HOME 国内、日本代表

2023.07.15

混合4×400mRは悔しい日本新 2大会連続銅メダルも世界陸上出場は厳しく/アジア選手権
混合4×400mRは悔しい日本新 2大会連続銅メダルも世界陸上出場は厳しく/アジア選手権

男女混合4×400mRで日本記録を樹立したメンバー。左から走順に今泉堅貴、久保山晴菜、佐藤風雅、松本奈菜子

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)4日目

アジア選手権の4日目がタイ・バンコクで行われ、男女混合4×400mリレーで1走から今泉堅貴(筑波大)、久保山晴菜(今村病院)、佐藤風雅(ミズノ)、松本奈菜子(東邦銀行)とつないだ日本は、3分15秒71の日本新で3位に入った。

1走の今泉は今大会初レース。初の海外レースだったが、自身の実力を十分に発揮して、トップのインドとほぼ同じタイミングで2走の久保山にバトンを渡し、「大崩れせずに走れたと思う」と胸を張った。

2走の久保山はオープンレーン入ったところで、スリランカにかわされて3位にポジションを落とす。男子400mで銀メダルを獲得している3走の佐藤は序盤から飛ばして一時は先頭に浮上。それでも、後半にインドの逆襲を受けて2位でアンカーへとバトンをつないだ。

アンカーの松本はインドとスリランカとの三つ巴の争いのなか積極的に前を追い、バックストレートでトップに。しかし、最後は女子400m金メダリストのR.ラマナヤケ(スリランカ)とリレーで東京五輪出場経験のあるS.ベンカテサン(インド)のスパートに押し切られて、3位でのフィニッシュとなった。

日本はこの種目で2大会連続の銅メダル。タイムは21年の木南記念で日本代表が樹立した日本記録(3分16秒67)を1秒近く塗り替えるもの。それでも、この記録は23年の世界ランキングで20位相当で、8月のブダペスト世界選手権の出場は厳しくなり、メンバーには笑顔は少なかった。

アンカーの松本が「できれば3分14秒前半出して世界選手権につなげたかった」と話すように、世界と戦うにはさらなる選手層の充実、個々の能力のベースアップが必要となる。

広告の下にコンテンツが続きます
◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)4日目 アジア選手権の4日目がタイ・バンコクで行われ、男女混合4×400mリレーで1走から今泉堅貴(筑波大)、久保山晴菜(今村病院)、佐藤風雅(ミズノ)、松本奈菜子(東邦銀行)とつないだ日本は、3分15秒71の日本新で3位に入った。 1走の今泉は今大会初レース。初の海外レースだったが、自身の実力を十分に発揮して、トップのインドとほぼ同じタイミングで2走の久保山にバトンを渡し、「大崩れせずに走れたと思う」と胸を張った。 2走の久保山はオープンレーン入ったところで、スリランカにかわされて3位にポジションを落とす。男子400mで銀メダルを獲得している3走の佐藤は序盤から飛ばして一時は先頭に浮上。それでも、後半にインドの逆襲を受けて2位でアンカーへとバトンをつないだ。 アンカーの松本はインドとスリランカとの三つ巴の争いのなか積極的に前を追い、バックストレートでトップに。しかし、最後は女子400m金メダリストのR.ラマナヤケ(スリランカ)とリレーで東京五輪出場経験のあるS.ベンカテサン(インド)のスパートに押し切られて、3位でのフィニッシュとなった。 日本はこの種目で2大会連続の銅メダル。タイムは21年の木南記念で日本代表が樹立した日本記録(3分16秒67)を1秒近く塗り替えるもの。それでも、この記録は23年の世界ランキングで20位相当で、8月のブダペスト世界選手権の出場は厳しくなり、メンバーには笑顔は少なかった。 アンカーの松本が「できれば3分14秒前半出して世界選手権につなげたかった」と話すように、世界と戦うにはさらなる選手層の充実、個々の能力のベースアップが必要となる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.12

日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇

日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]

NEWS 青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

2024.12.12

青学大・原晋監督 連覇へ「山で区間新を出せる準備」チームの雰囲気「単なる仲良しクラブじゃない」

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。その後、会見が開かれて報道陣の取材に応えた。 原監督が掲げた恒例の作戦名は「あいたいね大作戦」。 […]

NEWS 青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

2024.12.12

青学大がキャンパスで箱根駅伝壮行会 太田蒼生「俺が箱根を勝たせてやる」残り3週間で体調管理徹底で臨む構え

第101回箱根駅伝に出場する前回王者の青学大が、東京の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 関係者だけでなく、学生やファンなどが見守るなか、一部授業のある選手以外が一人ひとりあいさつ。主 […]

NEWS 世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

2024.12.12

世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に

12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]

NEWS 月刊陸上競技2025年1月号

2024.12.12

月刊陸上競技2025年1月号

Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top