2023.06.01
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目に女子1500m予選が行われ、3分59秒19の日本記録を持つ田中希実(New Balance)が4分15秒19の組トップで危なげなく決勝進出を決めた。
「いつもは順位やタイムに縛られて伸び伸びした走りができないので、今回はレースを楽しみたい」。そんな思いを胸にスタートラインに立っていた。スタート直後に先頭に立つと、66秒で400mを通過。その後、後続とのリードを徐々に広げ、800mは2分15秒、1200mは3分27秒と、終始1人でレースを進めながら余裕を持っての予選通過となった。
「リラックスして走ることができたので良かった」と語る田中からは疲労感は感じられない。
「去年も同じぐらいのタイムでも疲れて、あまり良くないイメージでしたが、今日は久しぶりに予選を使って自分の身体を確かめるというか、落ち着いた走りができました」
前回までの2大会は、800m、1500m、5000mの3種目に出場し、4日間で5レースを戦ったため、田中は「スケジュールをこなすことに必死で、その中で結果を出さないといけないことが苦しかった」と明かす。しかし、今大会では3連覇中の1500mと前回優勝した5000mの2種目に絞ったことで、「スケジュール面でレース1つひとつに集中しやすい」と話す。
4連覇が懸かる決勝に向けては、「これで驕らずに明日の決勝にいかに集中するか」と隙は見せていない。
「ゴールデングランプリでできなかったラスト1周の60秒切りは意識したいです」。5000mとの2年連続2冠に挑む田中の戦いが始まった。
文/小野哲史
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.15
-
2025.11.14
-
2025.11.14
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.15
仙台育英高・長森結愛が3000m高1歴代2位の9分04秒77! 米澤奈々香 4年ぶり自己新の5000m15分26秒64/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG女子3000mでは高校1年生の長森結愛(仙台育英高・宮城)が留 […]
2025.11.15
好調の楠岡由浩が1万m27分52秒09 帝京大初27分台! 高1のビリスが27分33秒99のU18世界歴代5位/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG男子10000mでは楠岡由浩(帝京大)が27分52秒09の自己 […]
2025.11.15
レジェンド・金丸祐三さん、塚原直貴さんが参加! サニブラウンとともに陸上教室講師として/RIKUJOフェスティバル
11月15日、日本陸連はRIKUJOフェスティバル(11月29日/東京・国立競技場)で実施する「RIKUJOスクール(子ども向け陸上教室)」の講師に、東京世界選手権代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)とともに、 […]
2025.11.15
関大が56年ぶりV! 6区・嶋田匠海の区間新で逆転 2位関学大、3位大経大 オープン参加の青学大も好走/丹後大学駅伝
◇丹後大学駅伝/第87回関西学生駅伝(11月15日/京都・宮津市民体育館~京丹後はごろも競技場着8区間74.7km) 11月15日、関西学生駅伝が行われ、関大が3時間45分55秒で56年ぶり12回目の優勝を飾った。 関大 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025