HOME 国内

2025.01.31

東北・みやぎ復興マラソンが大会終了 東日本大震災復興支援で2017年にスタート

東北・みやぎ復興マラソン事務局は、昨年11月の大会をもって終了することを発表した。

同大会は仙台放送主催で、2011年に起きた東日本大震災の復興支援の一環として2017年にスタート。コロナ禍等での中断はあったが、2023、24年には海外を含めて参加者は1万人を越えていた。コースは弘進ゴムアスリートパーク仙台をスタートし、名取市文化会館フィニッシュとする日本陸連公認コースだった。

ただ、「昨今の物価高騰の影響を受け、開催のための経費が急騰している」ため、「大幅な収入増と大会経費の圧縮が必須」であるとし、「ランナーの皆様への過度な負担増は私たちの本意ではありません」と説明。加えて、「経費圧縮を図ることで大会本来の目的である復興支援が不十分となることや、安全面のリスクが増えることも望んでおりません」とし、次回大会に向けて協議を重ねた結果、「地方放送局単独主催でこの大会を継続するのは困難」と大会終了に至った。

事務局は「これまで大会を支えていただいた皆様、そして今後の大会を楽しみにされていた皆様の期待に添えない形となってしまったこと、心よりお詫び申し上げます」とコメント。感謝とともに「被災地の放送局としてこれからも東日本大震災からの復興へ寄与したいという思いはいささかも揺らぎません」「大会を通じて皆様が感じたことが、1人でも多くの方の心に残り、今後起こりうる自然災害の際に誰かの命を守る事や、被災地の“これから”につながってくれることを祈ってやみません」と伝えている。

東北・みやぎ復興マラソン事務局は、昨年11月の大会をもって終了することを発表した。 同大会は仙台放送主催で、2011年に起きた東日本大震災の復興支援の一環として2017年にスタート。コロナ禍等での中断はあったが、2023、24年には海外を含めて参加者は1万人を越えていた。コースは弘進ゴムアスリートパーク仙台をスタートし、名取市文化会館フィニッシュとする日本陸連公認コースだった。 ただ、「昨今の物価高騰の影響を受け、開催のための経費が急騰している」ため、「大幅な収入増と大会経費の圧縮が必須」であるとし、「ランナーの皆様への過度な負担増は私たちの本意ではありません」と説明。加えて、「経費圧縮を図ることで大会本来の目的である復興支援が不十分となることや、安全面のリスクが増えることも望んでおりません」とし、次回大会に向けて協議を重ねた結果、「地方放送局単独主催でこの大会を継続するのは困難」と大会終了に至った。 事務局は「これまで大会を支えていただいた皆様、そして今後の大会を楽しみにされていた皆様の期待に添えない形となってしまったこと、心よりお詫び申し上げます」とコメント。感謝とともに「被災地の放送局としてこれからも東日本大震災からの復興へ寄与したいという思いはいささかも揺らぎません」「大会を通じて皆様が感じたことが、1人でも多くの方の心に残り、今後起こりうる自然災害の際に誰かの命を守る事や、被災地の“これから”につながってくれることを祈ってやみません」と伝えている。

大会終了を告げた東北・みやぎ復興マラソン事務局のコメント全文

私たちは東日本大震災からの復興支援の一環として、被災した沿岸部を中心としたコースを走る「東北・みやぎ復興マラソン」を2017年から開催してきました。途中、台風や新型コロナの影響での中断はあったものの、2023年・2024年と全国47都道府県、そして海外から1万人を超えるランナーに参加を頂き、大会を無事に開催する事が出来ました。ランナーの皆様からは復興の軌跡を感じられるコース設定や地元色豊かなエイドステーション、ボランティアの方々のホスピタリティ等関して高い評価を頂く事ができました。 大会開催に当たっては関係する自治体の皆様や警察、消防、医療関係者の皆様、コース周辺の地域の皆様、ボランティアの皆様など、多くの方々にご支援・ご協力を頂きました。また、多くの協賛スポンサーのご支援があり大会を運営することが出来ました。関係者の皆様に深く感謝申し上げます。 一方で、昨今の物価高騰の影響を受け、開催のための経費が急騰している現状があります。大会の継続には大幅な収入増と大会経費の圧縮が必須となります。ランナーの皆様への過度な負担増は私たちの本意ではありませんし、経費圧縮を図ることで大会本来の目的である復興支援が不十分となることや、安全面のリスクが増えることも望んでおりません。次回大会の開催に向けてさまざまな角度から検討を重ねましたが、地方放送局単独主催でこの大会を継続する事は困難であると判断し、断腸の思いではありますが「東北・みやぎ復興マラソン」の終了を決定致しました。 これまで大会を支えていただいた皆様、そして今後の大会を楽しみにされていた皆様の期待に添えない形となってしまった事、心よりお詫び申し上げます。 「東北・みやぎ復興マラソン」は終了となりますが、被災地の放送局としてこれからも東日本大震災からの復興へ寄与したいという思いはいささかも揺らぎません。 大会から得た知見を生かし、番組やイベント、その他さまざまな形で地域への貢献を続けていきます。 私たちの大会を通じて皆様が感じた事が、1人でも多くの方の心に残り、今後起こりうる自然災害の際に誰かの命を守る事や、被災地の“これから”につながってくれることを祈ってやみません。 突然のお知らせとなってしまいましたが、何卒ご理解ご了承の程宜しくお願い申し上げます。 東北・みやぎ復興マラソン 事務局一同

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

NEWS 100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

2025.04.30

100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」

福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]

NEWS 9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

2025.04.30

9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート

東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]

NEWS 新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

2025.04.30

新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!

「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top