2025.01.31
◇第73回別府大分毎日マラソン(2025年2月2日/大分・高崎山うみたまご前~ジェイリーススタジアム)
ジャパンマラソングランドチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の別府大分毎日マラソンが行われる。今大会は9月の東京世界選手権の選考も兼ねており、目の離せないレースが予想される。
注目は昨年の大阪で初マラソン日本記録を塗り替える2時間6分18秒で優勝した平林清澄(國學院大)だ。同大会は東京世界選手権の選考会ではなかったものの、世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)を突破。仮に今回の別府大分で再び標準記録を切るタイムで日本人最上位に入った場合は、JMCシリーズⅣランキングでトップに立ち、3月の東京マラソンの結果次第ではあるものの、シリーズチャンピオンとして日本代表に内定する可能性が高くなる。
そのためにも海外勢が作るハイペースにも対応し、順位、タイムの両方を意識したレースが求められ、1年前とは異なり、周囲からマークされる存在となった平林にとっても真価が問われる大会となりそうだ。
平林を追いかける立場にいるのが、2時間6分台のベストを持つ大塚祥平(九電工)だろう。マラソン五輪選考会のMGCには2大会連続で出場。20年福岡以降、出場した5大会すべてで2時間10分切りと安定感が光るだけでなく、昨年は5000mでベスト記録も更新し、スピードを磨いている。大分市出身で、7年前に出場した別府大分は3位と相性の良い大会。地元での快走を期す。
このほか2時間6分45秒の髙久龍(ヤクルト)や23年MGC出場の河合代二(トーエネック)、足羽純実(Honda)、大﨑遼(小森コーポレーション)、村山謙太(旭化成)が招待選手として出場する。
また、一般参加にはニューイヤー駅伝で活躍した茂木圭次郎(旭化成)や村山紘太(GMOインターネットグループ)といった実力者のほか、学生も多数エントリー。箱根駅伝で青学大の優勝に貢献した若林宏樹、白石光星、塩出翔太の青学大勢や高山豪起(國學院大)、稲塚大祐、山口史朗(ともに立教大)らがマラソンに挑む。
海外からは2時間4分台の記録を持つビンセント・キプチュンバ(ケニア)をはじめ、21年シエナ・マラソン4位のヨハネス・ゲブレゲルギス(エリトリア)などが登録。いずれも大会記録(2時間6分43秒)や世界選手権標準記録を上回ることを目標にしており、日本勢としても自己記録更新に向けて格好のレース展開となりそうだ。
スタートは正午。レースの模様は、11時50分からTBS系列で生中継される。また、RKB毎日放送は11時50分頃から公式YouTubeチャンネルで配信する。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)