◇Athlete Night Games in FUKUI2023(7月29日/福井県営:9.98スタジアム)
日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUIが行われ、男子110mハードルは村竹ラシッド(順大)が日本歴代4位、学生歴代2位の自己記録を更新する13秒18(+0.9)で優勝を飾った。これでパリ五輪の参加標準記録(13秒27)もクリア。見事な復活劇だった。
3ヵ月ぶりのレース。110mが「長い。疲れました」と言う表情は、トラックに戻ってきた喜びに満ちあふれていた。
前半は野本周成(愛媛陸協)にリードされるも「持ち味の中盤」でしっかり競り合い、ラストは身体を突き出してフィニッシュ。0.02秒の接戦を制した。
4月29日の織田記念で左脚を「初めて」肉離れして戦線離脱。ブダペスト世界選手権の参加標準記録を突破していたものの、日本選手権を見送らざるを得なくなった。そのため、2大会連続の世界選手権代表は厳しい状況に。
そうしたなか、「上半身は動かせたのでしっかりウエイトトレーニング」で補強。1ヵ月前から走り始め、2週間前にハードル練習を再開して「3回ほど」だった。それでもここまで戻ってこられるのは、能力の高さ、そして腐らずにしっかりとケガと向き合ってきたから。
「ケガをしたことで早くパリ五輪に向けて準備できると切り替えてきました」
順大の先輩でもある泉谷駿介(住友電工)がダイヤモンドリーグ・ロンドン大会で優勝したのをはじめ、高山峻野(ゼンリン)、ともにパリ五輪の参加標準記録を切った野本など「偉大な先輩方がいるので、追いつくだけじゃなく、追い越せるようにしたいです」。もちろん、来年の日本選手権も「もちろん勝つつもりで」。
世界レベルに到達した群雄割拠の日本スプリントハードル。ケガを乗り越えた村竹が、再びの世界でしっかり戦うためのリスタートを福井で切った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.17
日本陸連キャリア支援プログラムの第6期受講生が決定 佐々木哲、大西勧也ら9名
-
2025.10.17
-
2025.10.17
-
2025.10.13
-
2025.10.13
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.17
後藤大樹が300mH再びU18日本新の35秒44! 中盤にアクシデント「34秒台を目標にしていた」/U18・16大会
◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)1日目 U18・U16大会の第1日目が行われ、男子300mハードル決勝は後藤大樹(洛南高1京都)が35秒44で優勝し、予選で […]
2025.10.17
日本陸連キャリア支援プログラムの第6期受講生が決定 佐々木哲、大西勧也ら9名
日本陸連は10月17日、主に大学アスリートを対象としたキャリアサポート支援の「ライフスキルトレーニングプログラム」の第6期受講生を発表した。 今回決まった受講生は9名。男子3000m障害で今年のアジア選手権4位に入賞した […]
2025.10.17
ヴィンセント、池田耀平が故障のため欠場 近藤、飯田、森井らも調整不良のためキャンセル/東京レガシーハーフ
10月19日に行われる東京レガシーハーフマラソンの主催者は10月17日、招待選手の男子でイェゴン・ヴィンセント(Honda)、池田耀平(Kao)が欠場することを発表した。いずれも故障が理由という。 このほか、エリート男子 […]
2025.10.17
大迫傑が中国メーカー「LI-NING」所属で東京レガシーハーフ出場へ キャリアの新たな一歩へ
10月19日に行われる東京レガシーハーフマラソンの主催者は、大迫傑の所属が東京陸協から「LI-NING(李寧/リーニン)」に変更することを発表した。 LI-NINGは中国のシューズメーカー。中国国内ではナイキ、アディダス […]
2025.10.17
ニューバランスから駅伝・マラソン限定コレクション「NB Riswing Pack」が発売!
ニューバランスジャパンは、駅伝・マラソンシーズンに向けた2025年限定コレクション「NB Riswing Pack(ライジングパック)」より、フルマラソンで勝利を目指すアスリート、常に記録に挑み続けるエリートランナーを後 […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望