写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
4月26日、日本陸連は今年7月に行われるオレゴン世界選手権の競歩種目の代表を発表した。
世界選手権の出場枠は1種目につき1ヵ国3名だが、男子は前回(2019年)のドーハ大会で優勝した20kmの山西利和(愛知製鋼)、50kmの鈴木雄介(富士通)が、ワイルドカードでの出場資格(50kmは今大会から35kmに距離短縮)を保持しており、ワールドカップ団体戦を兼ねていたマラソンを除いて、初めて1種目に4人が代表として選ばれた。
男子20kmは山西に加え、昨年の東京五輪銀メダルの池田向希(旭化成)、2月の日本選手権20km競歩で優勝した高橋英輝(富士通)がすでに内定。4人目については、3月の全日本競歩能美大会で内定条件をクリアしていた松永大介(富士通)が35kmへの出場の意向を示したため、改めて選考を行い、日本選手権で2位に入った住所大翔(順大)が選出された。山西と池田は3月に行われた世界競歩チーム選手権では1位、2位を占め、オレゴンでも「金メダルを死守したい」(山崎一彦強化部長)と日本勢の上位独占にも期待が高まる。
今回が初の実施となる男子35km競歩はワイルドカードの鈴木と4月17日の日本選手権35km競歩を制した川野将虎(旭化成)が内定条件をクリア。日本選手権で上位に入った松永と野田明宏(自衛隊体育学校)が順当に選出された。日本陸連・競歩シニアディレクターの今村文男氏は「新種目の35kmは世界的にペース配分など展開のパターンが決まっておらず、20kmのスピードを持つ選手がレースメイクをしているケースが多い。20kmで世界上位のタイムを持つ日本選手にはチャンスがある」と自信をのぞかせた。
女子20kmは4月の日本選手権の特別レースで派遣設定記録を突破していた藤井菜々子(エディオン)と岡田久美子(富士通)が代表に。藤井は2大会連続、岡田は4大会連続の世界選手権代表となり、6位、7位とダブル入賞を果たした前回以上の成績を目指す。また、新種目の女子35kmには園田世玲奈(NTN)が初めて日本代表に選ばれた。4月にマークした2時間45分48秒は今季世界ランク9位と、本番で上位入賞の可能性も十分に秘める。
女子は今後、参加標準記録を突破したり、6月末に発表されるワールドランキングで上位に入った選手が追加で選出される可能性もあるという。
■オレゴン2022世界選手権競歩代表
【男子】
●20km競歩
山西利和(愛知製鋼)
※前回の世界選手権優勝によるワイルドカード
高橋英輝(富士通)
池田向希(旭化成)
住所大翔(順大院)
●35km競歩
鈴木雄介(富士通)
※前回の世界選手権優勝によるワイルドカード
川野将虎(旭化成)
松永大介(富士通)
野田明宏(自衛隊体育学校)
【女子】
●20km競歩
藤井菜々子(エディオン)
岡田久美子(富士通)
●35km競歩
園田世玲奈(NTN)

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.03
【選手名鑑】林 申雅
2025.09.03
【選手名鑑】田邉 奨
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.09.03
-
2025.08.31
-
2025.09.03
-
2025.09.02
-
2025.08.31
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.27
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.03
東京世界陸上まであと10日!東京スカイツリーが「サンライズレッド」に 91年レジェンドも集結
東京世界選手権の開幕まであと10日に迫る9月3日、日本陸連は「日本代表応援東京スカイツリーライティングセレモニー」を開催した。 日本陸連が今年100周年を迎える節目であり、34年ぶりに東京で世界選手権が開催。日本代表への […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99