いよいよ9月13日に開幕する世界陸上。34年ぶりの東京開催、舞台は聖地・国立競技場だ。総勢80人の日本代表で注目選手たちを紹介。ここでは女子トラック編をお届けする。
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【男子フィールドみどころ】赤松諒一ら“最強布陣”の走高跳はメダルも
【女子フィールドみどころ】世界女王・北口榛花が連覇へ!跳躍4種目代表は2007年大阪以来
【男女ロードみどころ】20km競歩・山西利和が2大会ぶり金へ! マラソン男女の入賞なるか
田中希実 最大のターゲットは2種目入賞
女子トラックのエースと言えるのが田中希実(New Balance)だ。21年に同じ国立競技場で開催された東京五輪では1500mで8位に入賞。23年ブタベスト世界選手権では5000mでまたもや8位入賞を果たしてきた。
近年はさらなるレベルアップを見据え、世界の強豪とともにダイヤモンドリーグなどを転戦。屋外、室内のトラック、クロカン、ロード、駅伝と舞台を問わず、1年に20試合以上をこなす田中の姿は世界からも注目を集める。
その田中が地元開催の世界選手権で目指すのが1500mと5000mでの2種目入賞だ。記録のアベレージは上がってきており、7月中旬には5000m14分34秒10と自己3番目のタイムをマーク。「地力は上がってきている」と自身も手応えをつかむ。
ポイントとなるのが先に行われる1500m。4年前とは違い、大勢の観客の声援を力に変えて、「喜びを共有したい」と話している。
長距離では5000mと10000mに出場する廣中璃梨佳(日本郵政グループ)にも注目。10000mは前回7位で、2大会連続の入賞にチャレンジする。このほか、1500mに木村友香(積水化学)、5000mに山本有真(積水化学)、10000mに矢田みくに(エディオン)が出場する。
800mには1分59秒52の日本記録を持つ久保凛(東大阪大敬愛高)が登場。2008年生まれの17歳は同種目では今大会最年少となる。挑戦する立場となるが、国内のレースでは経験できないハイペースにしっかりと対応すれば、史上初の予選突破の可能性もある。そのためにも、まずは自身の記録がひとつの目安となりそうだ。
100mハードルは激しい国内の選考争いの末、中島ひとみ(長谷川体育施設)、福部真子(日本建設工業)、田中佑美(富士通)の3人がフルエントリーした。今季、自己記録を大幅に縮めてきた中島の12秒71は、出場者の今季リストでは22番目。福部、田中とともに予選突破には12秒7台が求められ、決勝進出にはさらに速いタイムが必要となるだろう。
3000m障害の齋藤みう(パナソニック)は初の世界大会出場。今季は9分38秒16の自己新をマークし、日本記録(9分33秒93)の突破がターゲットとなりそうだ。
短距離は東邦銀行の井戸アビゲイル風果が200m、松本奈菜子が400mに出場。今季、飛ぶ鳥を落とす勢いの井戸は8月の富士北麓ワールドトライアルで22秒79の日本記録を樹立。条件に恵まれたレースでのタイムではあるが、その走りを再現できるか。一方の松本は5月のアジア選手権で金メダルを獲得している。
2人はともに大会初日の男女混合4×400mリレーのメンバーとしても名を連ねる。ほかにも青木アリエ(日体大)もメンバーとなっており、男子は今泉堅貴(内田洋行AC)、吉津拓歩(ミキハウス)、佐藤拳太郎(富士通)、林申雅(筑波大)らがメンバー候補。直前の仕上がりをチェックし、オーダーが決まる。
東京世界陸上は9月13日から21日まで、国立競技場をメイン会場に行われる。チケットは公式サイトやチケットぴあで購入可能。TBSが全日程、独占放送する。
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