2023.06.03
ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の3日目に女子ハンマー投が行われ、63m31をマークしたマッカーサー・ジョイ(NMFA)が初出場で初優勝を飾った。
昨年2月に日本国籍を選択。今年4月には米国・ロサンゼルスで行われた大会で69m89を投げ、室伏由佳が2004年にマークした日本記録(67m77)を2m以上も塗り替えていた。
1回目に63m31を投げてトップに立つと、それが優勝記録となった。「本当に嬉しいですが、もうちょっと記録を出したかったですね」と白い歯がこぼれた。
米国出身でバスケットボール元日本代表の父エリック・マッカーサーさんと、日本人の母を持つ。生後5ヵ月から8歳まで名古屋で過ごし、米国・ロサンゼルスに移り住んだ。高校3年でハンマー投を始め、全米ジュニア選手権優勝、米国代表でU20世界選手権出場といった実績がある。
日本選手権には「2、3年前からずっと出たかった」という。全米学生選手権が同じ時期だったためになかなか叶わなかったが、待ち焦がれた舞台にようやく立った。日本の競技会に出場すること自体が初めてで、「スタジアムがきれいで、他の選手がみんな優しくて、雰囲気が良かった」と笑顔が弾けた。
自身の強みは、「〝投げっぷり〟がきれいだし、強いし、世界のステージでも遠くに投げられるところ」。将来的には五輪や世界選手権を見据えるものの、今季はまずアジア大会やアジア選手権がターゲットになる。
「日本代表になって日本選手のすごさを見せたいです」
日本記録保持者にして日本選手権覇者となったマッカーサーの存在が、女子ハンマー投に活況をもたらしてくれそうだ。
【動画】国内初めての試合で優勝を飾ったマッカーサー・ジョイ
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025