◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)8日目
東京世界陸上も残り2日。5種目でメダリストが決まるほか、各国が総力を結集したリレー種目も始まる。
女子5000mには、田中希実(New Balance)が4大会連続の決勝に挑む。予選では序盤から山本有真(積水化学)のハイペースに乗って、先頭でレースを展開。中盤には自らペースを上げて、集団を絞り込んで、5着に入った。
決勝でベアトリス・チャベト、1500mを制している前回王者のフェイス・キピエゴンらケニア勢を軸に高速レースも想定されるが、田中にとっては終盤のスパート合戦よりも望むところ。前回ブダペスト大会の8位を更新する走りに期待したい。
男子4×100mリレーは、19年ドーハ大会以来のメダルを目指す。3走に、チームの主将でコーナーワークに定評のある桐生祥秀(日本生命)、4走に200m準決勝進出の鵜澤飛羽(JAL)の起用が確定的。1、2走は100mに出場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)や守祐陽(大東大)に加え、小池祐貴(住友電工)や栁田大輝(東洋大)から、状態を見極めて起用する構え。100m10秒00の高校2年生・清水空跳(星稜高2石川)の世界陸上デビューはあるか。
予選は2組3着と、4着以下のタイム上位2チームが決勝に進む。第2組の日本にとっては、南アフリカ、イギリス、イタリア、オランダらが着順通過を争うライバルとなりそうだ。
男子4×400mリレーも予選は2組で行われる。第2組に入った日本は、400mで決勝に3選手を送り込んだボツワナ、ブダペスト大会とパリ五輪で銅メダルのイギリス、ベルギーら強豪と競うことになる。ただ、日本も400m6位に入った中島佑気ジョセフ(富士通)を軸に、佐藤風雅(ミズノ)、混合4×400mリレー8位メンバーの吉津拓歩(ミキハウス)、今泉堅貴(内田洋行AC)、44秒台の記録を持つ佐藤拳太郎(富士通)らメンバーが揃う。確実に着順で通過して、決勝へ弾みをつけたい。
男子800m決勝はパリ五輪金のエマニュエル・ワニョニイ(ケニア)と、連覇を目指すマルコ・アロップ(カナダ)が軸。ジャメル・セジャティ(アルジェリア)、モハメド・アタウィ(スペイン)らにもチャンスがありそうだ。
フィールドでは女子2種目で決勝が行われる。北口榛花(JAL)が予選で姿を消す波乱のあった女子やり投では、予選で65mオーバーのアドリアナ・ヴィラゴシュ(セルビア)とマッケンジー・リトル(オーストラリア)、今季世界ランク1位のヴィクトリア・ハドソン(オーストリア)らが新女王の座を狙う。
女子砲丸投は、パリ五輪金のイエミジ・オグンレイェ(ドイツ)、3連覇を目指すチェース・ジャクソン(アメリカ)が予選1、2位で通過。女王争いはこの2人を軸に展開されそうだが、サラ・ミトン(カナダ)、イエシカ・スキルダー(オランダ)あたりにもチャンスはありそうだ。
女子七種競技は2日目。今季、世界歴代2位タイの7032点を出しているアナ・ホール(米国)が、初日4種目を終えて、4154点でトップ。最終種目の800mを得意とするなど、2日目も隙は見当たらない。自己記録の更新はもちろん、大会記録(7128点)にどこまで迫れるかも注目だ。
文/田中葵
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