◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)3日目
東京世界陸上の3日目のイブニングセッションは世界記録更新や、日本勢のメダル獲得が期待される種目が行われる。
男子3000m障害決勝では、三浦龍司(SUBARU)が悲願のメダル獲得に挑む。
1日目の予選1組では序盤スローペースと見るや、先頭に立ってレースを支配。終盤もキレのある切り替えを見せ、危なげなく組3着で通過している。各組で転倒やハードリングでのトラブルがあるなか、そのハードリング技術の高さ、安定感も証明。3度目の世界陸上挑戦で、メダル獲得が現実を帯びてきた。
最大のライバルとなるソフィア・エル・バッカリ(モロッコ)も予選3組1着で通過。同組のラメチャ・ギルマ(エチオピア)も途中転倒がありながら2位に入った。
このほか、2組目で転倒から追い上げ、最後は余裕を持って2着を占めたジョーディ・ビーミッシュ(ニュージーランド)、8月のダイヤモンドリーグ・ファイナル優勝のフリードリヒ・ルパート(ドイツ)らも順当に決勝進出。優勝争い、そしてメダル争いで、三浦の前に立ちはだかるだろう。
このほか、日本選手も多数登場する。男子110mハードルでは日本勢初の12秒台ハードラーとなった村竹ラシッド(JAL)、泉谷駿介(住友電工)、野本周成(愛媛競技力本部)が翌日の準決勝、そして決勝を見据えて好スタートを切りたい。
1組目の泉谷はディラン・ビアード(アメリカ)、3組目の野本は12秒99の自己記録を持つジュス・クワウ・マティ(フランス)と同組。そして、5組目の村竹は早くもグラント・ホロウェイ(アメリカ)と隣のレーンで激突することとなった。
男子400mハードル予選では、1組目に井之上駿太(富士通)、2組目に小川大輝(東洋大)、5組目に豊田兼(トヨタ自動車)が登場。シーズンベストからは厳しい戦いも予想されるが、地元の大歓声を味方にまずは準決勝進出を目指したい。
男子走幅跳予選も3選手がエントリー。A組に伊藤陸(スズキ)、B組に橋岡優輝(富士通)、津波響樹(大塚製薬)が入った。予選通過標準記録は8m15。3選手ともにクリアできる可能性は十分だ。
そして、フィールド種目での最注目は男子棒高跳決勝だ。3連覇を目指す世界記録保持者のアルマント・デュプランティス(スウェーデン)が登場。13日の予選で5m55、5m75の高さを軽々とクリア。東京の地で自身14度目、そして前人未到の6m30の世界記録更新で、国立の観衆を沸かせるか。
女子100mハードルは準決勝、決勝が行われる。予選では12秒4台を3選手、12秒5台を5選手がマークするハイレベルな展開となった。決勝進出には12秒5あたりが必要となりそうだ。
日本勢は日本記録保持者・福部真子(日本建設工業)が4組4着(12秒92)、日本歴代2位の記録を持つ中島ひとみ(長谷川体育施設)が6組5着(12秒88)と記録上位によるプラス通過で、準決勝へ進んでいる。決勝進出に向けて日本記録(12秒69)の更新は必須となりそうだが、どこまで上位に食い下がれるか。
予選ではパリ五輪金メダリストのマサイ・ラッセル(アメリカ)が1組1着(12秒53)、連覇を狙うダニエル・ウィリアムズ(ジャマイカ)が2組1着(12秒40)、世界記録保持者のオルワトビロバ・アムサン(ナイジェリア)が6組1着と順当な勝ち上がりを見せている。金メダル争いの中心となるだろう。
女子ハンマー投の決勝も行われる。今季世界ランク1位の79m29をマークしているブルック・アンダーセン(アメリカ)が欠場。一方、23年ブタペスト大会、24年パリ五輪を制しているカムリン・ロジャースは予選1投目で77m52を投げて、難なく決勝を決めており、女王争いでの優位は揺るがなそうだ。
全米選手権覇者のディアナ・プライス(アメリカ)、パリ五輪銅メダルの趙傑(中国)らがどこまで迫れるか。
文/田中 葵
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