HOME 国内

2023.09.24

田中希実が800m2分03秒98で制す!DL時インフルエンザ明かす 世界を見据えて棄権せず/全日本実業団
田中希実が800m2分03秒98で制す!DL時インフルエンザ明かす 世界を見据えて棄権せず/全日本実業団

田中希実(New Balance)

◇第71回全日本実業団対抗選手権大会(9月22~24日/岐阜メモリアルセンター長良川)

全日本実業団対抗の3日目に女子800mが行われ、田中希実(New Balance)が2分03秒98のシーズンベストで制した。

「スピードも全然乗ってこなくて、最初の200mも置いていかれた」と田中。「最近は力を入れずに(1周目)60秒くらいで走れるようになっていた」が、21、22年に見せていたように後方からのレースに。「原点に戻って2周目からどれだけ上げられるか」にシフトしてレースを進め、きっちりと強さを見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

ブダペスト世界選手権5000mで8位。ダイヤモンドリーグ(DL)では14分29秒18の日本新を樹立し、急きょ決まったDLファイナル(米国・ユージン)でも14分42秒38で6位に入った。

DLファイナルの前日に発熱。レース当日は37度くらいまで下がったが、その後再び38度、39度に熱が上がった。「帰りの飛行機でも熱が出たのでおかしいぞと思って病院に行ったらインフルエンザでした」とはにかむ。2日ほど休養し、1日だけ合宿予定地の岐阜・御嶽に入ってこの日のレースを迎えた。

棄権も「頭をよぎった」という田中。それでも、この後に控える世界ロードランニング選手権では「スピードが戻った状態でないとキピエゴン選手たちとは走れない。一度800mを入れておくのが大事だと思っていました。地力は確認できたので良いかたちになったと思います」。

DLファイナルを経験し、「また違った雰囲気で、選手も観客もオールスターみたいな感じで雰囲気を楽しんでいる。世界選手権やオリンピックに出ていない選手もDLに出てくる。本当の意味で世界トップというのはすごく難しいと改めて感じました」。世界のトップの仲間入りをしたからこそ感じた境地。

世界ロードランニング選手権(ラトビア・リガ)を走った後は、国体で800mと5000mに出場。800mでも「学生も強いので1分台を狙えれば」。1500m、5000mに続いて日本記録(2分00秒45)更新への意欲も示した。

◇第71回全日本実業団対抗選手権大会(9月22~24日/岐阜メモリアルセンター長良川) 全日本実業団対抗の3日目に女子800mが行われ、田中希実(New Balance)が2分03秒98のシーズンベストで制した。 「スピードも全然乗ってこなくて、最初の200mも置いていかれた」と田中。「最近は力を入れずに(1周目)60秒くらいで走れるようになっていた」が、21、22年に見せていたように後方からのレースに。「原点に戻って2周目からどれだけ上げられるか」にシフトしてレースを進め、きっちりと強さを見せた。 ブダペスト世界選手権5000mで8位。ダイヤモンドリーグ(DL)では14分29秒18の日本新を樹立し、急きょ決まったDLファイナル(米国・ユージン)でも14分42秒38で6位に入った。 DLファイナルの前日に発熱。レース当日は37度くらいまで下がったが、その後再び38度、39度に熱が上がった。「帰りの飛行機でも熱が出たのでおかしいぞと思って病院に行ったらインフルエンザでした」とはにかむ。2日ほど休養し、1日だけ合宿予定地の岐阜・御嶽に入ってこの日のレースを迎えた。 棄権も「頭をよぎった」という田中。それでも、この後に控える世界ロードランニング選手権では「スピードが戻った状態でないとキピエゴン選手たちとは走れない。一度800mを入れておくのが大事だと思っていました。地力は確認できたので良いかたちになったと思います」。 DLファイナルを経験し、「また違った雰囲気で、選手も観客もオールスターみたいな感じで雰囲気を楽しんでいる。世界選手権やオリンピックに出ていない選手もDLに出てくる。本当の意味で世界トップというのはすごく難しいと改めて感じました」。世界のトップの仲間入りをしたからこそ感じた境地。 世界ロードランニング選手権(ラトビア・リガ)を走った後は、国体で800mと5000mに出場。800mでも「学生も強いので1分台を狙えれば」。1500m、5000mに続いて日本記録(2分00秒45)更新への意欲も示した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.14

中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝

◇全国中学校駅伝(12月14日/滋賀・希望が丘文化公園 男子6区間18km、女子5区間12km) 第33回全国中学校駅伝は14日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。都道府県大会を勝ち抜いた男女 […]

NEWS 編集部コラム「あっという間の2025年」

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top