HOME 国内、大学

2025.06.06

NEWS
中大が7年ぶり男子4継王座奪還!「先輩たちが日本一を目指してきたから」/日本インカレ
中大が7年ぶり男子4継王座奪還!「先輩たちが日本一を目指してきたから」/日本インカレ

日本インカレ男子4×100mRを制した中大

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目

学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。男子4×100mリレーは中大が38秒83で7年ぶりの王座奪還を果たした。

予選を38秒84のい2着通過となり、最内2レーンに入った中大。2走の黒木海翔、アンカー・三井一輝は100mで準決勝敗退しており、その悔しさも抱えてレースに臨んだ。

序盤は1走に5月末のアジア選手権100mで2連覇を飾った栁田大輝を配した東洋大が主導権を握る。中大は1走・檀上翔多郎から黒木へのバトンパスを、予選のアンダーハンドから「利得距離を狙って」(檀上)オーバーハンドに変更。自身としても「しっかり走れた」と話す檀上が流れを作り、黒木が加速する。

東福岡高3年時にインターハイ100m、200m2冠に輝いた黒木。昨年は苦戦が続いたが、今季は関東インカレ4位など復調の気配を漂わせる。上位争いをキープし、3走の植松康太につないだ。その黒木が、同じ2年生に「全部抜いてくれた」と舌を巻くほど、植松がきついカーブで見事な走り。混戦から一気に抜け出し、アンカー・三井へトップでバトンを託した。

そして三井が、早大・井上直紀の猛追を0.01秒差でしのぎ切り、6連覇を飾った2018年以来のVフィニッシュを果たした。

広告の下にコンテンツが続きます

植松が「三井さんの作ったチーム」と話すように、4年生の三井が層の厚い短距離ブロックをまとめてきた。

「ここまでつないでくれたバトンを最後まで運ぶことが僕の仕事。夢中で走った。走る前に3人が『絶対に1位で持ってくる』と言ってくれて、その思いが背中を押してくれた」と三井は、メンバーに感謝する。そして、こう続けた。

「先輩たちが長年、日本一を目指してやってきた結果をここで出すことができて、良かったです」

飯塚翔太(現・ミズノ)らを擁し、2010年には当時学生記録の38秒54を樹立。2013年からは連勝街道をひた走るなど、黄金時代を迎えた。そこから6年、優勝から遠ざかったが、頂点を目指す中大の伝統はつながれている。それを4人が、力強く証明した。

2位は38秒84で早大、3位は38秒93で東洋大、4位に地元・環太平洋大が39秒01で入った。

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。男子4×100mリレーは中大が38秒83で7年ぶりの王座奪還を果たした。 予選を38秒84のい2着通過となり、最内2レーンに入った中大。2走の黒木海翔、アンカー・三井一輝は100mで準決勝敗退しており、その悔しさも抱えてレースに臨んだ。 序盤は1走に5月末のアジア選手権100mで2連覇を飾った栁田大輝を配した東洋大が主導権を握る。中大は1走・檀上翔多郎から黒木へのバトンパスを、予選のアンダーハンドから「利得距離を狙って」(檀上)オーバーハンドに変更。自身としても「しっかり走れた」と話す檀上が流れを作り、黒木が加速する。 東福岡高3年時にインターハイ100m、200m2冠に輝いた黒木。昨年は苦戦が続いたが、今季は関東インカレ4位など復調の気配を漂わせる。上位争いをキープし、3走の植松康太につないだ。その黒木が、同じ2年生に「全部抜いてくれた」と舌を巻くほど、植松がきついカーブで見事な走り。混戦から一気に抜け出し、アンカー・三井へトップでバトンを託した。 そして三井が、早大・井上直紀の猛追を0.01秒差でしのぎ切り、6連覇を飾った2018年以来のVフィニッシュを果たした。 植松が「三井さんの作ったチーム」と話すように、4年生の三井が層の厚い短距離ブロックをまとめてきた。 「ここまでつないでくれたバトンを最後まで運ぶことが僕の仕事。夢中で走った。走る前に3人が『絶対に1位で持ってくる』と言ってくれて、その思いが背中を押してくれた」と三井は、メンバーに感謝する。そして、こう続けた。 「先輩たちが長年、日本一を目指してやってきた結果をここで出すことができて、良かったです」 飯塚翔太(現・ミズノ)らを擁し、2010年には当時学生記録の38秒54を樹立。2013年からは連勝街道をひた走るなど、黄金時代を迎えた。そこから6年、優勝から遠ざかったが、頂点を目指す中大の伝統はつながれている。それを4人が、力強く証明した。 2位は38秒84で早大、3位は38秒93で東洋大、4位に地元・環太平洋大が39秒01で入った。

【動画】中大が7年ぶり王座奪還!!男子4×100mRの決勝をチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.07

男子100m地元岡山出身の木梨嘉紀が日本一!女子は山形がV 女子ハンマー投・村上来花が4連覇、女子400mフロレスが連覇/日本IC

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。 男子100mは木梨嘉紀(筑波大院)が10秒31(-1.1)で優勝した。一番 […]

NEWS 田中希実が1500mで4分05秒08のシーズンベスト サニブラウンは100m8位/DLローマ

2025.06.07

田中希実が1500mで4分05秒08のシーズンベスト サニブラウンは100m8位/DLローマ

6月6日、イタリア・ローマでダイヤモンドリーグ(DL)第5戦の「ゴールデンガラ」が開催され、女子1500mでは田中希実(New Balance)が4分05秒08の今季最高タイムで14位に入った。 今年「グランドスラム・ト […]

NEWS 中大が7年ぶり男子4継王座奪還!「先輩たちが日本一を目指してきたから」/日本インカレ

2025.06.06

中大が7年ぶり男子4継王座奪還!「先輩たちが日本一を目指してきたから」/日本インカレ

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。男子4×100mリレーは中大が38秒83で7年ぶりの王座奪還を果たした。 予 […]

NEWS 福岡大が44秒44で4×100mR3年ぶりV奪還!勝負決めた4走・山形愛羽「日本一取れてうれしい」/日本インカレ

2025.06.06

福岡大が44秒44で4×100mR3年ぶりV奪還!勝負決めた4走・山形愛羽「日本一取れてうれしい」/日本インカレ

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。女子4×100mリレーは福岡大が44秒44で3年ぶり4度目の優勝を飾った。 […]

NEWS 100m・山形愛羽が初V!アジア入賞の経験生かし「勝ち切ることしか考えていなかった」/日本インカレ

2025.06.06

100m・山形愛羽が初V!アジア入賞の経験生かし「勝ち切ることしか考えていなかった」/日本インカレ

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)2日目 学生日本一を決める日本インカレの2日目が行われた。女子100mは山形愛羽(福岡大)が11秒66(-1.0)で初優勝を果たした。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年6月号 (5月14日発売)

2025年6月号 (5月14日発売)

Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定

Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析

page top