◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
関東インカレ初日に男子2部10000mが行われ、東京国際大のイェゴン・ヴィンセントが27分30秒24の自己新、学生歴代3位のタイムで圧勝した。レース途中からは文字通り独走。箱根駅伝2区区間記録保持者が貫禄の走りで他を圧倒し「勝ててうれしい」と笑顔を見せた。2位にはフィリップ・ムルワ(創価大)が27分56秒11で入った。
日本人トップの3位には28分05秒76で唐澤拓海(駒大)が食い込んだ。「最初はスローペースで焦った」と言うが、明大の鈴木聖人が日本人トップ集団を引っ張るレースとなり、「そこについていくことだけを考えた」と唐澤。「最後もスパートする余裕がありました。タイムはどうでもよくて、とにかくついていこうと」と、2年生ながら冷静なレース運びを見せた。
ルーキーイヤーだった昨シーズンは、駒大が誇る強力な世代の中で存在感を示したものの、箱根駅伝は走ることができず。「箱根に出られなかった悔しさがあって、合宿など頑張ってきた」と唐澤。その言葉通り、3月には5000mで13分40秒90、4月には10000mで28分02秒52と自己記録を更新し、関東インカレで日本人トップに立った。日本選手権では田澤廉、そして同期の鈴木芽吹が2、3位を占める姿をテレビで見て、「今の自分では2人についていくのは無理。差を感じた」と言いが、「刺激になるし、早く2人に追いつきたい」と強気な姿勢は崩さない。
全日本大学駅伝、箱根駅伝を制した駒大を“令和の常勝軍団”に押し上げるべく、成長著しい唐澤が大きな役割を担いそうだ。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.24
400mH黒川和樹は世界陸上届かず 中3日で果敢に挑戦「今出せる力を出し切った」
-
2025.08.24
-
2025.08.23
-
2025.08.23
-
2025.08.23
2025.08.19
15年ぶりの箱根総合優勝へ 早大駅伝主将・山口智規「夏合宿で底上げを」 妙高で合同取材会
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.24
100m桐生祥秀 世界陸上への「刺激入れ」で10秒03w!「ここから磨いていきたい」
東京世界選手権出場のための記録の有効期間最終日となる8月24日、奈良市サーキットの男子100mに桐生祥秀(日本生命)が出場。追い風参考ながら10秒03(+2.1)の好記録をマークして会場にいた中高生たちの歓声を浴びた。 […]
2025.08.24
100m山縣亮太の世界陸上ついえる 記録会を違和感で欠場「身体が無理だというまで」現役続行へ
東京世界選手権出場のための記録の有効期間最終日となる8月24日、奈良市サーキットの男子100mにエントリーしていた山縣亮太(セイコー)だったが、脚の違和感により欠場した。 報道陣の取材に応じた山縣。ウォーミングアップをし […]
2025.08.24
400mH黒川和樹は世界陸上届かず 中3日で果敢に挑戦「今出せる力を出し切った」
東京世界選手権出場のための記録の有効期間最終日となる8月24日、奈良市サーキットの男子400mハードルに黒川和樹(住友電工)が出場した。 20日のトワイライト・ゲームス(日産スタジアム)で48秒71をマーク。世界選手権の […]
2025.08.24
東京世界陸上がハローキティとコラボグッズ発売 サンリオ人気キャラクターが陸上に挑戦
TBSは8月23日、公式SNSを更新し、東京世界陸上とサンリオによるコラボ映像を公開した。ハローキティをはじめとした人気キャラクターとコラボした映像となっている。 人気キャラクターが陸上に挑戦する姿を公開。シナモロールが […]
2025.08.23
パリ五輪400mH代表筒江海斗は48秒66 東京世界陸上標準記録に0.16秒及ばず
第80回九州選手権第1日は8月23日、大分・クラサスドーム大分で行われ、男子400mハードルにパリ五輪代表の筒江海斗(スポーツテクノ和広)が出場した。 筒江は48秒66でトップだったが、8月24日が期限となる東京世界選手 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99