2025.07.27

◇全国高校総体(インターハイ、7月25日~29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)3日目
広島インターハイの3日目が行われ、女子4×100mリレーは中京大中京(愛知)が高校歴代2位、大会新の45秒13で2連覇を達成した。
タイムレース1組目で伊奈総合(埼玉)が1組で伊奈総合(埼玉)が45秒17と、2013年に土井杏南(現・JAL)を擁した埼玉栄が作った大会記録(当時高校記録)の45秒23を12年ぶりに更新する高校歴代2位の快走。それでも、「44秒台を目標にしていました」と言う1走・八代理衣(1年)をはじめ、メンバーに不安はなかった。
八代が流れを作ると、2走・三輪琉姫(3年)がトップ争いを展開。バトンパスがやや遠かったが、「負けてたまるかという思い」で3走・布施一葉(2年)の右手にバトンを押し込んだ。
布施が鋭いコーナーワークでトップに立つと、アンカーの坂本茜(3年)が2年ぶりVを目指す京都橘の追い上げを許さず、トップでフィニッシュラインを駆け抜けた。速報タイマーで伊奈総合を上回ったことを確認すると、両手を広げて喜びを爆発させた坂本は「1組目よりも速いとわかったので、素直にうれしかったです」と振り返った。
3組1着の市柏(千葉)も高校歴代5位の45秒35をマークしたものの、中京大中京には届かず。2年連続の優勝が確定した4人は、笑顔で部旗とともに記念撮影をした。
前回1走だった三輪が2走を務め、3、4走は前回と同じ。頂点を経験した3人が着実に力をつけ、1年生・八代とともに再び表彰台の最も高い場所に立った。三輪は「チームワークがあったから、大会記録と連覇ができたと思います」と言えば、坂本も「3、4走のバトンパスも少し失敗しましたが、今年は失敗が多かったので少しくらいのミスでも走り切れました」。
そんな3年生たちに、後輩たちはさらなる刺激を加える。布施は「44秒台を出せませんでした。優勝はできたけど、応援してくれた人のためにも記録が出せなくて悔しい」と言い、八代も「(44秒台を目指して)これからもあきらめずに頑張ります」と気合を入れ直す。
この10年で、20年の全国高校大会を含めて6度目の日本一。伝統のバトンは、これからも着実につながれていく。
女子4×100mR高校歴代10傑をチェック!
44.48 東京・東京 2015.10.24 45.12 中京大中京・愛知 2025. 7.27 45.17 伊奈総合・埼玉 2025. 7.25 45.23 埼玉栄・埼玉 2013. 7.30 45.29 中京大中京・愛知 2021.11. 3 45.38 倉敷中央・岡山 2016.10.29 45.40 中京大中京・愛知 2019. 7.24 45.42 中京大中京・愛知 2022. 8. 5 45.43 相洋・神奈川 2019.10.26 45.43 中京大中京・愛知 2024. 7.21RECOMMENDED おすすめの記事
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