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2025.06.23

“陸上界のOB会”日本陸上倶楽部総会 瀬古利彦会長と君原健二氏が講演 五輪の重圧を語り、東京世界陸上へ期待
“陸上界のOB会”日本陸上倶楽部総会 瀬古利彦会長と君原健二氏が講演 五輪の重圧を語り、東京世界陸上へ期待

瀬古会長(左)と君原氏

日本陸上倶楽部の第53回総会が6月23日、都内で行われた。

同部は1973年に発足。大正年代から昭和初期にかけて国際大会で活躍した元選手たちが、競い合った者同士の親睦の場、学校、種目、地域を超越した組織として「明治大正陸上競技OB会」の名称で設立された。初代世話人代表は、当時日本陸連会長の河野謙三氏、秩父宮勢津子妃殿下が名誉会員となっている。

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その後、1995年に「日本陸上OB会」、2016年に現名称に変更。2004年アテネ、08年北京、12年ロンドンの五輪で入賞した選手に報奨金贈呈、2015年からはジュニア(U20)の年間優秀競技者を表彰している。2024年度は落合晃(当時・滋賀学園高/現・駒大)、久保凛(東大阪大敬愛高)と、800mで日本記録を樹立した2人が選出された。また、この総会から、入会の年齢を60歳から55歳に引き下げることが決まっている。

総会後は、1968年メキシコ五輪マラソン銀メダルの君原健二氏の講演「円谷幸吉と君原健二」、その後は昨年度に会長に就任した瀬古利彦氏との対談が行われた。

1961年の秋田国体で初めて対戦。ともに初めて全国大会で入賞者大会だったという。

東京五輪まで半年間、合宿を繰り返した時に出場した10000mレースで、円谷氏と君原氏がそろって従来の日本記録を上回った。その際に競技場の売店でビールで乾杯したことが「一番うれしかった」というエピソードを紹介。また、レース翌日のジョギングでは「非常に軽やかに走ることができた」という。それだけの緊張、重圧を感じ、「それから解放されたからではないか」と回想する。

メキシコ五輪では「今日は円谷君のために走ろう」とスタートし、終盤は後続の選手に追い上げられるなか、「円谷さんは後ろを振り向かない選手でしたが、国立競技場に入ってから1人に抜かれた」ことを思い出し、スタジアムが見えた時に後ろを向くと、すぐ後ろに選手が迫っていることを確認。「絶対に抜かれないと思って走れたのは、円谷君の支援があったから」と話す。

その後の対談では、瀬古氏から1977年福岡国際マラソンで一緒に走っていたことを挙げられ、「奥さんが缶ビールを2本持って待ち構え、フィニッシュ後に飲み干した」という豪快なエピソードを紹介。近年のマラソンの高速化については「練習量と記録はイコール」(瀬古)、「シューズも改善された」(君原)など話は尽きなかった。

瀬古氏が、君原さんに「早大に誘われたことがあるんですか?」と聞くと、君原さんが「はい。でも、最高学府の勉強にはついていけない」と断念した理由を明かす。瀬古氏から「箱根駅伝だとどの区間を走りたいですか?」と問われると「山上りが合っている気がする」と君原氏。大阪・東京間の駅伝で「箱根を走った経験がある」ことを理由に挙げていた。

五輪でメダルを取ることの重圧について、瀬古氏は「私もロサンゼルス五輪では君原さんと同じ気持ちだったと思う」。そして、東京世界選手権が控えているが、瀬古氏から「何が楽しみですか?」と聞かれると、「マラソンで何としても頑張ってほしい」と君原氏。女子やり投の北口榛花(JAL)、男子4×100mリレーなども挙がり、9月のビッグゲームに向けて思いを馳せていた。

最後に瀬古氏は、国内で数多く行われるマラソン、駅伝、ロードレース大会は「君原さんと円谷さんが命がけでマラソンをがんばっていた。それが勇気と元気を与えてくれたから」と話すと、会場は拍手に包まれた。

日本陸上倶楽部の第53回総会が6月23日、都内で行われた。 同部は1973年に発足。大正年代から昭和初期にかけて国際大会で活躍した元選手たちが、競い合った者同士の親睦の場、学校、種目、地域を超越した組織として「明治大正陸上競技OB会」の名称で設立された。初代世話人代表は、当時日本陸連会長の河野謙三氏、秩父宮勢津子妃殿下が名誉会員となっている。 その後、1995年に「日本陸上OB会」、2016年に現名称に変更。2004年アテネ、08年北京、12年ロンドンの五輪で入賞した選手に報奨金贈呈、2015年からはジュニア(U20)の年間優秀競技者を表彰している。2024年度は落合晃(当時・滋賀学園高/現・駒大)、久保凛(東大阪大敬愛高)と、800mで日本記録を樹立した2人が選出された。また、この総会から、入会の年齢を60歳から55歳に引き下げることが決まっている。 総会後は、1968年メキシコ五輪マラソン銀メダルの君原健二氏の講演「円谷幸吉と君原健二」、その後は昨年度に会長に就任した瀬古利彦氏との対談が行われた。 1961年の秋田国体で初めて対戦。ともに初めて全国大会で入賞者大会だったという。 東京五輪まで半年間、合宿を繰り返した時に出場した10000mレースで、円谷氏と君原氏がそろって従来の日本記録を上回った。その際に競技場の売店でビールで乾杯したことが「一番うれしかった」というエピソードを紹介。また、レース翌日のジョギングでは「非常に軽やかに走ることができた」という。それだけの緊張、重圧を感じ、「それから解放されたからではないか」と回想する。 メキシコ五輪では「今日は円谷君のために走ろう」とスタートし、終盤は後続の選手に追い上げられるなか、「円谷さんは後ろを振り向かない選手でしたが、国立競技場に入ってから1人に抜かれた」ことを思い出し、スタジアムが見えた時に後ろを向くと、すぐ後ろに選手が迫っていることを確認。「絶対に抜かれないと思って走れたのは、円谷君の支援があったから」と話す。 その後の対談では、瀬古氏から1977年福岡国際マラソンで一緒に走っていたことを挙げられ、「奥さんが缶ビールを2本持って待ち構え、フィニッシュ後に飲み干した」という豪快なエピソードを紹介。近年のマラソンの高速化については「練習量と記録はイコール」(瀬古)、「シューズも改善された」(君原)など話は尽きなかった。 瀬古氏が、君原さんに「早大に誘われたことがあるんですか?」と聞くと、君原さんが「はい。でも、最高学府の勉強にはついていけない」と断念した理由を明かす。瀬古氏から「箱根駅伝だとどの区間を走りたいですか?」と問われると「山上りが合っている気がする」と君原氏。大阪・東京間の駅伝で「箱根を走った経験がある」ことを理由に挙げていた。 五輪でメダルを取ることの重圧について、瀬古氏は「私もロサンゼルス五輪では君原さんと同じ気持ちだったと思う」。そして、東京世界選手権が控えているが、瀬古氏から「何が楽しみですか?」と聞かれると、「マラソンで何としても頑張ってほしい」と君原氏。女子やり投の北口榛花(JAL)、男子4×100mリレーなども挙がり、9月のビッグゲームに向けて思いを馳せていた。 最後に瀬古氏は、国内で数多く行われるマラソン、駅伝、ロードレース大会は「君原さんと円谷さんが命がけでマラソンをがんばっていた。それが勇気と元気を与えてくれたから」と話すと、会場は拍手に包まれた。

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