6月7日、世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドの第38回ラ・コルーニャ国際グランプリがスペインで行われ、男子20km競歩で東京世界選手権代表の山西利和(愛知製鋼)が1時間18分15秒で2年連続3回目の優勝を果たした。
同大会は競歩ツアーのなかでも特に格式のある大会として実施され、今回も世界記録保持者の山西のほか、丸尾知司(愛知製鋼)、吉川絢斗(サンベルクス)、川野将虎(旭化成)、勝木 隼人(自衛隊体育学校)と男子の世界選手権の競歩日本代表全員が出場。世界勢も東京五輪20km競歩金メダルのM.スタノ(イタリア)、パリ五輪銀のC.ボンフィム(ブラジル)、35km競歩前世界記録保持者のE.ダンフィー(カナダ)など、そうそうたるメンバーが集まり、さながら9月の世界選手権の前哨戦となった。
レースは1kmを4分03秒と落ち着いたペースで入り、5km手前から徐々にペースアップ。途中で集団から抜け出す選手も現れたが、逃げ切るまでには至らず、しばらくすると先頭集団に吸収される展開が続いた。山西は序盤で警告を1枚受けたものの、落ち着いて集団の前方で歩を進めた。
集団に動きがあったのは10km過ぎ。D.フルタド(コロンビア)が飛び出すと、これを追いかける選手が現れず11kmで2位集団と8秒差に開く。ここで山西が2位集団を引っ張るかたちでペースアップ。12km過ぎにフルタドをかわすと主導権を握った。
山西が1km3分50秒前後のラップを刻むと、集団からは次々と脱落者が現れ、17km地点では山西、川野、R.オルティス(メキシコ)、李陳傑(中国)の4人に。山西は19km手前でさらにスピードを上げると、他の選手はこれについていけず、優勝を決定づけた。
山西は昨年5月からの連勝を8に伸ばし、25年WA競歩ツアー・ゴールドは3戦3勝と国内外の強豪相手に無敗。世界選手権では自身3度目の金メダル獲得に向けて、この上ない状況で挑む。
4秒差の2位には川野が続き、日本勢によるワンツーフィニッシュを達成。オルティスが3位となり、スタノが4位だった。日本勢は勝木が15位、丸尾が18位、野田明宏(自衛隊体育学校)が19位と続いた。
女子20km競歩は35km競歩の世界記録を持つM.ペレス(スペイン)が1時間27分22秒で優勝。岡田久美子(富士通)が1時間29分48秒で日本人最上位の12位に入った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.28
5000m・成沢翔英が13分51秒35で慶大記録更新! 浜川舜斗ら青学大勢3人が13分台
2025.10.28
【女子400m】笠松悠花(GTR/天草倉岳中3)56秒24=中学歴代3位
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.27
-
2025.10.26
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.28
5000m・成沢翔英が13分51秒35で慶大記録更新! 浜川舜斗ら青学大勢3人が13分台
国士大Combined Challenge1日目は10月25日、国士大多摩キャンパス陸上競技場で行われ、男子5000mで成沢翔英(慶大)が13分51秒35の慶大記録を更新した。 成沢は長野・上田六中出身で、岐阜・麗澤瑞浪 […]
2025.10.28
田中希実がフィアログループとスポンサー契約締結!「限界を超え、新たな挑戦に挑む」理念が重なり合う
フィアログループは10月28日、女子中長距離の田中希実(New Balance)とスポンサー契約を締結したことを発表した。 フィアログループは1939年に江戸川木型製作所として創業し、産業用機械の木型(マスターモデル)、 […]
2025.10.28
【女子400m】笠松悠花(GTR/天草倉岳中3)56秒24=中学歴代3位
熊本陸協秋季記録会は10月25日、熊本県民運動公園陸上競技場で行われ、女子400mで笠松悠花(GTR/天草倉岳中3熊本)が中学歴代3位の56秒24をマークした。 笠松はハードルや跳躍種目などに幅広く出場。昨年U16大会は […]
2025.10.28
【男子砲丸投】赤澤瑠依(玉野光南高3)16m01=高校歴代5位
第19回岡山カーニバル大会1日目は10月25日、岡山県陸上競技場で行われ、男子砲丸投(一般規格)で赤澤瑠依(玉野光南高3岡山)が高校歴代5位となる16m01をマークした。 赤澤は1投目で大会記録となる16m01をプット。 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望