1月31日、豊田自動織機は所属する籔下明音の引退と藤田あいの退部を発表した。
籔下は兵庫県出身の33歳。加古川山手中時代の2年時には全中1500mで5位入賞を果たして以降、同学年の鈴木亜由子(日本郵政グループ)らと世代のトップ選手として活躍してきた。3年時には全中2種目入賞、ジュニア五輪3000m2位、全中駅伝1区で区間賞も獲得している。
須磨学園高ではインターハイで3年連続入賞を達成。全国高校駅伝でも3年間すべてでアンカーを務め、いずれも入賞を飾り、トラック、ロード問わず活躍の場を広げた。
立命大に進学後も、1年目から主力として躍進する。10年の世界ジュニア選手権には日本代表として1500mに出場。翌年には日本選手権1500mで2位となり、アジア選手権でも4位入賞と健闘している。駅伝では全日本大学女子駅伝で4年連続区間賞の偉業を達成し、2年次からチームの3連覇にも貢献。豊田自動織機に入社後はクイーンズ駅伝などで力走を続けたほか、23年日本選手権1500mで12年ぶりとなる自己新となる4分16秒95をマークするなど、長く第一線で走り続けた。
籔下は部のホームページで「このたび、競技者として区切りをつける事に致しました。入社当初に思い描いていた目標には遠く及ばずでしたが、社会人になって11年、こんなにも長くもの間、自分のしたいことをさせてもらえて、本当に幸せでした」とあいさつ。「周りの人に恵まれたからこそ、最後まで諦めずに競技に打ち込めたと思います」と現役引退にあたり、ファンや関係者に感謝の気持ちを述べた。
藤田は21歳。宮崎県・小林高から入社して3年目の昨年は5月のゴールデングランプリ1500mで4分14秒67と自己記録を更新。日本選手権でも9位に入った。今後については明らかにしていないが、「どんなときも変わらない熱い応援、良い成績を残せた時の祝福の言葉、上手く走れなかった時の厳しい言葉、全てが私にとって走る原動力となってました。3年間ありがとうございました」と謝辞を綴っている。
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