2025.11.10
11月10日、一般社団法人日本実業団陸上競技連合は、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)において、2027年の第71回大会からのシード制導入、および最短で2027年秋から統一予選会の実施を決定したと発表した。
連合では以前から「日本最速駅伝としての大会の醍醐味」と「真剣に競技に取り組む選手の姿のより一層の表出化」をテーマに、大会の改革を継続的に検討。24年の第68回大会からは区間割を変更し、2区を「日本人エース区間」と位置づけるなど、序盤からハイレベルな競り合いを演出する取り組みも進めてきた。
今回のシード制導入は、中盤から終盤にかけての順位争いをより激化させ、選手の強化と大会の活性化を図ることを目的としたもの。シードチームの数など具体的な運用については、今後検討を進めるとしている。
また、実業団駅伝全体の底上げを目指し、統一予選会の実施も正式決定。開催場所については、各都道府県陸協などを対象に26年2月6日まで公募を行うことが明らかにされた。
一方、これまで開催されてきた全国6地区の地域予選会についても、継続を前提に大会の再設計を検討していくとしている。
シード制については、過去に東日本実業団連盟が、全日本で15位以内に入ったチームに対して東日本予選の結果に関わらず、翌年の出場権を与える独自のシード制を定めていたが、日本実業団陸上競技連合としては初めての導入となる。
なお、女子は11年から全日本大会(クイーンズ駅伝)でのシード制を導入し、15年から統一予選会(プリンセス駅伝)を実施している。
今後の実業団駅伝のスケジュール予定
26年1月1日 第70回ニューイヤー駅伝 開催 ・記念大会 40チームが出場 ・シード権付与はなし 26年秋 地域実業団駅伝(ニューイヤー駅伝予選)開催 ・37チームが出場権獲得 (各地域の出場枠は70回大会の成績により決定) 27年1月1日 第71回ニューイヤー駅伝 開催 ・上位チームに第72回大会(28年)のシード権を付与 27年秋 ニューイヤー駅伝統一予選会を実施予定 (開催地が決まらないなどで変更となる可能性あり) ・上位チームがニューイヤー駅伝の出場権を獲得 ・地域予選会への出場については今後検討 28年1月1日 第72回ニューイヤー駅伝 開催 ・上位チームに第73回大会(29年)のシード権を付与RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
-
2025.11.10
-
2025.11.09
-
2025.11.09
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.10
ニューイヤー駅伝 シード制と統一予選会導入へ! 実業団駅伝の活性化目指し2027年から実施
11月10日、一般社団法人日本実業団陸上競技連合は、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)において、2027年の第71回大会からのシード制導入、および最短で2027年秋から統一予選会の実施を決定したと発表した。 連合で […]
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
日本テレビは11月10日、菅谷大介アナウンサーが8日に亡くなったことを発表した。53歳。 菅谷アナは千葉県出身。1997年に入社し、ニュースやバラエティ番組に出演。スポーツ中継にも携わり、2002年からは箱根駅伝でも実況 […]
2025.11.10
七種競技東京五輪銀メダリストのフェッターが引退を表明 世界選手権でも2度のメダル「家族、チーム、ファンの皆さんに感謝します」
女子七種競技東京五輪銀メダリストのA.フェッター(オランダ)が自身のSNSで引退を表明した。 フェッターは現在32歳。17年のロンドン世界選手権で銅メダルを獲得し、19年のドーハでは途中棄権となったが22年オレゴン世界選 […]
2025.11.10
AIUがロシアの組織的なドーピング行為の調査完了 新たに12人が処分受ける
11月8日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、ロシアの12選手に対してドーピング違反による処分を科したことを発表した。対象には、女子800mで2012年世界室内選手権5位のY […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望