2023.06.15
8月の北海道インターハイ(8月2日~6日)の出場権を懸けた四国大会(香川、徳島、愛媛、高知)が6月17日から19日までの3日間、香川県のPikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)で開催される。5月から行われた県大会など、直近の戦績をふまえ、注目種目や選手、見どころを紹介していく。
男子の注目種目は棒高跳。矢野真一(観音寺総合3香川)と佐々木秀晟(高松一3香川)は香川県大会でそれぞれ5m00を跳んでいる。試技数差で佐々木に軍配が上がったが、実力はほぼ互角。さらに岸本都夢(高松商2香川)も今季に4m90を2度跳んでおり、香川県勢による5m超えの優勝争いに期待したい。
男子短距離もハイレベルな戦いが見られそうだ。マルティネス・ブランドン・ボイド(四学香川西2)は5月に200mで21秒17の好タイムをマークしており、県大会では100m(10秒67/+1.4)、200m(21秒33/+1.2)、4×100mリレー(40秒97/2走)、4×400mリレー(3分19秒48/4走)の4冠を達成している。徳島県大会の200mで21秒32(+1.9)の大会新を出した吉田陸(鳴門渦潮3)や、愛媛県大会で100m(10秒65/±0.0)、200m(21秒92/+1.7)の2冠に輝いた曽我俊明(八幡浜3)がどう絡んでくるか。
男子投てきでは、やり投で昨年のU18大会6位になり、ハンマー投で59m04の記録を持つ久門奨弥(今治明徳3愛媛)や円盤投で45m33が自己ベストの田窪一翔(今治明徳2愛媛)に注目だ。
女子は走幅跳の恒石望乃(高知3)に注目。2月の日本室内U18では6m10の大会新で優勝している。屋外でも県大会で県高校新記録となる6m05(+0.1)をマーク。さらに100mでも予選で12秒07(+0.1)の県高校記録を樹立した。三段跳でも5月に12m20(+0.3)を跳んでおり、3冠の可能性も十分にある。
高知県大会の女子三段跳で恒石を上回る跳躍を見せたのが、小松迦帆(高知農3)。これまでの自己ベスト(11m84)を大きく上回る12m47(+1.5)の県高校新記録でトップに立った。四国大会でさらに記録を伸ばしてくるだろうか。
女子棒高跳では3m80で香川県大会を制した豊田ひなた(観音寺一3)が有力。同大会を14秒21(+2.1)で制覇している100mハードルでも優勝争いに加わってきそうだ。1年生ながら3m52の県高校新記録で高知県大会を制した鈴木夢桜(高知1)は今後の伸びに期待が持てる。
女子中距離では昨年の全中800m5位の松岡美来(宇和1愛媛)が県大会で800m(2分11秒66)、1500m(4分30秒55)の2冠を獲得。四国大会でも1年生優勝を目指す。
文/馬場 遼
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.24
女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
-
2025.11.24
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.24
女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン
11月22日、米国ミズーリ州コロンビアで全米学生クロスカントリー選手権が行われ、女子(6km)はD.レムンゴル(アラバマ大/ケニア)が18分25秒4で連覇を飾った。 レムンゴルはケニア出身の23歳。23年秋にアラバマ大に […]
2025.11.24
七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福
女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]
2025.11.24
バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー
11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]
2025.11.24
円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93
聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]
2025.11.24
3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025