2022.05.23
5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。
愛知県大会は5月20日から22日まで岡崎龍北スタジアムで開催され、林美希(中京大中京2)が100mハードルで高校歴代6位タイ、高2歴代最高記録、県高校新となる13秒46(+1.5)で七種競技(4978点)との2冠を達成した。
その日「6競技目」での快挙達成だった。100mハードルの予選、準決勝、決勝と七種競技の前半(100mハードル、走高跳、砲丸投、200m)と大会初日に設定されたため、林は一日で7競技をこなさなければいけなかった。そのため、この日の目標は「記録は考えず、1日7本こなし切ること」だった。
そんな中でも林は快走を続けていった。まずは10時から始まった七種競技の100mハードルで自己記録(13秒78)を超える13秒72(+0.8)で幸先の良いスタートを切ると、七種競技の走高跳の合間に出場した12時10分からの100mハードル予選で13秒79(+0.4)。13時50分からの準決勝では追い風参考ながら13秒57(+2.1)まで伸ばした。決勝までの間にも七種競技の砲丸投に出場し、「初めてだった」という1日4本目の100mハードル(15時10分からの決勝)で快記録につなげた。
「疲れがあった中でも練習でやってきたことを出し、タイムも出たのですごくうれしかったです」と笑顔で振り返った林。ただし、「出すつもりで出たタイムではないので、今度はこのタイムを安定して出せるようにステップアップしていきたい」と分析する冷静さも垣間見せる。
中学時代は四種競技で実力を開花させ、3年時の全中では現在も破られていない中学記録(3233点)で日本一にも輝いている。中京大中京に進学後も七種競技で1年生ながらインターハイ4位、2年生になった今年も木南記念(4月30日~5月1日)で5005点と現役高校生ではトップの記録を打ち立てている。
それでも林には100mハードルに対する愛着があり、「七種競技もハードルもどちらもやっていきたい」とスケジュール的に厳しいのは承知のうえで2種目を両立させる覚悟を示す。
今後は6月4日~5日のU20日本選手権混成と翌週のU20日本選手権(100mハードル)に出場し、さらにその翌週に控える東海大会と連戦が待ち構えている。「3週連続にはなりますが、U20日本選手権ではそれぞれの種目に専念できます。まずは自己記録を更新して、東海大会は確実に通過することを意識したい」と意気込みを口にした。
この他にも愛知県大会では好記録が続出し、男子4×400mリレーでは豊川が中京大中京との競り合いを制し、29年ぶり大会新となる3分12秒86で制した。1走を務めた主将の橋本結友(3年)は「このメンバーは仲が良くて、この大会に向けて努力してきた。ここまでのタイムが出るとは思っていなかったのですごくうれしいです」と頬を緩めた。
この種目における全国大会での最高成績は昨年の準決勝進出。「今年は決勝に進出して、優勝を狙っていきたい」と、目標に掲げる日本一に向けて弾みをつけた。
女子短距離では昨年のU18大会100m覇者の藏重みう(中京大中京3)が100m、200m、4×100mリレーの3冠を達成。男子100mを10秒52(+0.9)で制した小島拓真(名古屋大谷3)ら6種目で大会新記録が生まれた。
学校対抗は男女ともに中京大中京が制し、大会最優秀選手には男子の小島と女子の林が選出された。
5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。
愛知県大会は5月20日から22日まで岡崎龍北スタジアムで開催され、林美希(中京大中京2)が100mハードルで高校歴代6位タイ、高2歴代最高記録、県高校新となる13秒46(+1.5)で七種競技(4978点)との2冠を達成した。
その日「6競技目」での快挙達成だった。100mハードルの予選、準決勝、決勝と七種競技の前半(100mハードル、走高跳、砲丸投、200m)と大会初日に設定されたため、林は一日で7競技をこなさなければいけなかった。そのため、この日の目標は「記録は考えず、1日7本こなし切ること」だった。
そんな中でも林は快走を続けていった。まずは10時から始まった七種競技の100mハードルで自己記録(13秒78)を超える13秒72(+0.8)で幸先の良いスタートを切ると、七種競技の走高跳の合間に出場した12時10分からの100mハードル予選で13秒79(+0.4)。13時50分からの準決勝では追い風参考ながら13秒57(+2.1)まで伸ばした。決勝までの間にも七種競技の砲丸投に出場し、「初めてだった」という1日4本目の100mハードル(15時10分からの決勝)で快記録につなげた。 「疲れがあった中でも練習でやってきたことを出し、タイムも出たのですごくうれしかったです」と笑顔で振り返った林。ただし、「出すつもりで出たタイムではないので、今度はこのタイムを安定して出せるようにステップアップしていきたい」と分析する冷静さも垣間見せる。 中学時代は四種競技で実力を開花させ、3年時の全中では現在も破られていない中学記録(3233点)で日本一にも輝いている。中京大中京に進学後も七種競技で1年生ながらインターハイ4位、2年生になった今年も木南記念(4月30日~5月1日)で5005点と現役高校生ではトップの記録を打ち立てている。 それでも林には100mハードルに対する愛着があり、「七種競技もハードルもどちらもやっていきたい」とスケジュール的に厳しいのは承知のうえで2種目を両立させる覚悟を示す。 今後は6月4日~5日のU20日本選手権混成と翌週のU20日本選手権(100mハードル)に出場し、さらにその翌週に控える東海大会と連戦が待ち構えている。「3週連続にはなりますが、U20日本選手権ではそれぞれの種目に専念できます。まずは自己記録を更新して、東海大会は確実に通過することを意識したい」と意気込みを口にした。
この他にも愛知県大会では好記録が続出し、男子4×400mリレーでは豊川が中京大中京との競り合いを制し、29年ぶり大会新となる3分12秒86で制した。1走を務めた主将の橋本結友(3年)は「このメンバーは仲が良くて、この大会に向けて努力してきた。ここまでのタイムが出るとは思っていなかったのですごくうれしいです」と頬を緩めた。
この種目における全国大会での最高成績は昨年の準決勝進出。「今年は決勝に進出して、優勝を狙っていきたい」と、目標に掲げる日本一に向けて弾みをつけた。
女子短距離では昨年のU18大会100m覇者の藏重みう(中京大中京3)が100m、200m、4×100mリレーの3冠を達成。男子100mを10秒52(+0.9)で制した小島拓真(名古屋大谷3)ら6種目で大会新記録が生まれた。
学校対抗は男女ともに中京大中京が制し、大会最優秀選手には男子の小島と女子の林が選出された。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.10.22
-
2025.10.21
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.18
-
2025.10.19
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.24
女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場
今村病院はアスリート職員の女子短距離・久保山晴菜が今季限りで現役引退すると発表した。 久保山は佐賀県出身の29歳。小学校から陸上を始め、田代中時代に4×100mリレーで全中準決勝に進出。佐賀北高に進学して200m、400 […]
2025.10.24
後藤大樹が46秒80!!!初400mで高1最高を14年ぶりに更新 インターハイでは高1初400mH王者
京都府私学総体が10月24日に西京極で行われ、男子400mで後藤大樹(洛南1)が46秒80を叩き出した。自身初の400m個人レースで出したこの記録は、山木伝説(九里学園)が2011年に樹立した高1最高(47秒31)を14 […]
2025.10.24
女子マラソン世界記録保持者チェプンゲティチに3年間の資格停止処分が確定 スマホアプリから禁止薬物の写真も見つかる
世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は10月23日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のR.チェプンゲティチ(ケニア)に対し、禁止物質の使用により3年間の資格停止処分 […]
2025.10.24
パリ五輪男子100mセミファイナリスト・リチャードソンが所属連盟変更を申請 出生国アイルランドへ
男子短距離のB.リチャードソン(南アフリカ)が所属連盟をアイルランドに変更するための申請を行ったことがわかった。現地メデイアで報じられている。 現在21歳のリチャードソンは21年のU20世界選手権100mで銀メダルリスト […]
2025.10.23
学法石川が10年連続男女V 男子は2時間2分58秒! 1区増子陽太が圧巻の28分20秒 女子も1区から首位譲らず/福島県高校駅伝
全国高校駅伝の出場権を懸けた福島県高校駅伝が10月23日、猪苗代町総合体育館前を発着点とするコースで行われ、学法石川が10年連続で男女優勝を遂げた。男子(7区間42.195km)は大会記録を2分08秒も更新する2時間2分 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望