HOME 海外

2021.09.19

男子100mでブロメルが世界歴代6位タイの9秒76 オマニャラも9秒77の世界歴代8位 /WAコンチネンタル・ツアー
男子100mでブロメルが世界歴代6位タイの9秒76 オマニャラも9秒77の世界歴代8位 /WAコンチネンタル・ツアー

T.ブロメル(2021年東京五輪)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドの今季最終戦となる「キップ・ケイノ・クラシック」が9月18日、ケニア・ナイロビで行われ、男子100mでT.ブロメル(米国)が世界歴代6位タイの9秒76(+1.2)で優勝を飾った。また、地元ケニアのF.オマニャラが世界歴代8位となる9秒77で2位に入り、アフリカ新記録を樹立した。

ブロメルは6月に9秒77の世界歴代7位(当時)をマークし、米国の五輪選考会も制して東京五輪では金メダル候補の筆頭にもあげられていた。しかし、五輪本番では予選を10秒05の4着で通過すると、準決勝でも10秒00(3着)と精細を欠いて敗退。1走を務めた4×100mリレーでも予選落ちとなり、苦戦を強いられた米国男子スプリント勢の象徴ともなってしまった。五輪後のダイヤモンドリーグでも優勝を逃していたが、レースではスタートからのスムーズな加速でリードを奪って、好記録につなげた。

2位のオマニャラは東京五輪では準決勝で10秒00のケニア記録を樹立。決勝進出はならなかったが、直後の8月14日にオーストリアで行われた競技会で9秒96、9秒86と立て続けに記録を更新していた。昨年までのベスト記録が10秒32と無名の存在から、1年で一気に世界のトップスプリンターへと駆け上がった。

このほかの種目では東京五輪のメダリストが活躍。男子3000m障害では金メダリストのS.エル・バッカリ(モロッコ)が8分21秒20で貫禄勝ち。男子200mでは100m銀メダリストのF.カーリー(米国)が自己新の19秒76(+2.0)で優勝し、女子200mでも同種目で銀メダルを獲得したC.ムボマ(ナミビア)が22秒39(+0.2)で快勝した。

■男子100m世界歴代10傑[2021.9.18時点]
9.58(+0.9) U.ボルト(ジャマイカ)  2009年
9.69(+2.0) T.ゲイ(米国)      2009年
9.69(-0.1) Y.ブレイク(ジャマイカ) 2012年
9.72(+0.2) A.パウエル(ジャマイカ) 2008年
9.74(+0.9) J.ガトリン(米国)    2015年
9.76(+0.6) C.コールマン(米国)   2019年
9.76A(+1.2) T.ブロメル(米国)    2021年
9.77A(+1.2) F.オマニャラ(ケニア)  2021年
9.78(+0.9) N.カーター(ジャマイカ) 2010年
9.79(+0.1) M.グリーン(米国)    1999年
A=1000m以上の高地記録

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドの今季最終戦となる「キップ・ケイノ・クラシック」が9月18日、ケニア・ナイロビで行われ、男子100mでT.ブロメル(米国)が世界歴代6位タイの9秒76(+1.2)で優勝を飾った。また、地元ケニアのF.オマニャラが世界歴代8位となる9秒77で2位に入り、アフリカ新記録を樹立した。 ブロメルは6月に9秒77の世界歴代7位(当時)をマークし、米国の五輪選考会も制して東京五輪では金メダル候補の筆頭にもあげられていた。しかし、五輪本番では予選を10秒05の4着で通過すると、準決勝でも10秒00(3着)と精細を欠いて敗退。1走を務めた4×100mリレーでも予選落ちとなり、苦戦を強いられた米国男子スプリント勢の象徴ともなってしまった。五輪後のダイヤモンドリーグでも優勝を逃していたが、レースではスタートからのスムーズな加速でリードを奪って、好記録につなげた。 2位のオマニャラは東京五輪では準決勝で10秒00のケニア記録を樹立。決勝進出はならなかったが、直後の8月14日にオーストリアで行われた競技会で9秒96、9秒86と立て続けに記録を更新していた。昨年までのベスト記録が10秒32と無名の存在から、1年で一気に世界のトップスプリンターへと駆け上がった。 このほかの種目では東京五輪のメダリストが活躍。男子3000m障害では金メダリストのS.エル・バッカリ(モロッコ)が8分21秒20で貫禄勝ち。男子200mでは100m銀メダリストのF.カーリー(米国)が自己新の19秒76(+2.0)で優勝し、女子200mでも同種目で銀メダルを獲得したC.ムボマ(ナミビア)が22秒39(+0.2)で快勝した。 ■男子100m世界歴代10傑[2021.9.18時点] 9.58(+0.9) U.ボルト(ジャマイカ)  2009年 9.69(+2.0) T.ゲイ(米国)      2009年 9.69(-0.1) Y.ブレイク(ジャマイカ) 2012年 9.72(+0.2) A.パウエル(ジャマイカ) 2008年 9.74(+0.9) J.ガトリン(米国)    2015年 9.76(+0.6) C.コールマン(米国)   2019年 9.76A(+1.2) T.ブロメル(米国)    2021年 9.77A(+1.2) F.オマニャラ(ケニア)  2021年 9.78(+0.9) N.カーター(ジャマイカ) 2010年 9.79(+0.1) M.グリーン(米国)    1999年 A=1000m以上の高地記録

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.03

開幕迫る東京世界陸上!聖地・国立競技場の大会装飾も公開 準備も最終段階

東京2025世界陸上財団は9月3日、会見及び会場視察を世界選手権の会場となる国立競技場で開いた。 武市敬事務総長が登壇し、Airソーラー(次世代型太陽電池)やバイオ燃料の活用など、サステナビリティに関する取り組みを説明。 […]

NEWS “逆転”代表入りの400m佐藤風雅「気持ちは切り替えられている」本番でファイナル目指す/東京世界陸上

2025.09.03

“逆転”代表入りの400m佐藤風雅「気持ちは切り替えられている」本番でファイナル目指す/東京世界陸上

ミズノは9月13日に開幕する東京世界選手権の代表に内定した所属選手の男子200mの飯塚翔太、男子400mの佐藤風雅、男子やり投のディーン元気がオンラインで会見に登壇した。 3大会連続代表入りの佐藤。日本選手権では1着入線 […]

NEWS やり投3大会連続のディーン元気 決勝進出へ「早めに予選を通る」自国開催で「陸上を好きになるきっかけに」/東京世界陸上

2025.09.03

やり投3大会連続のディーン元気 決勝進出へ「早めに予選を通る」自国開催で「陸上を好きになるきっかけに」/東京世界陸上

ミズノは9月13日に開幕する東京世界選手権の代表に内定した所属選手の男子200mの飯塚翔太、男子400mの佐藤風雅、男子やり投のディーン元気がオンラインで会見に登壇した。 22年オレゴン、23年ブダペストと3大会連続出場 […]

NEWS 200m飯塚翔太「準決勝でベストな走りを」6度目出場「満員で盛り上がってほしい」/東京世界陸上

2025.09.03

200m飯塚翔太「準決勝でベストな走りを」6度目出場「満員で盛り上がってほしい」/東京世界陸上

ミズノは9月13日に開幕する東京世界選手権の代表に内定した所属選手の男子200mの飯塚翔太、男子400mの佐藤風雅、男子やり投のディーン元気がオンラインで会見に登壇した。 34歳、6度目(※個人では5度目)の世界選手権代 […]

NEWS ウガンダ・1万m王者チェプテゲイ、ハーフ世界記録キプリモは不参加 韓国はウ・サンヒョクら8人が登録/東京世界陸上

2025.09.03

ウガンダ・1万m王者チェプテゲイ、ハーフ世界記録キプリモは不参加 韓国はウ・サンヒョクら8人が登録/東京世界陸上

9月2日、ウガンダ陸連は東京世界選手権(9月13日~21日)の代表を発表し、世界選手権男子10000mで3連覇中のJ.チェプテゲイと、ハーフマラソンで56分42秒の世界記録を持つJ.キプリモが出場しないことが判明した。ウ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top