HOME 高校

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン
「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

25年U20日本選手権クロカン男子を制した栗村凌

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園)

U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。

広告の下にコンテンツが続きます

今年も全国から有力選手が300人以上エントリーした今大会。優勝争いの中心にいたのは、高校2年生の3人だった。増子陽太(学法石川高)、栗村、新妻遼己(西脇工高2兵庫)は前半から先頭集団の前でレースを進め、互いの様子をさぐりながら周回を重ねていく。

5km付近で新妻が前に出るも、増子と栗村もしっかりと対応。集団が松田祐真(大牟田高3福岡)を含めた4人に絞られると、7km手前で栗村と増子がスパートして抜け出す。学法石川高の2人のマッチレースとなったが、最後の下り坂でピッチを上げた栗村が真っ先にフィニッシュテープを切った。

「最後まで後ろについて、ラストで仕掛けるという予定だったので、プラン通りに走れました」とレース後に息を弾ませながら答えた栗村はこれがうれしい全国初タイトル。チームメイトの増子が4秒差の2位で学法石川高勢のワンツーフィニッシュとなり、一時4位に下がった新妻が23分27秒で3位。2年生がメダルを独占した。

3人は22年の福島全中では増子が3000mで1位、新妻が2位。栗村は1500mで2位といずれも中学時代から世代トップで活躍。昨年は5000mで高2歴代10位に入るタイムをマークし、増子は13分34秒60と4月に高2最高記録を出すと、11月には新妻が13分41秒68、栗村が13分48秒32としのぎを削っている。

広告の下にコンテンツが続きます

栗村はこれまで2人の影に隠れがちだったが、同学年のライバルや上級生も抑える殊勲。「初めて全国大会優勝できたので、この経験を生かしてインターハイでも勝ちたいと思います」と、来たるトラックシーズンに向けて闘志をみなぎらせた。

女子も昨年の全国高校駅伝1区区間賞の真柴愛里(長野東高)が2年生優勝。19分34秒で2位の塚本夕藍(薫英女学院高)に5秒差をつけ、実力を発揮した。

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力選手が300人以上エントリーした今大会。優勝争いの中心にいたのは、高校2年生の3人だった。増子陽太(学法石川高)、栗村、新妻遼己(西脇工高2兵庫)は前半から先頭集団の前でレースを進め、互いの様子をさぐりながら周回を重ねていく。 5km付近で新妻が前に出るも、増子と栗村もしっかりと対応。集団が松田祐真(大牟田高3福岡)を含めた4人に絞られると、7km手前で栗村と増子がスパートして抜け出す。学法石川高の2人のマッチレースとなったが、最後の下り坂でピッチを上げた栗村が真っ先にフィニッシュテープを切った。 「最後まで後ろについて、ラストで仕掛けるという予定だったので、プラン通りに走れました」とレース後に息を弾ませながら答えた栗村はこれがうれしい全国初タイトル。チームメイトの増子が4秒差の2位で学法石川高勢のワンツーフィニッシュとなり、一時4位に下がった新妻が23分27秒で3位。2年生がメダルを独占した。 3人は22年の福島全中では増子が3000mで1位、新妻が2位。栗村は1500mで2位といずれも中学時代から世代トップで活躍。昨年は5000mで高2歴代10位に入るタイムをマークし、増子は13分34秒60と4月に高2最高記録を出すと、11月には新妻が13分41秒68、栗村が13分48秒32としのぎを削っている。 栗村はこれまで2人の影に隠れがちだったが、同学年のライバルや上級生も抑える殊勲。「初めて全国大会優勝できたので、この経験を生かしてインターハイでも勝ちたいと思います」と、来たるトラックシーズンに向けて闘志をみなぎらせた。 女子も昨年の全国高校駅伝1区区間賞の真柴愛里(長野東高)が2年生優勝。19分34秒で2位の塚本夕藍(薫英女学院高)に5秒差をつけ、実力を発揮した。

【動画】栗村がチームメイトの増子を振り切って全国初V

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top