◇EXPO EKIDEN 2025(3月16日/大阪・万博記念公園~夢洲7区間:54.5km)
実業団と大学生のトップチームが対決する「EXPO EKIDEN 2025」は3月16日、大阪・万博記念公園をスタートし、大阪城や御堂筋を経て、大阪・関西万博会場の夢洲にフィニッシュする7区間54.5kmで行われる。大会前日となった3月15日に記者会見が行われ、有力チームの指揮官が登壇した。
大学からは青学大・原晋監督、駒大・藤田敦史監督、國學院大の前田康弘監督が出席。それぞれに意気込みを語った。
青学大の原監督は「大阪のど真ん中を走れる大会を開催していただいたこと、そのものに感謝したい」とあいさつ。「レースはがんばるのみ。優勝目指してがんばりたい」と続けた。
今年の箱根駅伝優勝を牽引した4年生の中では3区を務めた鶴川正也のみが区間エントリーに入り、1区を務める。2月の大阪マラソンで2時間6分05秒の学生新をマークした新主将の黒田朝日(3年)は外れた。
一方、すでに新チームが発足して新たなスタートを切っている中で、戦力の底上げを図るべく新2年生を4人起用。安島莉玖、飯田翔大、小河原陽琉、黒田然に「次世代エースに成長してくれる彼らのがんばりに期待」と話す。
恒例の作戦名は『わんぱく大作戦』に決定。万博と「こうして実業団と学生がしのぎを削る画期的大会ができた。これを見て多くの子供たちが駅伝をやりたい、そういう文化が大阪の街、万博の街から出てくる」ことを願い、実業団との戦いに挑む。
駒大の藤田監督も「学生が実業団選手と走らせていただく貴重な機会をいただけたこと、感謝申し上げます」とあいさつ。大八木弘明前監督(現・総監督)の時代から「常々、学生が実業団選手にチャレンジするという指導理念を掲げてやってきた」と、今大会に思いを持って臨む。
学生駅伝3大会でいずれも2位だった24年度を経て、山川拓馬主将を中心に新体制がスタート。その中で山川、佐藤圭汰、伊藤蒼唯、帰山侑大を「4本柱」とし、そのうち伊藤と山川を1区、3区に配置。出雲駅伝をイメージし、「1区、3区の出来が非常に大きく関わってくる」という想定だ。
「1、2、3区でとにかく前で勝負して、後半の区間でしっかりしのいで実業団チームの1つでも上の順位を取りたい」と藤田監督。もちろん学生チームに負けるつもりはない。
國學院大の前田監督は「実業団と駅伝を走れる機会はなかなかない。思い切ってチャレンジしたい」。今回は、出雲駅伝と全日本大学駅伝の2冠、箱根駅伝3位を牽引した4年生を起用せず「3年生以下の7人で今季の駅伝を見据えながら戦いたい」と語る。
レースは「3区で実業団チームのエースが抜ける」ことを想定しているが、「5区の野中恒亨で勝負したい」。また、学生駅伝出走の機会こそなかったものの「いい練習ができていた」という浅野結太、飯國新太、尾熊迅斗の1年生3人の抜てきし、「期待したい」と続ける。
目標として「具体的に何番になりたいというのはないが」と言いつつ「学生たちはシンプルに実業団チームを倒したいと思って頑張っているので、明日は全力で臨みたい」と意気込みを口にした。
レースは3月16日午前9時スタート。ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネットで午前8時半から生中継される。
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