HOME 国内、駅伝

2025.01.31

豊田自動織機の籔下明音が現役引退 中学から第一線で活躍 11年アジア選手権1500m4位 「本当に幸せでした」
豊田自動織機の籔下明音が現役引退 中学から第一線で活躍 11年アジア選手権1500m4位 「本当に幸せでした」

現役引退を発表した豊田自動織機・籔下明音

1月31日、豊田自動織機は所属する籔下明音の引退と藤田あいの退部を発表した。

籔下は兵庫県出身の33歳。加古川山手中時代の2年時には全中1500mで5位入賞を果たして以降、同学年の鈴木亜由子(日本郵政グループ)らと世代のトップ選手として活躍してきた。3年時には全中2種目入賞、ジュニア五輪3000m2位、全中駅伝1区で区間賞も獲得している。

須磨学園高ではインターハイで3年連続入賞を達成。全国高校駅伝でも3年間すべてでアンカーを務め、いずれも入賞を飾り、トラック、ロード問わず活躍の場を広げた。

広告の下にコンテンツが続きます

立命大に進学後も、1年目から主力として躍進する。10年の世界ジュニア選手権には日本代表として1500mに出場。翌年には日本選手権1500mで2位となり、アジア選手権でも4位入賞と健闘している。駅伝では全日本大学女子駅伝で4年連続区間賞の偉業を達成し、2年次からチームの3連覇にも貢献。豊田自動織機に入社後はクイーンズ駅伝などで力走を続けたほか、23年日本選手権1500mで12年ぶりとなる自己新となる4分16秒95をマークするなど、長く第一線で走り続けた。

籔下は部のホームページで「このたび、競技者として区切りをつける事に致しました。入社当初に思い描いていた目標には遠く及ばずでしたが、社会人になって11年、こんなにも長くもの間、自分のしたいことをさせてもらえて、本当に幸せでした」とあいさつ。「周りの人に恵まれたからこそ、最後まで諦めずに競技に打ち込めたと思います」と現役引退にあたり、ファンや関係者に感謝の気持ちを述べた。

藤田は21歳。宮崎県・小林高から入社して3年目の昨年は5月のゴールデングランプリ1500mで4分14秒67と自己記録を更新。日本選手権でも9位に入った。今後については明らかにしていないが、「どんなときも変わらない熱い応援、良い成績を残せた時の祝福の言葉、上手く走れなかった時の厳しい言葉、全てが私にとって走る原動力となってました。3年間ありがとうございました」と謝辞を綴っている。

1月31日、豊田自動織機は所属する籔下明音の引退と藤田あいの退部を発表した。 籔下は兵庫県出身の33歳。加古川山手中時代の2年時には全中1500mで5位入賞を果たして以降、同学年の鈴木亜由子(日本郵政グループ)らと世代のトップ選手として活躍してきた。3年時には全中2種目入賞、ジュニア五輪3000m2位、全中駅伝1区で区間賞も獲得している。 須磨学園高ではインターハイで3年連続入賞を達成。全国高校駅伝でも3年間すべてでアンカーを務め、いずれも入賞を飾り、トラック、ロード問わず活躍の場を広げた。 立命大に進学後も、1年目から主力として躍進する。10年の世界ジュニア選手権には日本代表として1500mに出場。翌年には日本選手権1500mで2位となり、アジア選手権でも4位入賞と健闘している。駅伝では全日本大学女子駅伝で4年連続区間賞の偉業を達成し、2年次からチームの3連覇にも貢献。豊田自動織機に入社後はクイーンズ駅伝などで力走を続けたほか、23年日本選手権1500mで12年ぶりとなる自己新となる4分16秒95をマークするなど、長く第一線で走り続けた。 籔下は部のホームページで「このたび、競技者として区切りをつける事に致しました。入社当初に思い描いていた目標には遠く及ばずでしたが、社会人になって11年、こんなにも長くもの間、自分のしたいことをさせてもらえて、本当に幸せでした」とあいさつ。「周りの人に恵まれたからこそ、最後まで諦めずに競技に打ち込めたと思います」と現役引退にあたり、ファンや関係者に感謝の気持ちを述べた。 藤田は21歳。宮崎県・小林高から入社して3年目の昨年は5月のゴールデングランプリ1500mで4分14秒67と自己記録を更新。日本選手権でも9位に入った。今後については明らかにしていないが、「どんなときも変わらない熱い応援、良い成績を残せた時の祝福の言葉、上手く走れなかった時の厳しい言葉、全てが私にとって走る原動力となってました。3年間ありがとうございました」と謝辞を綴っている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

男子3000m障害元世界記録保持者のオブライエン氏が死去 1970年に8分22秒0

1960~70年代に男子3000m障害で活躍したK.オブライエン氏(豪州)が死去した。78歳だった。 オブライエン氏は1968年メキシコ五輪の男子3000m障害で4位に入賞し、豪州の中長距離界を牽引した先駆的存在。豪州選 […]

NEWS ダンフィーとペレスがWA競歩ツアー年間優勝者 日本勢は山西利和の4位が最上位

2025.12.19

ダンフィーとペレスがWA競歩ツアー年間優勝者 日本勢は山西利和の4位が最上位

世界陸連(WA)は12月19日、2025年のWA競歩ツアー年間優勝者を発表し、男子はE.ダンフィー(カナダ)、女子は35km競歩の世界記録保持者であるM.ペレス(スペイン)が選ばれた。 男女ともに今季の東京世界選手権優勝 […]

NEWS 駒大4年生4本柱は主要区間を熱望! 主将・山川拓馬「エース区間に挑みたい」 佐藤圭汰「しっかり走って恩返しを」

2025.12.18

駒大4年生4本柱は主要区間を熱望! 主将・山川拓馬「エース区間に挑みたい」 佐藤圭汰「しっかり走って恩返しを」

第102回箱根駅伝で3年ぶりの総合優勝を狙う駒大が12月18日、オンラインで合同会見を行い、エントリー選手が出席した。 今季の駒大は4年生の4人が強力。それぞれ希望区間を問われると、主将の山川拓馬は2区と5区、伊藤蒼唯は […]

NEWS 箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

2025.12.18

箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集

前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]

NEWS 横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

2025.12.18

横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く

鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1944 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top