HOME 海外

2024.01.08

ケテマが初マラソン女子世界最高の2時間16分07秒でV 男子は19歳のゴベナが2時間5分01秒で制す/ドバイマラソン
ケテマが初マラソン女子世界最高の2時間16分07秒でV 男子は19歳のゴベナが2時間5分01秒で制す/ドバイマラソン

16年U20世界選手権800mで3位に入ったケテマ (Mochizuki Jiro/Agence SHOT)

1月7日、アラブ首長国連邦のドバイで第23回ドバイマラソンが行われ、女子は初マラソンのティギスト・ケテマ(エチオピア)が世界歴代8位となる初マラソン世界最高タイムとなる2時間16分07秒で優勝した。また、男子もデビュー戦のアディス・ゴベナ(エチオピア)が2時間5分01秒で制している。

平坦なコースで行われるドバイマラソンは、近年マラソンの登竜門として競技歴の浅いランナーが活躍する傾向が続いていたが、今回も新星が現われた。

ケテマは16年U20世界選手権で銅メダルを獲得するなど中距離をメインとしており、試合では22年に10kmのロードレースに出場したのが最長距離だった。

この日のレースでは、前回大会で1位、2位となった同じエチオピアのデラ・ディダとルティ・アガらとともに10kmを32分18秒、中間点を1時間8分07秒で通過。残り5kmを切ったところで中距離で培ったスプリントを生かしたスパートで一気に先頭に立つと、そのままフィニッシュ。22年にレテセンベト・ギデイ(エチオピア)がマークした2時間16分49秒の初マラソン世界最高を上回る、衝撃的なマラソンデビューを飾った。

ケテマは「初マラソンで優勝できるとは思っていなかった」とコメント。「トラックで結果が出なくなり、マラソンにチャレンジすることを決めた。試合前は距離が不安でしたが、今となっては怖がってたことが不思議なくらい」と話した。ケテマは世界記録保持者のティギスト・アセファ(エチオピア)と同じジェメドゥ・デデフォ・コーチの指導を受けているという。

男子を制したゴベナは2004年生まれの19歳で、女子2位のアガの甥。数年前まではやり投に取り組んでおり、52m台のベストを持つという。アガの勧めもあって長距離に挑戦すると、国際大会初戦となった昨年のデリー・ハーフマラソンでは1時間0分51秒で3位に入っていた。

広告の下にコンテンツが続きます
1月7日、アラブ首長国連邦のドバイで第23回ドバイマラソンが行われ、女子は初マラソンのティギスト・ケテマ(エチオピア)が世界歴代8位となる初マラソン世界最高タイムとなる2時間16分07秒で優勝した。また、男子もデビュー戦のアディス・ゴベナ(エチオピア)が2時間5分01秒で制している。 平坦なコースで行われるドバイマラソンは、近年マラソンの登竜門として競技歴の浅いランナーが活躍する傾向が続いていたが、今回も新星が現われた。 ケテマは16年U20世界選手権で銅メダルを獲得するなど中距離をメインとしており、試合では22年に10kmのロードレースに出場したのが最長距離だった。 この日のレースでは、前回大会で1位、2位となった同じエチオピアのデラ・ディダとルティ・アガらとともに10kmを32分18秒、中間点を1時間8分07秒で通過。残り5kmを切ったところで中距離で培ったスプリントを生かしたスパートで一気に先頭に立つと、そのままフィニッシュ。22年にレテセンベト・ギデイ(エチオピア)がマークした2時間16分49秒の初マラソン世界最高を上回る、衝撃的なマラソンデビューを飾った。 ケテマは「初マラソンで優勝できるとは思っていなかった」とコメント。「トラックで結果が出なくなり、マラソンにチャレンジすることを決めた。試合前は距離が不安でしたが、今となっては怖がってたことが不思議なくらい」と話した。ケテマは世界記録保持者のティギスト・アセファ(エチオピア)と同じジェメドゥ・デデフォ・コーチの指導を受けているという。 男子を制したゴベナは2004年生まれの19歳で、女子2位のアガの甥。数年前まではやり投に取り組んでおり、52m台のベストを持つという。アガの勧めもあって長距離に挑戦すると、国際大会初戦となった昨年のデリー・ハーフマラソンでは1時間0分51秒で3位に入っていた。

第23回ドバイマラソン 上位成績

男子 1位 A.ゴベナ(エチオピア)   2.05.01 2位 L.ドゥメカ(エチオピア)  2.05.20 3位 D.メゲルサ(エチオピア)  2.05.42 4位 A.フーファ(エチオピア)  2.06.23 5位 S.フィトウィ(ドイツ)   2.06.27 6位 A.ダグナチュー(エチオピア)2.06.55 7位 D.チェビー(ケンタッキー州)2.08.15 8位 T.L.アンベサ(エチオピア) 2.08.25 9位 B.テシャガー(エチオピア) 2.08.56 10位 A.ムニエ(エチオピア)   2.09.09 女子 1位 T.ケテマ(エチオピア)   2.16.07 2位 R.アガ(エチオピア)    2.18.09 3位 D.ディダ(エチオピア)   2.19.29 4位 M.ケジェタ(ドイツ)    2.21.47 5位 A.F.ジェマル(エチオピア) 2.21.53 6位 S.エシェテ(バーレーン)  2.21.55 7位 A.アンムット(エチオピア) 2.22.23 8位 B.アフェニグス(エチオピア)2.25.57 9位 E.ニグセ(エチオピア)   2.27.15 10位 N.シメル(エチオピア)   2.28.28

女子マラソン世界歴代10傑

2.11.53 T.アセファ(エチオピア)   2023. 9.24 ベルリン 2.13.44 S.ハッサン(オランダ)    2023.10. 8 シカゴ 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)     2019.10.13 シカゴ 2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9 シカゴ 2.14.58 A.ベリソ(エチオピア)    2022.12. 4 バレンシア 2.15.25 P.ラドクリフ(英国)     2003. 4.13 ロンドン 2.15.51 W.デゲファ(エチオピア)   2023.12. 3 バレンシア 2.16.07 T.ケテマ(エチオピア)    2024. 1. 7 ドバイ 2.16.22 A.アヤナ(エチオピア)    2023.12. 3 バレンシア 2.16.28 R.ワンジル(ケニア)     2023. 3. 5 東京

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.20

塩尻和也が5000m13分47秒09、篠原は13分55秒90 やり投・巖優作78m25でV/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズ大会の「ナイトオブアスレチックス」が7月19日、スイスのヒューズデン・ゾルダーで行われ、男子5000mA組に出場した10000mの日本記録保持者・塩尻和也(富士通)は13分4 […]

NEWS 三浦龍司が5000m13分28秒28に「及第点」東京世界陸上へ「みなさんがワクワクするレースを」/ホクレンDC網走

2025.07.20

三浦龍司が5000m13分28秒28に「及第点」東京世界陸上へ「みなさんがワクワクするレースを」/ホクレンDC網走

夏の北海道を舞台とした中長距離のシリーズ戦、ホクレンディスタンスチャレンジ最終戦の網走大会が7月19日に網走市営陸上競技場で行われ、男子5000mには、3000m障害の日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)が出場した。 […]

NEWS 円盤投アレクナ71m70のDL新記録 セヴィル100m9秒86 女子1マイルでツェガイ世界歴代2位/DLロンドン

2025.07.20

円盤投アレクナ71m70のDL新記録 セヴィル100m9秒86 女子1マイルでツェガイ世界歴代2位/DLロンドン

英国・ロンドンでダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドンアスレチックミートが7月19日に開催され、男子円盤投では世界記録保持者のM.アレクナ(リトアニア)がDL記録の71m70で優勝した。 アレクナはパリ五輪、オレゴ […]

NEWS 田中希実5000m14分34秒10で7位と健闘!シーズンベスト&自己3番目の好タイム/DLロンドン

2025.07.19

田中希実5000m14分34秒10で7位と健闘!シーズンベスト&自己3番目の好タイム/DLロンドン

ダイヤモンドリーグ第11戦ロンドン大会が7月19日、英国の同地で行われ、女子5000mで田中希実(New Balance)が自己3番目、今季ベストとなる14分34秒10で7位に入った。 最初の400mはペースメーカーが先 […]

NEWS 近藤幸太郎1万m28分21秒79で3位 平林は5位 女子は加世田3位 山鹿800mU20日本歴代2位/ホクレンDC網走

2025.07.19

近藤幸太郎1万m28分21秒79で3位 平林は5位 女子は加世田3位 山鹿800mU20日本歴代2位/ホクレンDC網走

ホクレンディスタンスチャレンジ第5戦網走大会が7月19日、北海道網走市の網走市営陸上競技場で行われ、男子10000mAはリチャード・エティーリ(東京国際大)が27分37秒85で1位だった。 日本人トップは28分21秒79 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top