2023.08.04
◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場)
北海道インターハイの2日目が行われ、男子1500mは谷本昂士郎(大牟田3福岡)が3分48秒72でうれしい日本一を成し遂げた。
「優勝できて、監督や先生方への感謝の気持ちでいっぱいです」と充実感を漂わせる谷本。激しいレース展開をしっかりものにした。
激しく順位が入れ替わるなか、「本当はラスト300mと80mでスパートをかけるつもりだった」とプランを明かす。しかし、800mでランキングトップの1分49秒22を持つ立迫大徳(鹿児島城西3)がラスト1周で仕掛けると、「身体がとっさに動いた」。そして勝負どころで「勝つことだけを考え、強い思いを持ってスパートした」と頂点に立った。
1年時から決勝に進み(14位)、昨年は2年生以下で最上位の5位入賞を果たした。それでも「悔しい思い出のほうが強かったです」。今季は1500mから5000mまで積極的にレースに出場してスピード、スタミナ、レース勘を磨かれてきた。
思うような結果や走りができず「前向きに競技に取り組めない時期もありました」と言うが、「1500mと5000mの2種目で結果を残したい」と奮い立たせた。
同種目の福岡県勢Vは1995年の宮崎秀規(九国大付)以来で、名門校にとって初のこと。「大学でも競技を続けるので、1500mからマラソンまで息の長い選手になりたいです」と目を輝かせる谷本。まずは4日に控える5000m予選を戦い抜く。
8種目で決勝が行われた2日目。男子100mは10秒28がベストで圧倒的な優勝候補に挙げられていた黒木海翔(東福岡3)が10秒73(-2.7)で完勝した。女子100mはこちらも優勝候補だった山形愛羽(熊本中央3)が、3年連続決勝を11秒92(-2.9)で制して悲願の初優勝を果たしている。
女子5000m競歩は昨年のU20世界選手権10000m競歩銀メダリスト・大山藍(鹿児島女3)が22分48秒46で貫禄勝ち。同1500mはカリバ・カロライン(神村学園3鹿児島)が4分06秒54の大会新で連覇を達成した。日本人最上位の3位にルーキーのドルーリー朱瑛里(津山1岡山)。4分15秒50は高1最高、高校歴代5位の好記録だった。
女子走高跳は2年前の全中優勝者・髙橋美月(埼玉栄2)が1m73で優勝。男子棒高跳は4年前の全中覇者・原口顕次朗(前橋育英3群馬)が5m10の自己新で頂点に立った。
インターハイは8月6日まで行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
2025.11.26
第102回箱根駅伝を盛り上げよう!! サッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」が本日発売
1987年から箱根駅伝に特別協賛しているサッポロビール株式会社は、大会を盛り上げるためにサッポロ生ビール黒ラベル「箱根駅伝缶」を第80回記念大会(2004年)より発売しているが、来る第102回大会バージョン(350mℓ缶 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025