HOME ニュース、海外

2022.07.20

男子円盤投で17年ぶり大会新!!23歳の大学生・チェーが71m13で初タイトル!/世界陸上
男子円盤投で17年ぶり大会新!!23歳の大学生・チェーが71m13で初タイトル!/世界陸上

男子円盤投のチェー

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)5日目

広告の下にコンテンツが続きます

オレゴン世界陸上5日目のイブニングセッションに行われた男子円盤投決勝は、マリボル大に通う23歳の学生クリスチャン・チェー(スロベニア)が17年ぶり大会新の71m13を放ち、世界大会初制覇を果たした。

5月のダイヤモンドリーグ(DL)・バーミンガム大会で世界歴代10位の71m27をマークしていたチェー。この日も、2投目に69m02を放ってトップに立つと、3投目にその自己ベストにあと14㎝と迫るビッグスロー放って主導権を握る。

チェーとの2強と思われた前回のドーハ大会、昨年の東京五輪と連勝中のダニエル・ストール(スウェーデン)が66m59が最高と苦戦し、流れは完全にチェーのものに。5投目にも70m51と再び70mを超え、内容でも他を圧倒した。

「ビッグスローを生み出す状態にあることはわかっていたが、これは世界選手権。自分のやるべきことに集中した。それができたのが71m13の投てきだった。非常に速いサークルだったが、条件はみんな同じ。自分を信じて臨んだ」

広告の下にコンテンツが続きます

農業を営む家に生まれ、身長2mを超える大きな身体に育ったチェー。2007年大阪世界陸上、08年北京五輪と2年連続世界王者となったエストニアのゲルト・カンテル・コーチの指導を受け、メキメキと力をつけた。ドーハでは予選落ちに終わったが、昨年の東京五輪は5位、そして3度目の世界大会で頂点に立った。

この日破った大会記録(70m17)は五輪連覇を誇る名スロワー、ヴィルギリウス・アレクナ(リトアニア)が05年に作ったものだが、カンテル・コーチは世界一の座を争うライバルだった。そのアレクナ氏の息子であるマイコラス・アレクナ(リトアニア)が4投目に69m27をマークし、19歳ながら2位に食い込んだ。ライバル関係が次代へと引き継がれた大会になったのかもしれない。

■男子円盤投上位成績
1位 クリストアン・チェー(スロベニア)         71m13=大会新
2位 マイコラス・アレクナ(リトアニア)         69m27
3位 アンドリウス・グドジュス(リトアニア)       67m55
4位 ダニエル・ストール(スウェーデン)         67m10
5位 シモン・ペータション(スウェーデン)        67m00
6位 マシュー・デニー(豪州)              66m47
7位 アリン・アレクサンドル・フィルフィリカ(ルーマニア)65m57
8位 アレックス・ローズ(サモア)            65m57

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)5日目 オレゴン世界陸上5日目のイブニングセッションに行われた男子円盤投決勝は、マリボル大に通う23歳の学生クリスチャン・チェー(スロベニア)が17年ぶり大会新の71m13を放ち、世界大会初制覇を果たした。 5月のダイヤモンドリーグ(DL)・バーミンガム大会で世界歴代10位の71m27をマークしていたチェー。この日も、2投目に69m02を放ってトップに立つと、3投目にその自己ベストにあと14㎝と迫るビッグスロー放って主導権を握る。 チェーとの2強と思われた前回のドーハ大会、昨年の東京五輪と連勝中のダニエル・ストール(スウェーデン)が66m59が最高と苦戦し、流れは完全にチェーのものに。5投目にも70m51と再び70mを超え、内容でも他を圧倒した。 「ビッグスローを生み出す状態にあることはわかっていたが、これは世界選手権。自分のやるべきことに集中した。それができたのが71m13の投てきだった。非常に速いサークルだったが、条件はみんな同じ。自分を信じて臨んだ」 農業を営む家に生まれ、身長2mを超える大きな身体に育ったチェー。2007年大阪世界陸上、08年北京五輪と2年連続世界王者となったエストニアのゲルト・カンテル・コーチの指導を受け、メキメキと力をつけた。ドーハでは予選落ちに終わったが、昨年の東京五輪は5位、そして3度目の世界大会で頂点に立った。 この日破った大会記録(70m17)は五輪連覇を誇る名スロワー、ヴィルギリウス・アレクナ(リトアニア)が05年に作ったものだが、カンテル・コーチは世界一の座を争うライバルだった。そのアレクナ氏の息子であるマイコラス・アレクナ(リトアニア)が4投目に69m27をマークし、19歳ながら2位に食い込んだ。ライバル関係が次代へと引き継がれた大会になったのかもしれない。 ■男子円盤投上位成績 1位 クリストアン・チェー(スロベニア)         71m13=大会新 2位 マイコラス・アレクナ(リトアニア)         69m27 3位 アンドリウス・グドジュス(リトアニア)       67m55 4位 ダニエル・ストール(スウェーデン)         67m10 5位 シモン・ペータション(スウェーデン)        67m00 6位 マシュー・デニー(豪州)              66m47 7位 アリン・アレクサンドル・フィルフィリカ(ルーマニア)65m57 8位 アレックス・ローズ(サモア)            65m57

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.07

【竹澤健介の視点】葛西潤と五島莉乃に感じた「意志」と冷静さ 太田智樹の安定感、前田和摩の潜在能力に驚き/日本選手権10000m

静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアムを舞台に開催された第108回日本選手権10000m。男子は葛西潤(旭化成)が27分17秒46、女子は五島莉乃(資生堂)が30分53秒31と、ともに日本歴代6位の好タイムで初優勝を飾 […]

NEWS 【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

2024.05.06

【高平慎士の視点】男子4×100m、4×400m「収穫ある4位」五輪シードレーン獲得、後手に回ってメダル争いの価値/世界リレー

バハマ・ナッソーで開催された2024世界リレー(5月4日、5日/日本時間5日、6日)で男子の4×100mと4×400mがパリ五輪出場権を獲得した。初日の予選で、4×100mは38秒10で1着通過して五輪切符を決めると、決 […]

NEWS ダイヤモンドリーグ・ドーハに三浦龍司、田中希実、ディーン元気がエントリー!

2024.05.06

ダイヤモンドリーグ・ドーハに三浦龍司、田中希実、ディーン元気がエントリー!

5月10日に行われるダイヤモンドリーグ(DL)ドーハ大会のエントリーリストが発表された。 男子3000m障害に日本記録保持者の三浦龍司(SUBARU)が登録。世界記録保持者のラメチャ・ギルマ(エチオピア)、ブダペスト世界 […]

NEWS 男子は銭海峰が1時間19分05秒でトップ 女子はベテラン・劉虹が快勝/WA競歩ツアー

2024.05.06

男子は銭海峰が1時間19分05秒でトップ 女子はベテラン・劉虹が快勝/WA競歩ツアー

5月5日、世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドのコルゼニフスキ・ワルシャワ競歩カップがポーランドで開催され、男子20km競歩では銭海峰(中国)が1時間19分05秒で、女子20km競歩はリオ五輪金メダリストの劉虹(中国)が […]

NEWS 米国が4種目を制覇! 男子4×400mはボツワナが2分59秒11で初優勝/世界リレー

2024.05.06

米国が4種目を制覇! 男子4×400mはボツワナが2分59秒11で初優勝/世界リレー

5月4日、5日の両日、バハマ・ナッソーで世界リレーが開催され、米国が5種目中4種目で優勝を飾る圧倒的な強さを見せた。 男子4×100mではアンカーに世界選手権100m王者のN.ライルズを起用。1走から3走も全員が100m […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top