HOME 国内、大学

2023.04.23

「地元で復活できて嬉しい」石川優が11秒55 2年ぶりに女子100m制す/学生個人
「地元で復活できて嬉しい」石川優が11秒55 2年ぶりに女子100m制す/学生個人

2023年日本学生個人選手権女子100mに優勝した石川優

2023日本学生個人選手権2日目の優勝者をチェック!

●男子
100m   井上直紀(早大)   10秒19(+1.7)
400m   地主直央(法大)   46秒53
走高跳  坂井宏和(東海大)  2m16
ハンマー投 福田翔大(日大院) 71m42=大会新
十種競技 新開俊智(筑波大)  7017点
●女子
100m   石川優(青学大)    11秒55(+1.2)
400m   児島柚月(立命大)   54秒99
10000m競歩 山岸芽生(中京大)  47分30秒68
走高跳  伊藤楓(日体大)    1m76
三段跳  船田茜理(武庫川女大院)12m96(+2.5)
ハンマー投 村上来花(九州共立大)63m44=大会新
七種競技 田中友梨(至学館大)  5545点

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の2日目が行われ、女子100mは石川優(青学大)がサードベストの11秒55(+1.2)で2年ぶり2回目の優勝を飾った。 「去年はケガで苦しみましたが、地元で優勝できたのは嬉しいです。これで復活できたと思います」。レース後、インタビューに答える石川の顔には久しぶりに充実感が漂っていた。 予選は「アップ不足だった」と11秒90(±0)で通過し、身体がほぐれた準決勝では11秒60(+1.8)と立て直して迎えた決勝。両隣は昨年のインカレ入賞者の三浦由奈(筑波大)と三浦愛華(園田学園女大)が顔をそろえたが、「自分の走りができれば一番良いと思っていた」と、自分のレーンだけに集中したという。 石川の強さが光ったのは中盤以降。自身も認める「後半の伸び」で一気に2位以下を突き放すと、「50mあたりから独走していたのは分かっていましたが、そこで焦ってしまうとダメなので、最後まで自分の走りに集中しました」とフィニッシュまで力強いフォームは衰えなかった。 2位には11秒67で三浦由奈が入り、岡根和奏(甲南大)が大会前の自己記録を上回る11秒74で3位。準決勝で11秒53を出していた三浦愛華は12秒10で8位にとどまった。 神奈川県伊勢原市出身の石川にとって、会場のレモンガススタジアム平塚は中学時代から幾度となく走ってきたトラック。2年前の日本学生個人選手権では予選でU20歴代3位の11秒48をマークしたことも評価され、東京五輪4×100mリレーの代表に選出されている。 しかし、前回の決勝のレース中に右ハムストリングを負傷。その後も「繰り返し同じ箇所を痛めてしまいました」と、22年シーズンを棒に振った。 ようやく脚を気にせずに練習ができたのは昨年12月。「ケガをしたことで焦らないことを学んだ」と言い、これまでのウォーミングアップの方法や、走れないときの対処法などを見直したことで、継続して練習ができるようになったと話す。 冬季はウエイトトレーニングで筋力強化を図り、走りの感覚も「11秒48を出したときに近づいてきた」と自信をつけている。東京五輪ではリレーのリザーブとして出場は果たせなかったが、ユニバの派遣設定記録(11秒55)にも到達したことで、日の丸を背負って走る可能性も広がった。 平塚で復活を見せた石川が、いよいよ世界へと羽ばたこうとしている。 ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

2023日本学生個人選手権2日目の優勝者をチェック!

●男子 100m   井上直紀(早大)   10秒19(+1.7) 400m   地主直央(法大)   46秒53 走高跳  坂井宏和(東海大)  2m16 ハンマー投 福田翔大(日大院) 71m42=大会新 十種競技 新開俊智(筑波大)  7017点 ●女子 100m   石川優(青学大)    11秒55(+1.2) 400m   児島柚月(立命大)   54秒99 10000m競歩 山岸芽生(中京大)  47分30秒68 走高跳  伊藤楓(日体大)    1m76 三段跳  船田茜理(武庫川女大院)12m96(+2.5) ハンマー投 村上来花(九州共立大)63m44=大会新 七種競技 田中友梨(至学館大)  5545点

【動画】世界を目指して各種目で熱戦!日本学生個人選手権2日目のハイライトをチェック!

ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.26

【学生長距離Close-upインタビュー】全日本大学駅伝1区区間賞の志學館大・中村晃斗 「結果にこだわっていきたい」

“地元残留”でトラックを突き詰める 23年春、大学は地元の志學館大へ。当初は関東の大学に進む予定だったが、「このまま行っても高校時代の繰り返しになります。勉強して自分1人でもやっていけると思ったので、ここに残って1500 […]

NEWS 熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

2025.11.26

熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導

熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]

NEWS 世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

2025.11.26

世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里

世界クロカンU20代表選考会確定エントリーリストをチェック! ●男子5000m 吉田星(東海大札幌高2北海道) 新妻遼己(西脇工高3兵庫) 本田桜二郎(鳥取城北高3鳥取) 五十嵐新太(水城高3茨城) 村上遵世(鳥取城北高 […]

NEWS パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

2025.11.26

パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定

【動画】報道陣を前にメリーランド大への入学を発表したウィルソン

NEWS 男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

2025.11.26

男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」

【画像】引退を表明したジャガー この投稿をInstagramで見る Evan Jager(@evanjager)がシェアした投稿

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top