2023.07.05
AIU(アスリート・インテグリティー・ユニット、世界陸連の独立不正監査機関)は3日、男子マラソンのT.エキル(ケニア)に暫定資格停止処分を科すことを発表した。
処分理由は禁止物質(トリアムシノロンアセトニドおよびその代謝物、ペチジンおよびその代謝物)の使用と検査結果の改ざんがあったためで、違反内容から10年間の資格停止処分が与えられる可能性がある。
エキルは31歳。16年にマラソンデビューを果たすと、17年セビリア、18年のホノルルなどで優勝している。18年までは2時間7分台がベストと目立つ存在ではなかったが、19年のミラノで2時間4分46秒。21年のミラノでは世界歴代6位タイの2時間2分57秒をマークしていた。19年にはびわ湖毎日マラソン、20年には東京マラソンに出場しているが、いずれも途中棄権だった。
また、7月4日、ニュージーランドのコーチ・J.マッコール氏が未成年だった選手らに対するハラスメントのため同国の協会から10年間資格停止処分を受けたことが、海外の通信社が報じている。トレーニング中やSNS、テキストメッセージで選手に対して性的表現を含む不適切な発言をしていたことが調査で判明したという。マッコール氏は16年リオ五輪銅メダルのE.マッカートニーをはじめとする棒高跳選手への指導を行っていた。
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