HOME 国内

2024.04.21

円盤投・湯上剛輝が58m22でV!パリ五輪と来年の世界陸上、デフリンピック目指し奮闘/兵庫RC
円盤投・湯上剛輝が58m22でV!パリ五輪と来年の世界陸上、デフリンピック目指し奮闘/兵庫RC

24年兵庫リレー円盤投を制した湯上剛輝

◇兵庫リレーカーニバル(4月21日/神戸ユニバー記念競技場)

日本グランプリシリーズG2の兵庫リレーカーニバルが行われ、男子円盤投は湯上剛輝(トヨタ自動車)が58m22で優勝した。

前日本記録保持者(62m16)の湯上は、1回目に57m36をマークすると、2回目に58m22、3回目に58m21とそろえる。「3回目以降は記録を狙いにいってしまった」と反省するように3回ファウル。それでも、冷たい雨が降る中で安定感を示した。

広告の下にコンテンツが続きます

2018年の日本選手権で3連続日本新を出した湯上。その後は60mに届かず、あと一歩の成績が続いていた。昨年から海外での試合を重ね、この冬も豪州やニュージーランドで積極的に試合に出場。59m台を2試合そろえるなど、好調ぶりを見せていた。

特に「下半身を使って投げる」ことを意識。この日は悪コンディションのなかで「やりたいことはある程度できた」と及第点を与える。

2日後にも欧州に渡り、スペイン、スウェーデン、エストニア、ドイツと転戦予定。パリ五輪を目指し「ポイント(アップ)を目指していきたい。62、63mをアベレージにすればオリンピックが見えてくる」と語る。

滋賀県甲賀市出身の31歳。生まれつき両耳の聴力がほとんどなく補聴器を付けて生活し、小6時に人工内耳を頭の中に埋め込む手術をしている。中学生の時に遊びで投げた円盤が人生を変えた。元円盤投選手と結婚し、子宝にも恵まれている。

五輪はもちろん、来年の東京世界選手権、そして、東京でのデフリンピックへの思いも強い。デフリンピックは前回(2021年)のブラジル大会での金メダルを目指していたが、コロナ禍で出場がかなわず。「悔しい思いもしたので、来年に向けてぶつけていきたい」と力強く語った。

女子砲丸投は大迫晴香(染めQ)が自身初の15m超えとなる15m28を投げてうれしい主要タイトル初優勝を飾った。

◇兵庫リレーカーニバル(4月21日/神戸ユニバー記念競技場) 日本グランプリシリーズG2の兵庫リレーカーニバルが行われ、男子円盤投は湯上剛輝(トヨタ自動車)が58m22で優勝した。 前日本記録保持者(62m16)の湯上は、1回目に57m36をマークすると、2回目に58m22、3回目に58m21とそろえる。「3回目以降は記録を狙いにいってしまった」と反省するように3回ファウル。それでも、冷たい雨が降る中で安定感を示した。 2018年の日本選手権で3連続日本新を出した湯上。その後は60mに届かず、あと一歩の成績が続いていた。昨年から海外での試合を重ね、この冬も豪州やニュージーランドで積極的に試合に出場。59m台を2試合そろえるなど、好調ぶりを見せていた。 特に「下半身を使って投げる」ことを意識。この日は悪コンディションのなかで「やりたいことはある程度できた」と及第点を与える。 2日後にも欧州に渡り、スペイン、スウェーデン、エストニア、ドイツと転戦予定。パリ五輪を目指し「ポイント(アップ)を目指していきたい。62、63mをアベレージにすればオリンピックが見えてくる」と語る。 滋賀県甲賀市出身の31歳。生まれつき両耳の聴力がほとんどなく補聴器を付けて生活し、小6時に人工内耳を頭の中に埋め込む手術をしている。中学生の時に遊びで投げた円盤が人生を変えた。元円盤投選手と結婚し、子宝にも恵まれている。 五輪はもちろん、来年の東京世界選手権、そして、東京でのデフリンピックへの思いも強い。デフリンピックは前回(2021年)のブラジル大会での金メダルを目指していたが、コロナ禍で出場がかなわず。「悔しい思いもしたので、来年に向けてぶつけていきたい」と力強く語った。 女子砲丸投は大迫晴香(染めQ)が自身初の15m超えとなる15m28を投げてうれしい主要タイトル初優勝を飾った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.16

日本パラスポーツ賞大賞に男子円盤投・湯上剛輝!東京デフリンピックで金メダル、東京世界陸上も出場

第9回日本パラスポーツ賞の受賞者が12月15日に発表され、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が大賞に選出された。 同賞は国内外の障がい者スポーツで優れた成績を残した選手、団体を表彰するもの。聴覚障がい者の大賞受賞は初だ […]

NEWS 関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

日本学生陸上競技連合は12月15日、2026年度の主催競技会日程を発表し、第95回日本インカレは9月5日~7日に神奈川県横浜市の日産スタジアムでの開催が決まった。 ただし、暑熱対策として、同大会実施種目のうち男女競歩は1 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top