HOME 国内、日本代表

2023.09.29

男子20km競歩 村山裕太郎が銅メダル「まだまだここがゴールじゃない」/アジア大会
男子20km競歩 村山裕太郎が銅メダル「まだまだここがゴールじゃない」/アジア大会

23年杭州アジア大会20km競歩で銅メダルを獲得した村山裕太郎

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で行われている第19回アジア大会の陸上競技の1日目が行われ、男子20km競歩で村山裕太郎(富士通)が銅メダルを獲得した。村山はこの日が25歳の誕生日。自ら祝福するメダル獲得となった。

7月のアジア選手権(タイ・バンコク)で金メダルを手にしていた村山。今大会は「日本のトップ選手とは経験の差がある。受け身だと得られるものも少ない」と、中国勢相手に積極的に食らいついつく。15km前に少しずつ差が広がるも、ラストまで力強い歩きで3位を死守。1時間24分41秒で、陸上競技最初のメダルとなる銅メダルを手にした。

広告の下にコンテンツが続きます

「優勝を目指していたので悔しいですが、今の力ではどうやっても優勝はできなかったと思います。そこは受け止めたい」

アジア選手権から2ヵ月は「(1km)4分05秒切るところを想定して目指していたが準備できなかった」と村山。ある程度の集団の絞り込みには対応できたが、上2人との差を痛感し、「フォームの作り方、調整の仕方は課題」と振り返る。

ただ、順大4年時に両膝を疲労骨折してから長く戦線離脱していたところから、今季はアジア選手権とアジア大会代表として結果を残した。その秘めた能力が少しずつ花開き始めている。

「まだまだここがゴールじゃない。地力の面や、フォームなど、突き詰められるところがたくさんある。年齢的に若手だと思いますし、自分自身、成長が楽しみなところもあります」

来年のパリ五輪に向けて『アジア』での経験を生かしていく。

ブダペスト世界選手権35km競歩6位の野田明宏(自衛隊体育学校)は1時間27分08秒で4位。3度の歩型違反でピットレーンに2分入るペナルティもあり苦しんだ。

ブダペストから帰国後、新型コロナウイルス陽性で体調を崩したことを明かしたが「いいわけにしたくない。調整不足です。情けない」と涙をこらえた。来年に向けて、「こんなレベルでは(20kmで)勝てない。一度気持ちも身体も休んで、谷井(孝之)コーチと話し合っていきたい」とした。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で行われている第19回アジア大会の陸上競技の1日目が行われ、男子20km競歩で村山裕太郎(富士通)が銅メダルを獲得した。村山はこの日が25歳の誕生日。自ら祝福するメダル獲得となった。 7月のアジア選手権(タイ・バンコク)で金メダルを手にしていた村山。今大会は「日本のトップ選手とは経験の差がある。受け身だと得られるものも少ない」と、中国勢相手に積極的に食らいついつく。15km前に少しずつ差が広がるも、ラストまで力強い歩きで3位を死守。1時間24分41秒で、陸上競技最初のメダルとなる銅メダルを手にした。 「優勝を目指していたので悔しいですが、今の力ではどうやっても優勝はできなかったと思います。そこは受け止めたい」 アジア選手権から2ヵ月は「(1km)4分05秒切るところを想定して目指していたが準備できなかった」と村山。ある程度の集団の絞り込みには対応できたが、上2人との差を痛感し、「フォームの作り方、調整の仕方は課題」と振り返る。 ただ、順大4年時に両膝を疲労骨折してから長く戦線離脱していたところから、今季はアジア選手権とアジア大会代表として結果を残した。その秘めた能力が少しずつ花開き始めている。 「まだまだここがゴールじゃない。地力の面や、フォームなど、突き詰められるところがたくさんある。年齢的に若手だと思いますし、自分自身、成長が楽しみなところもあります」 来年のパリ五輪に向けて『アジア』での経験を生かしていく。 ブダペスト世界選手権35km競歩6位の野田明宏(自衛隊体育学校)は1時間27分08秒で4位。3度の歩型違反でピットレーンに2分入るペナルティもあり苦しんだ。 ブダペストから帰国後、新型コロナウイルス陽性で体調を崩したことを明かしたが「いいわけにしたくない。調整不足です。情けない」と涙をこらえた。来年に向けて、「こんなレベルでは(20kmで)勝てない。一度気持ちも身体も休んで、谷井(孝之)コーチと話し合っていきたい」とした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.13

ロス五輪のスケジュールが発表! 初日に女子100m決勝を実施 6日目午前に男子3000m障害決勝と女子やり投予選 フィナーレは男子マラソン

11月12日、2028年ロサンゼルス五輪の実行委員会は、全競技の実施日程を発表し、陸上競技についても各種目のラウンドスケジュールが明らかになった。 ロサンゼルス大会では、陸上競技を開幕週に実施することがすでに昨年の時点で […]

NEWS 月刊陸上競技2025年12月号

2025.11.12

月刊陸上競技2025年12月号

Contents EKIDEN REVIEW 全日本大学駅伝 駒大 最多V17! 王者の帰還。 追跡 藤田敦史監督が語る「勝つべくして勝った試合」 中大、青学大がトップスリー 学生駅伝Close-up 國學院大 出雲V2 […]

NEWS 日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出

2025.11.12

日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出

日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年の活躍が顕著であり、将来が期待される競技者」に与えられる新人賞には日本陸連、東京運動記者クラブからそれぞれ男女1名ずつ、計 […]

NEWS 日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表

2025.11.12

日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表

日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年において優秀な成績を収めた競技者」を表彰する優秀選手賞にノミネートしたのは、男子35km競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)、 […]

NEWS ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場

2025.11.12

ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場

11月12日、ホノルルマラソンの事務局は、12月14に日に開催される「JALホノルルマラソン2025」に堀尾謙介と神野大地(ともにM&Aベストパートナーズ)がエントリーしたことを発表した。 堀尾は22年の東京で […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top