HOME ニュース、国内

2020.09.25

【混成】日本選手権混成の前日会見 34歳・右代「6年ぶりの日本記録更新を目指す」
【混成】日本選手権混成の前日会見 34歳・右代「6年ぶりの日本記録更新を目指す」


会見に臨んだ右代、中村、山﨑、ヘンプヒル(信濃毎日新聞社/日本陸連)

 9月26日、27日に長野市営陸上競技場で行われる第104回日本選手権・混成競技の前日会見が長野市内のホテルで行われ、十種競技に出場する右代啓祐(国士舘クラブ)、中村明彦(スズキAC)、七種競技に出場する山﨑有紀(スズキAC)、ヘンプヒル恵(アトレ)が登壇し、意気込みを語った。

 十種競技日本記録(8308点)を持ち、通算8度の選手権優勝を誇る右代は「現状、自分の中でできることは全部やってきた」。スプリント種目については「上半身をリラックスして使えるように」取り組んできたと話し、得意の投てき種目では「ウエイトトレーニングの回数を減らして技術にフォーカスしてきた。それがどういったかたちで出るか楽しみ」と語る。34歳となり、「1年、1年が大事な年齢になってきた」と言い、「6年ぶりの自己記録更新、日本記録更新を目指していきたい」と決意を語った。中村は「少し肉離れをしたため、スピードがどこまで出せるか」をポイントに挙げ、「来年に向けてポジティブな要素をたくさん作っていければ」と、3年ぶり王座奪還を目指す。

 七種競技で連覇中の山﨑は「ポイントは得意のスプリント種目と投てき。一つひとつ思い切ってできれば自己ベスト更新につながる」と話す。2年ぶりに出場するヘンプヒルは「悩んだ時期もありましたが、陸上が好きというのを改めて実感した」と舞台に戻ってきた充実感を漂わせ、日本記録更新に「自信がある」と堂々と語った。

 今大会は無観客で実施。4選手とも「コロナ禍の中で開催されて、出場できることに感謝したい」と声をそろえる。右代は「日本トップクラスの選手たちが集まり、みんなで自己ベストを目指して戦う。スポーツの原点、素晴らしい面を伝えていければ。僕たちにはそういった使命がある」と、第一人者としてのコメントを発信した。なお、2日間ともライブ配信される。

右代啓祐
「今回の日本選手権はコロナ禍の中で開催できるということで、挑戦する場がない中で開催してもらえることに感謝して戦いたい。現状は自分の中でできることは全部やってきた。自己記録更新、日本記録更新を6年ぶりにできるように。1年1年が大事な時期、年齢になってきている。東京五輪に弾みになるような2日間にしたい。今年は2試合出ていますが、100m、走幅跳、砲丸投という3種目がつながることをテーマに取り組んでいた。そこで思うように記録が伸びれば良い感じになると思うので、そこに注目してもらえれば。十種競技は1人の頑張りだけではできない。みんなで十種競技、七種競技を作り上げるんだという気持ちが、無観客でもものすごい力が発揮できる。日本トップクラスの選手たちが、みんなで自己ベストを目指して戦うというスポーツの原点、素晴らしい部分を、ライブ配信を通してファンや子供たち、仲間に伝えていければ。僕たちにはそういった使命がある」

広告の下にコンテンツが続きます

中村明彦
「いつもと違う大会なので、いつもと違う自分を見せたい。これまでは種目が進むにつれて力んだりネガティブになったりすることが多かったので、そこをポジティブにできるようにしていきたいです。十種競技で五輪を目指すようになったきっかけが、12年のロンドン五輪(400mハードルで出場)で、たくさんの観客の中で十種競技が行われているのを見てから。無観客は残念ですが、ライブ配信でたくさん応援してもらえるように願って頑張りたい。スプリント種目でどれだけ走れるか、タイムを出せるかがポイントになる。来年に向けてポジティブな要素をたくさん作って終えられれば」

山﨑有紀
「この厳しい状況の中で開催されて、出場できることがうれいしです。1種目、1種目やって、結果的に自己ベスト更新ができればいいなと思います。得意としているスプリント種目と砲丸投、やり投で思い切って気持ちよく競技ができれば自己ベストにつながる。無観客は少し寂しさもあるが、ライブ配信をしてくださるので、応援してくださっていると思いながら、その声援を力に変えたい。選手一人ひとりが会場を盛り上げて、それが伝わればいいなと思います」

ヘンプヒル恵
「去年、ケガで出られなかったので、そのぶんもしっかり練習してきました。100mハードルと走幅跳がポイントで、ハードルは今年ベストも出せていますし、スピードが上がっているので走幅跳にもつなげていきたい。ケガがあってうまくいかない時期は、内面に目を向けることができた。陸上から離れたこともありましたが、それでも陸上のことを考えて、陸上が好き、戻りたいと思いました。今年は自分で考えてチャレンジできているので、再現性がある。出ちゃった記録ではなく、(記録を)出すためのプロセスを踏んできた。日本記録更新の自信はあります」

■日本選手権・混成競技
9月26日、27日/長野市営陸上競技場
大会HP

ライブ配信1日目

ライブ配信2日目

会見に臨んだ右代、中村、山﨑、ヘンプヒル(信濃毎日新聞社/日本陸連)  9月26日、27日に長野市営陸上競技場で行われる第104回日本選手権・混成競技の前日会見が長野市内のホテルで行われ、十種競技に出場する右代啓祐(国士舘クラブ)、中村明彦(スズキAC)、七種競技に出場する山﨑有紀(スズキAC)、ヘンプヒル恵(アトレ)が登壇し、意気込みを語った。  十種競技日本記録(8308点)を持ち、通算8度の選手権優勝を誇る右代は「現状、自分の中でできることは全部やってきた」。スプリント種目については「上半身をリラックスして使えるように」取り組んできたと話し、得意の投てき種目では「ウエイトトレーニングの回数を減らして技術にフォーカスしてきた。それがどういったかたちで出るか楽しみ」と語る。34歳となり、「1年、1年が大事な年齢になってきた」と言い、「6年ぶりの自己記録更新、日本記録更新を目指していきたい」と決意を語った。中村は「少し肉離れをしたため、スピードがどこまで出せるか」をポイントに挙げ、「来年に向けてポジティブな要素をたくさん作っていければ」と、3年ぶり王座奪還を目指す。  七種競技で連覇中の山﨑は「ポイントは得意のスプリント種目と投てき。一つひとつ思い切ってできれば自己ベスト更新につながる」と話す。2年ぶりに出場するヘンプヒルは「悩んだ時期もありましたが、陸上が好きというのを改めて実感した」と舞台に戻ってきた充実感を漂わせ、日本記録更新に「自信がある」と堂々と語った。  今大会は無観客で実施。4選手とも「コロナ禍の中で開催されて、出場できることに感謝したい」と声をそろえる。右代は「日本トップクラスの選手たちが集まり、みんなで自己ベストを目指して戦う。スポーツの原点、素晴らしい面を伝えていければ。僕たちにはそういった使命がある」と、第一人者としてのコメントを発信した。なお、2日間ともライブ配信される。 右代啓祐 「今回の日本選手権はコロナ禍の中で開催できるということで、挑戦する場がない中で開催してもらえることに感謝して戦いたい。現状は自分の中でできることは全部やってきた。自己記録更新、日本記録更新を6年ぶりにできるように。1年1年が大事な時期、年齢になってきている。東京五輪に弾みになるような2日間にしたい。今年は2試合出ていますが、100m、走幅跳、砲丸投という3種目がつながることをテーマに取り組んでいた。そこで思うように記録が伸びれば良い感じになると思うので、そこに注目してもらえれば。十種競技は1人の頑張りだけではできない。みんなで十種競技、七種競技を作り上げるんだという気持ちが、無観客でもものすごい力が発揮できる。日本トップクラスの選手たちが、みんなで自己ベストを目指して戦うというスポーツの原点、素晴らしい部分を、ライブ配信を通してファンや子供たち、仲間に伝えていければ。僕たちにはそういった使命がある」 中村明彦 「いつもと違う大会なので、いつもと違う自分を見せたい。これまでは種目が進むにつれて力んだりネガティブになったりすることが多かったので、そこをポジティブにできるようにしていきたいです。十種競技で五輪を目指すようになったきっかけが、12年のロンドン五輪(400mハードルで出場)で、たくさんの観客の中で十種競技が行われているのを見てから。無観客は残念ですが、ライブ配信でたくさん応援してもらえるように願って頑張りたい。スプリント種目でどれだけ走れるか、タイムを出せるかがポイントになる。来年に向けてポジティブな要素をたくさん作って終えられれば」 山﨑有紀 「この厳しい状況の中で開催されて、出場できることがうれいしです。1種目、1種目やって、結果的に自己ベスト更新ができればいいなと思います。得意としているスプリント種目と砲丸投、やり投で思い切って気持ちよく競技ができれば自己ベストにつながる。無観客は少し寂しさもあるが、ライブ配信をしてくださるので、応援してくださっていると思いながら、その声援を力に変えたい。選手一人ひとりが会場を盛り上げて、それが伝わればいいなと思います」 ヘンプヒル恵 「去年、ケガで出られなかったので、そのぶんもしっかり練習してきました。100mハードルと走幅跳がポイントで、ハードルは今年ベストも出せていますし、スピードが上がっているので走幅跳にもつなげていきたい。ケガがあってうまくいかない時期は、内面に目を向けることができた。陸上から離れたこともありましたが、それでも陸上のことを考えて、陸上が好き、戻りたいと思いました。今年は自分で考えてチャレンジできているので、再現性がある。出ちゃった記録ではなく、(記録を)出すためのプロセスを踏んできた。日本記録更新の自信はあります」 ■日本選手権・混成競技 9月26日、27日/長野市営陸上競技場 大会HP ライブ配信1日目 https://youtu.be/nqo9KeVBHj0 ライブ配信2日目 https://youtu.be/3EmdtyA_JLU

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.08

住友電工の中村祐紀が現役引退を表明 地元大阪がラストラン 青学大時代に箱根駅伝V

住友電工の中村祐紀が自身のSNSを更新し、現役引退を表明した。 中村は1995年生まれの29歳。大阪出身で大阪桐蔭高3年時のインターハイでは1500mで2位に入り、全国高校駅伝でも1区区間6位と力走した。青学大に進学し、 […]

NEWS 青学大・新主将の黒田朝日を10km区間に配置! 國學院大は3区田中愛睦に注目/宮古島大学駅伝

2025.02.08

青学大・新主将の黒田朝日を10km区間に配置! 國學院大は3区田中愛睦に注目/宮古島大学駅伝

◇宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025(2月9日/沖縄県宮古島市・宮古島市陸上競技競技場発着6区間:82km) 2月9日に沖縄県宮古島市で行われる「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025」の各校・チームの登録選手が2月8日 […]

NEWS 複数のケニア人選手が年齢詐称の疑い ケニア陸連がAIUから調査を受けたことを明かす

2025.02.08

複数のケニア人選手が年齢詐称の疑い ケニア陸連がAIUから調査を受けたことを明かす

多くの長距離ランナーを輩出するケニアで、複数のオリンピック選手や、ジュニア選手が年齢詐称の疑いで調査を受けていることがわかった。ケニア陸連ジュニア育成担当のバルナバ・コリル氏が地元メディアのインタビューで明かしたもの。 […]

NEWS ミハンボが今季世界最高の7m07 女子砲丸投・ミトンは20m68の自己タイ/WA室内ツアー

2025.02.08

ミハンボが今季世界最高の7m07 女子砲丸投・ミトンは20m68の自己タイ/WA室内ツアー

2月7日、ドイツ・カールスルーエで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第5戦のINIT室内競技会カールスルーエが行われた。女子走幅跳では東京五輪金、パリ五輪銀のM.ミハンボ(ドイツ)が出場し、今季世界最高となる7m07で […]

NEWS 2月9日開催予定の全国U17/U16/U15クロカン、全日本びわ湖クロカンが中止 会場は10cmほどの積雪

2025.02.08

2月9日開催予定の全国U17/U16/U15クロカン、全日本びわ湖クロカンが中止 会場は10cmほどの積雪

2月8日、BIWAKOクロカンの大会事務局ならびに日本陸連は、9日に滋賀県で開催予定だった第10回全国U17/U16/U15クロカンと第36回全日本びわ湖クロカンの中止を発表した。 BIWAKOクロカンは毎年、滋賀県の野 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top