2025.05.11
◇木南記念(5月11日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
日本グランプリシリーズの木南記念が行われ、男子110mハードルは徐卓一(中国)が13秒23(+0.1)で優勝。2位に入った野本周成(愛媛競技力本部)が13秒25をマークして2位となり、東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)を突破した。この種目では村竹ラシッド(JAL)、泉谷駿介(住友電工)、阿部竜輝(順大)に続いて4人目となる。
「前半は出られるのはわかっていて、良かったのですが、どれだけリードを取れるかだと思っていました。並ばれた時は見えて力んでしまいました。ラスト勝てると思ったんですが……悔しいほうが大きいです」
大記録にも納得がいかないのは、それだけ日本スプリントハードルのレベルが高いから。
野本は23年夏に13秒20をマークしてパリ五輪の参加標準記録を突破。だが、その冬にハムストリングスを肉離れしてしまい、パリ五輪出場はかなわなかった。
だが、時を同じくして地元・愛媛から広島へ。100mハードルの福部真子(日本建設工業)と同じ、尾﨑雄祐コーチに指導を受けている。今のハードルのレベルの高さも含め、世界を目指すのが「当たり前の環境になった」と、刺激を受けている。
脚は完治しているが、「まだ出力が上げられていない」のは伸びしろ。拠点を変えてから「上半身を動かす意識を持った」ことで走りにも安定感が出た。この日は「ケガなく終えられたのが一番」と、胸をなで下ろした。
記録的な目標は「現実的ではないので秘密」。超がつく熾烈な争いになりそうな日本選手権に向けて「もちろん勝つつもりで」と闘志を燃やしていた。
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