点)をあわせて、1207点を獲得。日本選手権のポイントが1258点で、2試合の平均が1232点(小数点以下切り捨て)となった葛西はランキングで相澤、田澤廉(トヨタ自動車)、塩尻和也(富士通)を抜いて、日本人2位に浮上する見込みとなる。
パリ五輪男子10000mの出場枠は27人で、現時点では標準記録突破ないし、世界クロカンの上位者で24人の出場権が確定している。残り3人は世界ランキングの上位者で決まり、1番手が太田智樹(トヨタ自動車)、2番手がジミー・グレシエ(フランス)で、葛西はそれに次ぐ順位に入り、パリ五輪出場ラインのボーダーライン上に入ることになる。
ただし、今後の各国選手権や欧州選手権などの動向次第で新たな標準記録突破者やランキング上位に食い込む選手が現れる可能性もあり、予断を許さない状況が続く。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
-
2025.12.07
-
2025.12.07
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.07
パリ五輪トライアスロン金のイーが2時間6分38秒! ファラーに次ぐ英国歴代2位/バレンシアマラソン
バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、男子ではアレックス・イー(英国)が2時間6分38秒の7位に入った。 27歳のイーは、2024年パリ五輪トライアスロンの金メダリストで、2021年の東京五輪でも銀メダ […]
2025.12.07
女子・ジェプコスゲイが歴代4位の2時間14分00秒 男子はコリルが2時間2分24秒でV/バレンシアマラソン
バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、女子はJ.ジェプコスゲイ(ケニア)が世界歴代4位の2時間14分00秒で優勝を飾った。 女子にはジェプコスゲイのほか、9月の東京世界選手権金メダリストのP.ジェプチル […]
2025.12.07
大迫傑、34歳で自身3度目のマラソン日本新!プロ活動、五輪後引退表明から復帰、メーカー契約変更と独自路線歩む
男子マラソンの大迫傑(リーニン)が、12月7日のバレンシアマラソンで2時間4分55秒(速報値)で4位となり、鈴木健吾(富士通)が21年に出した2時間4分56秒の日本記録を1秒上回った。 1991年5月23日生まれの大迫は […]
2025.12.07
34歳の大迫傑が2時間4分55秒の日本新で4位 鈴木健吾の記録を1秒塗り替える /バレンシアマラソン
バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、男子では34歳の大迫傑(リーニン)が2時間4分55秒(速報値)で4位だった。 これまでの日本記録は2021年に出した鈴木健吾(当時富士通)の2時間4分56秒で、これ […]
2025.12.07
順大が大学生の部制覇! 一般の部はコモディイイダの9連覇止めた警視庁がV/奥多摩渓谷駅伝
第87回奥多摩渓谷駅伝は12月7日、東京・青梅市、奥多摩町内の特設コースで行われ、大学生の部は順大が2時間14分29秒で優勝した。 順大は山下健秀(4年)、半澤康(4年)、堀口颯亮(4年)、辰巳舜(4年)、金原祥汰(4年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025