
男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が3月27日、小学生対象の「日本生命 桐生祥秀Challenge Clinic」と、中学生対象の「K-Project Flight School」をオンラインで開催した。
「日本生命 桐生祥秀Challenge Clinic」は、これまで10都道府県で13回開催してきたかけっこ教室を踏襲するかたちで、小学生と保護者500組を対象に実施。自身も指導を受ける小島茂之コーチらと一緒に、体操、バランストレーニング、ジャンプ、腿上げと、徐々に実際の走りにつながる流れで足が速くなるコツ、ポイントなどを紹介していった。
体操は肩甲骨、体幹、股関節やハムストリングスの順で紹介。続いて、片脚をハードルの抜き脚動作のように回旋させるバランストレーニングでは、走りに直結する股関節の可動域の重要性を伝えた。
その場での連続ジャンプでは、「全身をうまく使いましょう」「速い人はベタベタと走ってはいません。ジャンプのように短い接地で前に進んでいきます」とアドバイス。
最後に、実際の走りにつなげるための「腿上げ」では、その場で1回1回止まることで、「バランス」とのつながりと重要性を再認識させるとともに、「臀部で身体を支える」「上げた脚の太ももとつま先は地面と平行に」といったポイントを紹介。加えて、こういった動きを基本とし、それを継続していくことの大切さを訴えた。
また、自分が見本を見せた後に子供たちが同じ動きに取り組み、その様子を画面上で確認。この「桐生チェック」では、「いい動き!」「めっちゃ跳んでる」など積極的に声をかけていた。オンライン上でのやり取りではあるが「直接会ってやる時には、(開催場所から)遠い人は参加できないこともある。でも、オンラインだったらどこにいても参加できる」と、コロナ禍から生まれた発想をうまく生かし、子供たちのチャレンジをサポートしていた。
トレーニングの後にはQ&Aコーナーを設け、参加者からの質問に答えた。「初めて一番になった時の気持ちは?」という質問には、「小2の運動会で1番になったのが、初めての1番。その時はスポーツはまだ何もやっていなかったけど、優勝して、みんなが僕を見てくれた。うれしかったです」。
また、「スタートの時に遅れてしまうけど、どうしたらいいですか?」という質問には、「何もない状態で、誰かにパンと手をたたいてもらって、ちゃんと反応できるかを試してください。そのタイミングをいろいろと変えてみても反応できるようになると、いいと思います」などと話していた。
「K-Project Flight School」は応募の中から選抜された陸上競技に取り組む中学生(最大5名)を対象に、この日を皮切りに約1ヵ月間にわたってオンライン上で直接指導を行うもの。スクールの合間には無料SNSアプリを活用して、参加者の特性に合わせた目標・課題設定も行う。
主に、桐生自身が実際に取り組むトレーニングを紹介。例えば逆立ちでは「脇下を意識して身体を支えると、スタートの『セット』の姿勢が取りやすくなり、スタートも出やすくなります」など、実際に動きながらポイントや意識を細かく説明した。また、参加者からの質問も随時受け、それに対しても自らの経験や考え方を積極的に伝えた。
また、自身の目標達成のプロセスは「大きな目標を立て、それを達成するために小さな目標をクリアしていく」と紹介。そこから次回に向けて、今回紹介したトレーニングの自分なりの目標を定めてクリアしていくこと、そこで何を意識し、何を学んだかなどを記述していくという宿題を出した。
今後は試合での緊張感の捉え方、自身が取り組むメンタルトレーニングなど、メンタル面のアドバイスも実施していくという。
こういった取り組みは、動画配信など積極的な発信を始めた2年前から温めていたものだという。
東京五輪イヤーのトラックシーズン開幕が目前にある中ではあるが、「僕が子供の時も、スポーツ選手に会いたいと思っていたし、一緒に練習できたらうれしいと思う」と企画。また、見本を見せた時のスピード感や、その発信力も、「現役だから出せるものがある」と、今の自分が伝えることが大事という思いから、今回の2つのイベント開催に至ったという。そこには、「0.01秒でも速くなるなど、少しでもみんなのプラスになれば」という思いが原点にある。
もちろん、「チャレンジすることは、僕にとってもプラス」だと話す。
「教えるためには自分が理解していないと伝えられない。話しているうちに、僕も気をつけようと思うところが見つかったり、自分がこういうことを考えていたんだということを再認識するきっかけになったりする」
コロナ禍が落ち着いた時期には「実際に会って、僕のトレーニング一緒に参加してもらうなど、いろいろとやってみて、そこまらまた考えながらやっていきたい」と、今後のビジョンについても語った。
自身の今シーズンの展望については、3月の日本選手権室内60m決勝を棄権する原因となった左膝裏の違和感について、その後の検査で異常なしと診断されたという。
ただ、来るべき大一番に向けて大事を取り、屋外初戦は4月11日の出雲陸上から、29日の織田記念にスライドすることを決断。万全の状態に整え、五輪イヤーに臨んでいく。
昨年は中盤から後半に強さを発揮し、日本選手権で6年ぶりの優勝、10秒0台を4回マークするなど、安定感が光った。
今季はそこに、「20m、30mぐらいでトップに出ていたい」とスタートからの加速部分を強化。昨年の強みに上乗せをし、最大目標の「東京五輪ファイナル」に挑む。
男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が3月27日、小学生対象の「日本生命 桐生祥秀Challenge Clinic」と、中学生対象の「K-Project Flight School」をオンラインで開催した。「日本生命 桐生祥秀Challenge Clinic」は、これまで10都道府県で13回開催してきたかけっこ教室を踏襲するかたちで、小学生と保護者500組を対象に実施。自身も指導を受ける小島茂之コーチらと一緒に、体操、バランストレーニング、ジャンプ、腿上げと、徐々に実際の走りにつながる流れで足が速くなるコツ、ポイントなどを紹介していった。体操は肩甲骨、体幹、股関節やハムストリングスの順で紹介。続いて、片脚をハードルの抜き脚動作のように回旋させるバランストレーニングでは、走りに直結する股関節の可動域の重要性を伝えた。その場での連続ジャンプでは、「全身をうまく使いましょう」「速い人はベタベタと走ってはいません。ジャンプのように短い接地で前に進んでいきます」とアドバイス。最後に、実際の走りにつなげるための「腿上げ」では、その場で1回1回止まることで、「バランス」とのつながりと重要性を再認識させるとともに、「臀部で身体を支える」「上げた脚の太ももとつま先は地面と平行に」といったポイントを紹介。加えて、こういった動きを基本とし、それを継続していくことの大切さを訴えた。また、自分が見本を見せた後に子供たちが同じ動きに取り組み、その様子を画面上で確認。この「桐生チェック」では、「いい動き!」「めっちゃ跳んでる」など積極的に声をかけていた。オンライン上でのやり取りではあるが「直接会ってやる時には、(開催場所から)遠い人は参加できないこともある。でも、オンラインだったらどこにいても参加できる」と、コロナ禍から生まれた発想をうまく生かし、子供たちのチャレンジをサポートしていた。トレーニングの後にはQ&Aコーナーを設け、参加者からの質問に答えた。「初めて一番になった時の気持ちは?」という質問には、「小2の運動会で1番になったのが、初めての1番。その時はスポーツはまだ何もやっていなかったけど、優勝して、みんなが僕を見てくれた。うれしかったです」。また、「スタートの時に遅れてしまうけど、どうしたらいいですか?」という質問には、「何もない状態で、誰かにパンと手をたたいてもらって、ちゃんと反応できるかを試してください。そのタイミングをいろいろと変えてみても反応できるようになると、いいと思います」などと話していた。「K-Project Flight School」は応募の中から選抜された陸上競技に取り組む中学生(最大5名)を対象に、この日を皮切りに約1ヵ月間にわたってオンライン上で直接指導を行うもの。スクールの合間には無料SNSアプリを活用して、参加者の特性に合わせた目標・課題設定も行う。主に、桐生自身が実際に取り組むトレーニングを紹介。例えば逆立ちでは「脇下を意識して身体を支えると、スタートの『セット』の姿勢が取りやすくなり、スタートも出やすくなります」など、実際に動きながらポイントや意識を細かく説明した。また、参加者からの質問も随時受け、それに対しても自らの経験や考え方を積極的に伝えた。また、自身の目標達成のプロセスは「大きな目標を立て、それを達成するために小さな目標をクリアしていく」と紹介。そこから次回に向けて、今回紹介したトレーニングの自分なりの目標を定めてクリアしていくこと、そこで何を意識し、何を学んだかなどを記述していくという宿題を出した。今後は試合での緊張感の捉え方、自身が取り組むメンタルトレーニングなど、メンタル面のアドバイスも実施していくという。こういった取り組みは、動画配信など積極的な発信を始めた2年前から温めていたものだという。東京五輪イヤーのトラックシーズン開幕が目前にある中ではあるが、「僕が子供の時も、スポーツ選手に会いたいと思っていたし、一緒に練習できたらうれしいと思う」と企画。また、見本を見せた時のスピード感や、その発信力も、「現役だから出せるものがある」と、今の自分が伝えることが大事という思いから、今回の2つのイベント開催に至ったという。そこには、「0.01秒でも速くなるなど、少しでもみんなのプラスになれば」という思いが原点にある。もちろん、「チャレンジすることは、僕にとってもプラス」だと話す。「教えるためには自分が理解していないと伝えられない。話しているうちに、僕も気をつけようと思うところが見つかったり、自分がこういうことを考えていたんだということを再認識するきっかけになったりする」コロナ禍が落ち着いた時期には「実際に会って、僕のトレーニング一緒に参加してもらうなど、いろいろとやってみて、そこまらまた考えながらやっていきたい」と、今後のビジョンについても語った。自身の今シーズンの展望については、3月の日本選手権室内60m決勝を棄権する原因となった左膝裏の違和感について、その後の検査で異常なしと診断されたという。ただ、来るべき大一番に向けて大事を取り、屋外初戦は4月11日の出雲陸上から、29日の織田記念にスライドすることを決断。万全の状態に整え、五輪イヤーに臨んでいく。昨年は中盤から後半に強さを発揮し、日本選手権で6年ぶりの優勝、10秒0台を4回マークするなど、安定感が光った。今季はそこに、「20m、30mぐらいでトップに出ていたい」とスタートからの加速部分を強化。昨年の強みに上乗せをし、最大目標の「東京五輪ファイナル」に挑む。RECOMMENDED おすすめの記事
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