◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で行われている第19回アジア大会の陸上競技の1日目が行われ、男子20km競歩で村山裕太郎(富士通)が銅メダルを獲得した。村山はこの日が25歳の誕生日。自ら祝福するメダル獲得となった。
7月のアジア選手権(タイ・バンコク)で金メダルを手にしていた村山。今大会は「日本のトップ選手とは経験の差がある。受け身だと得られるものも少ない」と、中国勢相手に積極的に食らいついつく。15km前に少しずつ差が広がるも、ラストまで力強い歩きで3位を死守。1時間24分41秒で、陸上競技最初のメダルとなる銅メダルを手にした。
「優勝を目指していたので悔しいですが、今の力ではどうやっても優勝はできなかったと思います。そこは受け止めたい」
アジア選手権から2ヵ月は「(1km)4分05秒切るところを想定して目指していたが準備できなかった」と村山。ある程度の集団の絞り込みには対応できたが、上2人との差を痛感し、「フォームの作り方、調整の仕方は課題」と振り返る。
ただ、順大4年時に両膝を疲労骨折してから長く戦線離脱していたところから、今季はアジア選手権とアジア大会代表として結果を残した。その秘めた能力が少しずつ花開き始めている。
「まだまだここがゴールじゃない。地力の面や、フォームなど、突き詰められるところがたくさんある。年齢的に若手だと思いますし、自分自身、成長が楽しみなところもあります」
来年のパリ五輪に向けて『アジア』での経験を生かしていく。
ブダペスト世界選手権35km競歩6位の野田明宏(自衛隊体育学校)は1時間27分08秒で4位。3度の歩型違反でピットレーンに2分入るペナルティもあり苦しんだ。
ブダペストから帰国後、新型コロナウイルス陽性で体調を崩したことを明かしたが「いいわけにしたくない。調整不足です。情けない」と涙をこらえた。来年に向けて、「こんなレベルでは(20kmで)勝てない。一度気持ちも身体も休んで、谷井(孝之)コーチと話し合っていきたい」とした。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.05.19
北口、サニブラウンら国立競技場で“世界”を体感!!セイコーゴールデンGP今日5/19開催
-
2024.05.19
-
2024.05.18
-
2024.05.18
2024.05.17
第一生命グループ女子陸上競技部とHOKAがパートナーシップ契約を締結
-
2024.05.14
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.05.19
葛西潤が英国で10000m27分34秒14 ポイント重ね五輪出場圏内に浮上 相澤晃は28分02秒84
5月18日、英国・ロンドンで「Night of the 10,000m PBs」が行われ、葛西潤と相澤晃(ともに旭化成)が出場し、葛西が27分34秒14で5位に入った。 葛西は1000mを2分41秒、2000m5分23秒 […]
2024.05.19
北口、サニブラウンら国立競技場で“世界”を体感!!セイコーゴールデンGP今日5/19開催
◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが今日5月19日に国立競技場で行われる。WAの試合の格付けでは日本選手権よりも高 […]
2024.05.19
山西利和が復活V 金メダリスト抑える殊勲 五輪代表池田向希は5位 柳井綾音が自己新の1時間29分44秒/WA競歩ツアー
5月18日に世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドの第37回ラ・コルーニャ国際グランプリ(スペイン)が行われ、男子20km競歩の山西利和(愛知製鋼)が1時間17分47秒で5年ぶり2回目の優勝を飾った。 同大会はゴールドラベ […]
2024.05.19
男子400m中島佑気ジョセフが45秒63のシーズンベスト ノーマン44秒53で快勝/ロサンゼルスGP
5月18日、WAコンチネンタルツアー・ゴールド第3戦のロサンゼルスGPが米国カリフォルニア州で行われ、男子400mの中島佑気ジョセフ(富士通)が45秒63のシーズンベストで7位に入った。 この春に社会人となった中島は5月 […]
2024.05.19
5000m競歩で濱西諒が4年ぶり日本新!デーデー・ブルーノが100m10秒32で快勝!男女1500mで大会新ラッシュ/東日本実業団
◇第66回東日本実業団選手権(5月18日~19日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場) 東日本実業団選手権の1日目が行われ、男子5000m競歩で濱西諒(サンベルクス)が18分16秒97の日本新記録をマークした。従来の記 […]
Latest Issue 最新号
2024年6月号 (5月14日発売)
別冊付録学生駅伝ガイド