2024.04.02
女子100mハードルの大久保有梨がユティックを退社し、4月から福井陸協の有志が昨年立ち上げたGFIアカデミーに入社した。同団体のクラブチーム「シンシア」所属で競技を続ける。
大久保は福井県出身。敦賀高時代にインターハイ5位をはじめ、国体や日本ジュニア・ユースで入賞するなど、世代トップクラスのハードラーとして活躍した。
中大では同期のヘンプヒル恵(現・アトレ)とチームを牽引。日本インカレのタイトルには届かなかったが、4年時には100mハードル(7位)、400mハードル(6位)の2種目入賞し、記録も当時学生ランキング2位の13秒37を出した。
地元に戻り、ユティックに入社。21年には13秒21の自己新を出し、日本選手権でも5位と活躍した。昨年は追い風参考(+3.0m)ながら13秒09をマーク。チームではYouTubeなどで積極的に情報発信してきた。競技面はもちろん、底抜けに明るいキャラクターで、同社が指導していたクラブチームの小中学生にも応援されている。
GFIアカデミーは敦賀高教員で福井陸協の専務理事などを歴任してきた木原靖之氏(※教員は23年度末で退職)を代表理事に発足し、昨年4月から本格的に活動をスタートさせた。部活動の地域移行などの影響もあり、県内の中学生を指導する。今年から小学生部門や卓球部門も立ち上げ、総合型スポーツクラブを目指していく。
4月から大久保と、現役時代に七種競技で活躍した福井出身の上田紗弥花さんも入社。練習拠点は母校をベースとしながら自分で組み立てていくようで「子供たちの指導や、指導プログラムの作成をし、ゆくゆくは運営にも携わってほしい」と木原先生は期待を寄せた。
大久保は自身のSNSで「新たな環境で挑戦したいという思いが強くなりました。応援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです」と前所属先への感謝を綴り、「新生・大久保有梨をよろしくお願いいたします」とコメントしている。
地元・福井から世界を目指してきたハードラーが、新天地でさらなる飛躍を誓う。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.07.18
-
2025.07.17
-
2025.07.17
-
2025.07.13
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.18
富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!
日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]
2025.07.18
【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.07.18
100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ
学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]
2025.07.18
チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性
世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会