HOME 国内

2023.11.25

服部勇馬が2年ぶりトラック28分35秒84 パリ五輪マラソン代表へ「立てる可能性信じてやっていく」/八王子LD
服部勇馬が2年ぶりトラック28分35秒84 パリ五輪マラソン代表へ「立てる可能性信じてやっていく」/八王子LD

23年八王子ロングディスタンスで2年ぶりトラックレースに臨んだ服部勇馬

◇八王子ロングディスタンス(11月25日/東京・上柚木公園陸上競技場)

八王子ロングディスタンス男子10000m6組に東京五輪マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)が出場し、28分35秒84(33位)だった。服部は2年前の八王子以来のトラックレース。「28分10秒から20秒前後で走れればと思ったのですが、ちょっと前半のリズムが早くて(流れに)乗り切れなかった」と振り返る。

五輪以降はケガに苦しみ続けてきた。5月のプラハマラソン以降はレースから遠ざかったが、実は「両股関節を疲労骨折していて、4ヵ月走れませんでした」。本当に走れるようになるのか。不安が募った。

広告の下にコンテンツが続きます

まだ走れないモヤモヤを抱えるなか、9月に心機一転、チームメイトでロンドン五輪10000m代表のビダン・カロキの故郷・ケニアへと向かった。「1回来てよと言われていたのですが、なかなか機会がなかったのですが丸1ヵ月くらい」訪れたという。不思議と「痛みが消えて走れるようになったんです」と笑みを浮かべる。

現地では「僕らも仕事でやっていますが、彼らは本当に生活をかけて走っている姿を見て、自分はここまでの取り組みをできているのか自問自答しました」と大きな刺激を受けた。

全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤ駅伝)の後は再びケニアへ向かう予定。パリ五輪マラソン代表は残す1枠で、福岡国際、大阪、東京が対象となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルで2時間5分50秒を切るのが第一条件となる。服部は「今のところ東京を考えています」と照準を合わせている。

今回はマラソン練習を前に、「(1000m)2分50秒くらいのペースで余裕を持って走れる状態にしないと2時間5分50秒は届かない」と言うが、まだまだ「状態は60%くらい」。痛みがなく走れている喜びであふれている。

「チャンスはまだゼロじゃない。その舞台に立てると信じてしっかりやっていきたい」

服部は“その時”のために静かに闘志を燃やしている。

◇八王子ロングディスタンス(11月25日/東京・上柚木公園陸上競技場) 八王子ロングディスタンス男子10000m6組に東京五輪マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)が出場し、28分35秒84(33位)だった。服部は2年前の八王子以来のトラックレース。「28分10秒から20秒前後で走れればと思ったのですが、ちょっと前半のリズムが早くて(流れに)乗り切れなかった」と振り返る。 五輪以降はケガに苦しみ続けてきた。5月のプラハマラソン以降はレースから遠ざかったが、実は「両股関節を疲労骨折していて、4ヵ月走れませんでした」。本当に走れるようになるのか。不安が募った。 まだ走れないモヤモヤを抱えるなか、9月に心機一転、チームメイトでロンドン五輪10000m代表のビダン・カロキの故郷・ケニアへと向かった。「1回来てよと言われていたのですが、なかなか機会がなかったのですが丸1ヵ月くらい」訪れたという。不思議と「痛みが消えて走れるようになったんです」と笑みを浮かべる。 現地では「僕らも仕事でやっていますが、彼らは本当に生活をかけて走っている姿を見て、自分はここまでの取り組みをできているのか自問自答しました」と大きな刺激を受けた。 全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤ駅伝)の後は再びケニアへ向かう予定。パリ五輪マラソン代表は残す1枠で、福岡国際、大阪、東京が対象となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルで2時間5分50秒を切るのが第一条件となる。服部は「今のところ東京を考えています」と照準を合わせている。 今回はマラソン練習を前に、「(1000m)2分50秒くらいのペースで余裕を持って走れる状態にしないと2時間5分50秒は届かない」と言うが、まだまだ「状態は60%くらい」。痛みがなく走れている喜びであふれている。 「チャンスはまだゼロじゃない。その舞台に立てると信じてしっかりやっていきたい」 服部は“その時”のために静かに闘志を燃やしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.23

豊川が男女V 男子4連覇で女子10年ぶり 都大路地区代表は男子2位の愛知と女子3位の常葉大菊川/東海高校駅伝

全国高校駅伝の地区代表を懸けた東海高校駅伝が11月23日、三重県松阪市の三重高前を発着としたコースで行われ、愛知県大会に引き続き、豊川が男女とも優勝した。男子(7区間42.195km)は最終区で逆転し、2時間7分38秒で […]

NEWS 7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS 4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

2025.11.23

エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top