2023.11.30
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)
第3回(1922年/大正11年)
早大・河野兄弟の連続区間賞で東京高師を逆転
前回出場の7校に加えて東大農学部実科、日本歯科医専、日大が初めて出場。「十大校対抗駅伝競走」として第3回大会が開催された。
往路で快走したのは2年ぶりの優勝を目指す東京高師。1区の畠山勇三が2位の早大に4分31秒の大差をつける好スタートを切ると、2区の越智治成も先頭をキープする。3区で早大に逆転を許したが、4区の山口徳太郎が30秒差をひっくり返すと、その後もリードを広げて2分35秒のリードを奪った。
5区は1920年アントワープ五輪マラソン代表で第1回大会の優勝テープを切っている茂木善作。前回区間賞の早大・麻生武治が前年に自身が出した区間記録を大幅に更新する走りで追い上げたが、茂木も従来の区間記録を上回る区間2位の走りを見せて逃げ切った。東京高師が往路初優勝。早大が1分31秒差の2位で続いた。
翌日は朝に零下5度まで冷え込んだことから、当初午前7時スタート予定だったのを30分繰り下げて出発。早大の6区・内田庄作が区間新記録の快走で東京高師との差を1分にまで詰める。
早大は7、8区に河野兄弟を起用。7区を任された兄の一郎は酒匂川付近で東京高師に追いつくと、国府津で一気にスパートして突き放す。一郎は1時間20分55秒の区間新記録で東京高師に9分09秒差をつけた。続く8区の弟・謙三も区間新の走りでリードを20分以上に拡大。この時点で大勢が決まり、最終的には27分05秒の大差をつけて早大が初優勝を飾った。
10区間中6区間で区間賞と完勝した早大。14時間12分21秒の総合記録は前回の明大が残した優勝記録を26分40秒も上回った。2位は復路で失速した東京高師、前回優勝の明大は3位に終わった。
参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
第3回(1922年/大正11年) 早大・河野兄弟の連続区間賞で東京高師を逆転
前回出場の7校に加えて東大農学部実科、日本歯科医専、日大が初めて出場。「十大校対抗駅伝競走」として第3回大会が開催された。 往路で快走したのは2年ぶりの優勝を目指す東京高師。1区の畠山勇三が2位の早大に4分31秒の大差をつける好スタートを切ると、2区の越智治成も先頭をキープする。3区で早大に逆転を許したが、4区の山口徳太郎が30秒差をひっくり返すと、その後もリードを広げて2分35秒のリードを奪った。 5区は1920年アントワープ五輪マラソン代表で第1回大会の優勝テープを切っている茂木善作。前回区間賞の早大・麻生武治が前年に自身が出した区間記録を大幅に更新する走りで追い上げたが、茂木も従来の区間記録を上回る区間2位の走りを見せて逃げ切った。東京高師が往路初優勝。早大が1分31秒差の2位で続いた。 翌日は朝に零下5度まで冷え込んだことから、当初午前7時スタート予定だったのを30分繰り下げて出発。早大の6区・内田庄作が区間新記録の快走で東京高師との差を1分にまで詰める。 早大は7、8区に河野兄弟を起用。7区を任された兄の一郎は酒匂川付近で東京高師に追いつくと、国府津で一気にスパートして突き放す。一郎は1時間20分55秒の区間新記録で東京高師に9分09秒差をつけた。続く8区の弟・謙三も区間新の走りでリードを20分以上に拡大。この時点で大勢が決まり、最終的には27分05秒の大差をつけて早大が初優勝を飾った。 10区間中6区間で区間賞と完勝した早大。14時間12分21秒の総合記録は前回の明大が残した優勝記録を26分40秒も上回った。2位は復路で失速した東京高師、前回優勝の明大は3位に終わった。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)第3回箱根駅伝総合成績をチェック
●総合成績 1位 早大 14時間12分21秒 2位 東京高師 14時間38分26秒 3位 明大 14時間47分08秒 4位 中大 15時間00分46秒 5位 東農大 15時間02分59秒 6位 慶大 15時間10分41秒 7位 法大 15時間46分14秒 8位 東大農学実科 15時間47分34秒 9位 日本歯科医専 16時間26分41秒 10位 日大 18時間50分07秒 ●区間賞 1区 畠山勇三(東京高師) 1時間22分03秒 2区 三村二郎(早大) 1時間13分42秒 3区 大江正行(早大) 1時間22分46秒 4区 須永甫(明大) 1時間20分45秒 5区 麻生武治(早大) 1時間47分02秒 6区 内田庄作(早大) 1時間32分34秒 7区 河野一郎(早大) 1時間20分55秒 8区 河野謙三(早大) 1時間19分02秒 9区 藤木光雄(東農大) 1時間17分31秒 10区 下村広次(明大) 1時間20分42秒RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.09.10
-
2026.09.08
-
2026.09.05
Latest articles 最新の記事
2026.09.10
桐生祥秀が全日本実業団の100m欠場を発表「アジア大会で自分の仕事をしっかり果たすために」
男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が9月10日、自身のSNSで100mにエントリーしていた全日本実業団対抗選手権(9月11日~13日/京都・西京極)を欠場することを発表した。 9月23日から始まる名古屋アジア大会陸上競技の […]
2026.09.10
世界陸連が公式モバイルアプリをリリース 最新情報、大会速報、優勝者予想などさまざまなコンテンツ
世界陸連は9月9日、公式のモバイルアプリをリリースしたと発表した。 これまで世界陸連は、ウェブサイトやSNSで陸上競技にまつわる情報を発信してきたが、11日から開幕する世界陸上アルティメット選手権を前に、新たなアプリを立 […]
2026.09.10
TBSアジア大会陸上応援サポーターに&TEAMのKが就任!「全力で大会を盛り上げたい」昨年の東京世界陸上でも担当
9月に開幕する名古屋アジア大会を独占生放送するTBSは9月9日、9人組グローバルグループ「&TEAM」のKが、アジア大会の「TBS陸上応援サポーター」に就任したことを発表した。 Kは長距離選手として高校では強豪校の一員と […]
2026.09.10
ソニーが世界アルティメット選手権での活動発表!フィニッシュシーンで革新的映像表現に挑戦
ソニー株式会社と世界陸連(WA)は9月9日、初開催となる世界アルティメット選手権(9月11日~13日/ハンガリー・ブダペスト)において、独自の光学トラッキング技術を活用した、フィニッシュシーンを新たな形で可視化する取り組 […]
2026.09.09
桐生祥秀、多田修平、井戸アビゲイル風果らアジア大会代表集結!世界選手権標準突破の上田百寧も注目/全日本実業団
第74回全日本実業団対抗選手権が9月11日から13日までの3日間、京都市のたけびしスタジアム京都で行われる。名古屋アジア大会(陸上:9月23日~29日)の代表に加え、代表には届かなかったものの、その後、調子を上げてきた選 […]
Latest Issue
最新号
2026年9月号 (8月17日発売)
滋賀IH総特集
山口全中展望
アジア大会代表Close up